メイド姿も、仕事をほめられるだけで「出過ぎたまねを…」と引っ込もうとする姿も、今まで見たこともない中山美穂。少し前、東山紀之と共演した『花実のない森』での妖艶なホステス役に続き、メイド役の彼女には驚きだが、それより何より私が驚いたのは、彼女に対する芸人たちの反応だった。
番組宣伝のため、『貴族探偵』レギュラー陣とバラエティーに次々出演した美穂。『VS嵐春の2時間スペシャル』では、ザキヤマに「ミポリン!!」と絶叫されて困惑気味。続いて出演した『ネプリーグ』では、なんと初クイズ番組だという。
昔のアイドル(1985年歌手デビュー)は、あんまりクイズには出なかったんですね…。クイズ対決となった出川哲朗からは『DOKIDOKIさせてくるから…』と興奮され、ネプチューンの名倉に「(ミポリンと)ツーショットですよ。すごくうれしい!」とまじめに感激され、「周波数」という答えが出せなかったホリケン(美穂と同い年)に彼女が主演した『波の数だけ抱きしめて』が周波数と縁が深いラジオの話だったのに!なんで答えられなかったんだ!と嘆かれる。どうにも止まらない彼らの「ミポリン熱」に当の本人が一番当惑しているといった具合だ。
思えば、地上波の連続ドラマは約15年ぶり。ちょっと浦島太郎、浮世離れした雰囲気は、貴族に仕えるメイドという役にはぴったりで、貴重な存在といえる。
そして、なんでもぶっちゃけ、自宅の動画も公開しちゃうアイドルがいっぱいいる中、フランス在住が長く、何か言われても「ふふふ」とほほ笑んでリアクション完了。ぶっちゃけ度がゼロというよりマイナスのような中山美穂の神秘は、芸人たちの心をくすぐるに違いない。このまま“神秘の泉ミポリン”でいるのが一番正しい。