芸能

『ヤクザと憲法』の東海テレビP TVが好きだから映画撮る

映画『人生フルーツ』も手がけた東海テレビP・阿武野勝彦さん

 暴力団に密着した『ヤクザと憲法』、訓練生に過酷な暴行を行ったとして事件になった戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長を追った『平成ジレンマ』…名古屋のローカル局・東海テレビは、タブーともいえるテーマに切り込み、骨太のドキュメンタリー映画を作り続けている。

 テレビで1度放送したものをスクリーンで公開する。最新作『人生フルーツ』を含めると、計10作。それらをすべてプロデューサーとして手掛けてきたのが、阿武野勝彦さんだ。DVD化やネット配信して販売するビジネスモデルが主流の中、映画化にこだわり続ける。

 * * *
 子供の頃からテレビが好きで好きでしょうがなかったんです。1台しかないテレビを家族全員で囲んで見てました。お兄ちゃんが笑ったり、泣いたり。ラブシーンがあると、お父さんとお母さんは気まずそうな顔をして、変な動きをし出す。

 テレビを見ながら他者を感じる。「あっ、お母さんはこんなふうに思うんだ」とか「こんなことを言うんだ、お兄ちゃんは」というような、その時、何かを共有している実感がすごく自分の中に残ってるんです。

 今はテレビがそういうものではなくなっています。だから、テレビ、そしてドキュメンタリーの力を取り戻したい。

 映画公開は、テレビに戻ってきてもらうためにしています。映画館は、大きなスクリーンで、不特定多数の他者を感じられる空間です。

 実際に『人生フルーツ』のある回の上映終了後、誰ともなく拍手がわいたそうです。会場が知らない者同士だったのに何か1つの家族みたいな感じになったと言っているかたがいたんです。「ああ、これだ」って思いました。こういうことを経験した人たちが、やがてテレビに戻ってきてくれると信じているんです。

──でも、「DVD化します」、「Netflixで見られます」とした途端に、映画にする必然性はなくなってしまう。東海テレビのドキュメンタリーは、報道局の記者・ディレクター40人の中から、阿武野さんが指名して、専属で製作にあたる。

トピックス

日本のブライダルファッションの先駆け的存在、桂由美さん
《芸能人も多数着用》桂由美さんが生前嘆いていた「ナシ婚」 ウエディングドレスで「花嫁を美しく幸せにしたい」強い思い
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン