アメリカンテイストを笑いに変えている点、同じ26歳であることなど、共通点の多いゆりやんレトリィバァさん(26)とは比較されることもありますが、2人は全くタイプが異なります。
ゆりやんさんは英会話、演技などができる上に、芸人としての度胸があってスキルも高い。お笑いマニアにも受け入れられるタイプの芸人です。総合力が高いので、たとえネタが飛んだとしてもそれをアドリブで笑いに変えてしまうのではないか、と思わされるほどです。ブルゾンさんは、恋愛や仕事で行き詰まりやすい、働く20代、30代の「タラレバ世代」に刺さる芸人。ただ、今はまだテレビでも周りの先輩芸人たちが彼女との距離感をよく分かっていないところもあると思います。見た目をいじると「かわいそう」という空気になりかねないので、近藤春菜さんの「角野卓造じゃねえよ!」みたいな掛け合いはできないでしょうね。
今後も引き続きブルゾンさんが活躍するためには、素のキャラクターをどう売っていくかが鍵を握ると思います。ネタ番組以外のところでは、キャリアウーマンのノリで返したらいいのか、素の喋り方で返したらいいのか、そこもまだ定まっていない様子。今はキャリアウーマンのノリで返せば笑いになりますが、普段のブルゾンちえみを掘り起こされた時に、どれだけ引き出しがあるかが問われるでしょうね。