クロエ・べブリエのナチュラルで圧倒的な美巨乳は、「自然な巨乳が一番」という空気を生んだ。カースティン・イムリー、ダニー・アッシュ、ゲイル・マッケンナ、リンジー・マッケンジーほか、多くの爆乳モデルが後に続いた。一方、日本でも「巨乳」の言葉が広く浸透し、1989年にAVデビューした松坂季実子が人気を博し、ヘアヌード解禁も追い風となってエロ本業界は黄金期に入った。
ところが、インターネットの台頭で2000年代に入るとエロ系雑誌は次々と廃刊。かつてない逆風の中、『BACHELOR』はエロ本に路線を変更してから初となる日本人モデルを表紙に起用するなど新機軸を打ち出していった。表紙を飾ったAV女優・Hitomiは海外でも注目され、アメリカの巨乳雑誌のグラビアを飾るまでになったほどだ。
40年の長きにわたり、徹頭徹尾「巨乳」にこだわり、伝え続けてきた『BACHELOR』は、これからも世界の巨乳クイーンを探し求めていく。
※週刊ポスト2017年6月2日号