バチェラー一覧

【バチェラー】に関するニュースを集めたページです。

美大生だから分かる杉ちゃんの強さ(イラスト/ヨシムラヒロム)
バチェロレッテを悩ませた画家・杉田陽平 美大生はどう見たか
 運命の人を探す婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライム・ビデオ)で参加女性のキャラクターが注目を集めたように、男女逆転バージョン『バチェロレッテ・ジャパン』では、参加男性たちそれぞれの愛情表現やバチェロレッテとの向き合い方に関心が集まった。そのバチェロレッテの愛を得ようと集った男性たちのなかから、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、最終決戦まで残った画家の杉田陽平、通称・杉ちゃんが示した愛される男とは何かについて考えた。 * * * 先日、Amazonプライム・ビデオで配信されている『バチェロレッテ・ジャパン』が最終話を迎えた。誰も選ばれない、という残念な結果に終わったが、個人的に満足できるオチであった。バチェロレッテ・福田萌子、最後に残った黄皓、杉田陽平ともに主役級のキャラクターの好感度が高かったことがその要因だと思う。スッキリしない結果ではあったが、その過程から学ぶ点もあった。特に最後までバチェロレッテを悩まし続けた杉田陽平(通称:杉ちゃん)のふるまいは、世に多く居る非モテ男にとって模範になりそうである。 最近話した友人は「私がバチェロレッテだったら杉ちゃんを選んでるよ!」と微笑み、取材を通して会った『バチェラー・ジャパン』シーズン2の出演者・野田あず沙も「杉ちゃんの萌子さんに対するかけがえのない想いが画面越しに伝わってきました!」と絶賛していた。 番組を通して、杉ちゃんからモテるということはどういうことか、を教えてもらった気がする。 周りで大人気の杉ちゃんを唯一ディスっていたのが、僕と同じく美大出身の友人だった。彼女は杉ちゃんを「男のぶりっこ」と称していた。特にエピソード1のパーティーで一人泣く姿に、わざとらしく非力さを演出する意図を感じ、嫌悪感を持ったそうだ。友人の言っていることの全てに同意できるわけではないが気持ちはわかる。我々のような美大出身者は、杉ちゃんが弱い人間ではないことを知っている。『バチェロレッテ』は人間性を問われるが、美大にも少し似た部分がある。学期末ごとに行われる講評では、教室で小さな美術展のようなものが開かれる。並んだ学生の作品を教授が一つひとつ評価していく。時間をかけて作ったモノが人前で貶され、教授からの質問に答えられない学生が泣く、こんなことは日常茶飯事だ。人間性がモロに出る作品が評価されることは結構しんどい。 そんな美大で勝ち抜き、「アート界の革命児」とも称されるアーティストになった杉ちゃんはタフに決まっている。また、現在のアート業界で活躍するためにはコミュニケーションは必須だ。アーティストのイメージとしてゴッホのような破滅型の人をイメージする人も多いと思うが、そういったタイプは死後に評価されるもので、生前は無名である。つまり、杉ちゃんは婚約者を見つけること、アーティストとして知名度を向上させて、絵を売りたい!といった2つの野望を持ち、『バチェロレッテ』に出演したと考えられる。 美大出身者はそれを瞬時に読み取れる。それゆえエピソード1で弱い姿を晒して、泣いていたからといって、素直に繊細だの純情そうだのといった人物像で語られることには疑問だ。 クリエーターとは総じて痛い人だ。日常のコミュニケーションだけでは満足できないから、モノを作り、更に自分を知って欲しいと望む。作るモノの精度によって、痛さは見えにくくなるが、基本的にクリエーターとは痛い人と断言して間違いない。 短期間で恋愛をする『バチェラー』では痛さから発するアピール力がプラスに働くことが多い。今回の杉ちゃんだけでなく、シーズン2で勝者となった倉田茉美は絵を用い、ローズを獲得し続けた。日本で作られた『バチェラー』全4シーズンの勝者の内、2/4が絵を描くこと生業としている。 自分が足りない部分を持つ異性に惹かれることは多い。絵は誰でも描けるが、人前で描ける人はそうはいない。この時点でまず優位性がある。日常の100倍以上のロマンチックが満ちた空間で「アナタを想って描きました」と絵を渡されれば、誰もがときめく。また、杉ちゃん、倉田と共にバチェロレッテ、バチェラーと自身が「真実の愛」の旅路で見つけたことを加筆していった。この作戦とコンセプトは参加前に練ったことだろう。表現の中に自身が登場することは、経験豊富なバチェロレッテ、バチェラーにもないはず。クリエーターは会話と表現の2つで心を繋げられるから強い。 ただし、非日常かつ画力がある2人だから最大の効果をもたらしたともいえる。僕も女性と飲んでいた時、「似顔絵描いて!」と頼まれた経験が何度かある。コースターに描いて渡すと喜んでくれるが、1時間も経つと再びグラスの下に戻っていた、そんなこともよくある。 高校時代、同級生だった谷島(この時、童貞)が「女性にはギャップとサプライズ」とよく言っていた。当時は、その言葉が至言とは気づいていなかったが、今になるとその正しさがよくわかる。多くの女性が杉ちゃんに惹かれたのは、柔和な態度と言葉の強さを持つ稀有な男性だったからだ。 これまた『バチェラー』シーズン2に出演していた野田あず沙は、最後に残った2人の「好き」の使い方について「杉ちゃんは『たまらなく好きなんだよね』と言い、黄皓さんは『ちゃんと好きだよ』と言う。『ちゃんと』とはいらないんです!」と熱弁していた。続けて「男性は『好き』の使い方、気をつけたほうがいいですよ!」と教えてくれた。観ていた際は全く気づきもせず、そして本音を書けば、今でもどっちでもいいじゃんと思っている。しかし、細部に神は宿るとはよく言ったもので、女性が言葉を信頼するか否かのポイントは細部にあるのだろう。 確かに個別インタビューのシーンで誰よりも言葉を吟味していたのが杉ちゃんだった。一般的な男性は沈黙を恐れ、すぐに返答することを心がけている。早さといった利点もあるが、熟考せず返した言葉にたぶん神は宿っていない。振り返ってみれば、福田と杉ちゃんのやりとりには言葉ではなく心で会話する時間も多分にあった。ある程度、良い印象を抱かせることに成功しているならば、沈黙は相手に自分の良さを想像させる時間に変わる。 僕らも沈黙を有意義に使うことを学んだほうが良いかもしれない。黙った後に出てきた言葉が冴えていない場合の言い訳を準備しつつ……。 最終話と同時に配信されたエピソード10「アフターファイナルローズ」で杉ちゃんは、バチェロレッテ・福田に2度目の告白をした。しかし、そこでも彼の愛は受け入れられることはなかった。杉ちゃんの全ての野望は達成されることはなかった。しかし、もう一つの野望であるアーティストとして知名度を向上させることは達成された。芸能人のアーティストが多い日本では、作品よりも作家のパーソナリティーが重要視されることもある。そういった点において、杉ちゃんの柔和な態度と言葉の強さといった優れた人格は『バチェロレッテ』によって、全世界に配信されたのである。番組に参加し、これほど好感度を向上させた人は『バチェラー』シーズン1に参加したゆきぽよ以来だ。彼女も『バチェラー』というゲームで勝者にはなれなかったが、芸能生活の成功といった野望は叶えている。今後、杉ちゃんもゆきぽよ同様に人生の勝者への道を邁進していくのだろう。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで月一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2020.11.07 16:00
NEWSポストセブン
『バチェロレッテ・ジャパン』司会に加わった新婚の岡村隆史(イラスト/ヨシムラヒロム)
『バチェロレッテ』完璧な女性に畏怖する完璧でない男の見本市
 ここで男女逆転したら、面白くなるんじゃないか。そんな発想で作られるコンテンツはこれまでにもあったが、『バチェラー』の男女逆転版を日本で作るのはまだ先になるだろう思っていたら、『バチェロレッテ・ジャパン』(Amazonプライム・ビデオ)が制作、配信された。コラムニストでイラストレーターのヨシムラヒロム氏が、単純に男女逆転の面白さを超えた興味深いコンテンツになった『バチェロレッテ』の面白さと、笑ったあとに襲ってくる恐ろしさについて考えた。 * * * 10月9日からAmazonプライム・ビデオで配信されている『バチェロレッテ・ジャパン』にハマっている。外見も良く、リッチでもある一人の独身男性(バチェラー)を多数の女性が奪い合う『バチェラー・ジャパン』の男女逆転版だ。今回は一人の独身女性(バチェロレッテ)を巡って、17人の男性が戦っている。『バチェラー』は過去3シリーズ配信されている。個人的にシーズン1が最高潮であり、シーズン2、3と視聴するテンションが下がっていった。それゆえ当初は、『バチェロレッテ』ってどうなんだろうと疑っていた。 しかしエピソード1を観て、考えを改める。この2つの番組の目的は「真実の愛」の発見であり、どちらも各エピソードの終盤で残るメンバー、落とされるメンバーが決まる。同じコンセプトとルールで番組は進行していくわけだが、男女が逆転した『バチェロレッテ』で描かれた恋愛ドラマは『バチェラー』とは異なっていた。 一般男性にとって『バチェラー』は対岸の火事、つまり他人事だったと思う。そのため、浮世離れした男女のやりとりを、バラエティ番組を観るような気軽さで眺めることが出来た。だが、『バチェロレッテ』は違う。今作でバチェロレッテ役を務める福田萌子は、舐めた態度での鑑賞を許してくれない。福田は男性に芯の強さを求めている。 番組で語られる芯の強さの正体を知りたくて、取材で会った『バチェラー』出演者の女性陣に、バチェロレッテ・福田が欲する男性像がどのように見えているのかを聞いたことがある。その際、「福田さんは『この人の子供が産みたい!』と思う男性を求めていると思った。やっぱり女性は強い遺伝子が欲しいんだよね」と返答された。 年収、社会的地位、外見にこだわらない福田は、男性が普段見せることを好まない素の部分を最も気にする。福田の「あなたはどうなの?」という問いかけを番組内で何度聞いたことだろう。この問いかけが、福田に気に入られたい男性たちを困惑させ、ときに滑稽な言動を起こさせる。 意中の相手に対し、良いところを見せたいのは誰しも同じ。バチェロレッテ出演の男性たちも、少しでも自分を大きく見せようと奮闘する。ただ、福田はそんなことを求めていない。当初、その張り切りがゆえに勘違いをする男性のドタバタっぷり、矛盾を福田に問い詰められた際の慌てふためきを観ては笑っていた。しかし、「これが自分だったらどうなるのだろう?」なんて考え始めれば、気軽に観てはいられない。緊張がゆえ、僕は手をギューっと握っていた。『バチェロレッテ』は基本的には笑って観られる番組であるが、ただちょっと怖いところがある。その怖さこそが魅力であり、過去に触れてきた恋愛リアリティーショーや『バチェラー』とも違う。説教をされている姿に当初は爆笑も 素人が出演するリアリティーショーは、自分と似たキャラを発見し、感情移入しながら観るのが楽しい。今回の参加男性の17人の内、僕が感情移入してしまったのが藤井達也である。「1000人切り」のイベントオーガナイザー、藤井と僕では経験人数に天と地の差があるが、エピソード1の顔見せパーティーの時点ですでに自分を重ねていた。 入れ替わり立ち代わり、バチェロレッテ・福田と男性がトークする中、やっと藤井のターンが訪れる。そこで藤井は酒好きな福田に「僕は相手に合わせて飲む。お酒が好きってよりも、お酒の力を利用してその場を楽しむ! 家では飲みたいとも思わない」と話しかけた。僕も全く同じ飲み方をしている。 初対面から2人のテンションは合わない。福田は藤井に「無理しなくていいと思う。すごく気を使い屋さんなのかな……。気を使っている達也さんは私からするとまだ距離がある感じがする」と助言する。核心を突かれた藤井は「オッケイ! ハハハハハッ」と笑う。パーティー後の単独インタビューで藤井は「『バチェラー』史上、初めてじゃないすか! 説教されたんですね、僕」と更に笑う。 説教をされている藤井を観て、当初は爆笑していた。しかし、僕も女性からよく説教されることに気づき、ハッとする。インタビューで説教をされたことを勝ち誇る態度にシュンとする。これも僕がよくやっている行動じゃないか……。自信がないから道化を演じる、また自身の道化っぷりが案外通用することも理解している。だが時折、我々の態度を見逃してくれない外敵が現れる。そういった人との相性は最悪だ。 ところが藤井は相性の悪い相手から、運命の人として選ばれるために『バチェレロッテ』に参加している。この歪さをなかったことにするかのように、藤井は福田の助言を勝手に説教と変換し、「怒られた!」と2度も笑う。本心では、自分の素顔を見られたことに若干怒っているはずなのに………。 自分に自信がない人間が、外に向けてどんな顔でごまかすのか、僕はよく知っている。ちょっと変わった個性的で面白い人を自己演出する。”ユニーク”という化粧でコーティングし、道化でいることが癖になっている人が、本当の自分を相手に伝えて表現することなど出来るわけがない。「外見だけで完璧と言える?」 藤井の道化ぶりは、2回目の説教によって引導を渡されるまで続く。福田の故郷・沖縄で藤井は突然1on1デートの誘いを受ける。デート中にバラをもらえなければ脱落するシビアな催しだ。 外に置かれたソファーで2人きりの空間、福田は藤井に自分の理想像は何かと尋ねる。藤井は「イベントオーガナイザーとして楽しい空間を作りたい」と返答するが、「それはお仕事でしょ」とバチェレロッテは納得しない。芯の強さを求める福田に応戦できる言葉を持たない藤井の気持ちが痛いほどわかる。コチラはとっくの昔に自分なんか捨てているわけで……。福田が大切にしている自分というものが、道化ることで全てのことをネタと言って、やり過ごしてきた我々にはない。 続けて、福田は「私のことをどう見えている?」と藤井の目を見つめる。先ほどの問答でライフも削られ、思考力が弱っている画面の中の僕こと藤井は「すごい完璧な存在、キレイ、カワイイ、スタイル最高!」と余裕を繕う。キレイで人差し指、カワイイで中指、スタイル最高で薬指を立てた福田は「外見だけで完璧と言える?」と少しイライラ。2人の問答は更に繰り返されるが、受け答えは成立しない。結果、藤井はバラをもらえず脱落する。 ソファーから福田が去り、一人うなだれる藤井は真っ白になっていた。ホセ・メンドーサと戦った後のジョーに似ている。芯の強さ以前に芯がない日和見主義者である僕の分身・藤井はこうして灰になり、ネタとしてすべてをやり過ごすテクニックが通用しない強敵との戦いは終わった。まるで力を出し切った高校球児のように清々しく現れた敗戦後の藤井は、もっといい男になって戻ってくると宣言した。この言い方が最もウケると知っていて言っているのが、僕には手に取るように分かる。複雑なはずの本音を隠すことに我々は慣れすぎて、自分が実感していることをストレートに伝えることが出来ない。本当の思いそのものがどこかへ行ってしまったままだ。 自分=藤井なことから、藤井について長いこと言及をしてきたが、実は他の出演男性も大きくは変わらない。皆どこかしら至らない点があり、福田はそこを見逃さない。 しかし流石はバチェレロッテ、問いかける姿勢はどこか高貴だ。素朴だが中身がしっかりと詰まった質問をコチラの目をじっと見つめて、投げかける。視聴者は狼狽する男性陣を観て、自分を重ねるはずだ。そして、今まで逃げてきたことと対峙する。こういった機会が提供されることが、番組を視聴する意味である。僕らは「アナタは何者ですか?」と聞かれた際、仕事以外で自身を表現できる言葉を身につけなければいけない。つまり、『バチェロレッテ』は女性にどこか畏怖を感じてしまう臆病な男性の見本市である。ビビる男たちをまとめて見られる面白さに、藤井がいなくなっても続きが気になって見続けてしまうのだ。 バチェラーに似たスペックを持つプライドがゆえに本心を出せない男性、屈託のない笑顔で第一印象は良いがそれ以外は武器を持たない男性、スーツ作りを愛しているとアピールするが途中でホテル王になりたいと語る一貫性に欠ける男性、と『バチェロレッテ』に集った男性たちは、皆どこかが足りない。だが、彼らが特殊な男性というわけではない。ごくありふれた、いや、世間ではたぶん高評価を受けているであろう男たちだ。だが世間の高評価は、福田が求める「運命の人」として、さして重要な要素ではないらしい。 ちなみに『バチェロレッテ』という番組で最も足りない部分を露呈したのは、司会者を務めるナイティナインの岡村隆史だったりもする。エピソード1の冒頭、参加メンバーが続々と映し出されるシーンを見て「『バチェロレッテ・ジャパン』と言ってるのに、明らかにジャパンじゃない人が紛れ込んでいましたけどね!」とツッコミを入れていた。 コラムニストの末席にいる僕ですら、自分の中にある差別や思い込みを自覚し、日々検証をしている。誰にもうなずいてもらえないコラムを書いてしまわないためだ。大物芸人であり、誰よりも声が届く岡村さんもそろそろ気付いて欲しい。表現者なのにも関わらず、多くの事柄に無自覚な自身の危うさに……。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで月一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2020.10.29 16:00
NEWSポストセブン
加入者急増の動画配信サービス、何を基準に選べばいいか?
加入者急増の動画配信サービス、何を基準に選べばいいか?
 定額動画配信サービスの加入者数が急増している。「どうせどれも一緒でしょ?」なんて大間違い! それぞれの得意分野を見極めて、“自分向け”サービスを探し当てよう。 主婦のAさん(52才)の趣味は映画鑑賞。最新作が380円で借りられるレンタルショップに通っているが、最近は忙しく、期限内に観ることがストレスになってきた。 娘から「ネットフリックスにでも登録して、アカウント共有しようよ」と提案されたが、踏ん切りがつかないという。「観たい作品がないかもしれないし、似たようなサービスがありすぎて、どれを選べばいいのやら…」(Aさん) 誰でも動画を投稿できるユーチューブなどとは異なり、テレビや映画館で観るような“プロの”ドラマや映画、バラエティー番組、アニメなどが、月々一定額を支払うことで見放題になるサービスはVOD(定額動画配信サービス)と呼ばれる。動画配信サービス情報サイト「VODチャンネル」を運営するウェブスターマーケティングの田中響太さんによると、国内加入者数は現在2000万人を超える。 主なものに、Netflix(ネトフリ)、Amazon Prime Video(アマプラ)、Huluなどがある。 スマホやタブレットから簡単に登録でき、よほど古いものでなければ、テレビ画面で観ることも可能だ。 サービスによって人数の上限は異なるが、一度登録すれば、家族でアカウントを共有して、それぞれのスマホ、タブレット、パソコンなどで好きなだけ視聴できる。この機能は、ほぼすべてのVODにある。では、何を基準に選べばいいのだろうか。 自分に合ったサービスを選ぶには、“どんな作品が配信されているか”が大切だと話すのは、VOD比較サイト「国境越えたい」を運営する、VODマニアの遠山晋作さん。「通販大手のアマゾンには、翌日配送や配送料無料などのメリットがある『アマゾンプライム』という月額サービスがあり、その会員特典のVODが『アマプラ』です」 人気作を“広く浅く”網羅しており、月額500円(税込)とリーズナブルなので、VOD初心者におすすめだ。「『ドキュメンタル』『バチェラー』といった、アマプラでしか観られないバラエティー番組が人気。放送規制やスポンサー関連などで制約があるテレビより自由なので、昭和~平成初期のバラエティー番組のような“攻めた”作品が評判です」(田中さん)『家政婦のミタ』『あぶない刑事』など、日本テレビ系ドラマが好きなら、フールーに登録して損はない。「日本テレビと提携していて、放送中の『ブラック校則』や、大ブームとなった『あなたの番です』のスピンオフも楽しめます」(遠山さん) 海外ドラマの配信数も多いので「休日は家でドラマ三昧」という人にはうってつけだ。 ネトフリは、月額880~1980円までの3コースがある。違いは画質と同時再生できる端末の数だけで、いちばん安いコースでも、すべての配信作品が見放題だ。特徴はなんといっても、オリジナル作品のクオリティー。「山田孝之主演で話題の『全裸監督』やアカデミー賞の各部門でノミネートされた映画『ROMA』など、ネトフリでしか観られない作品が世界的にヒットしています。製作費は1兆円に上ることもあり、これは大河ドラマの予算を優に上回ります」(田中さん) 世界的に人気なだけあって、対応言語数も多い。「再生しながら字幕と吹き替えを切り替えられる機能は、ほかのサービスにはない。外国語を学習したい人や、ミュージカルが好きな人におすすめです」(田中さん) ほかにも、フジテレビ系ドラマに強いFOD、TBS系番組を配信するParavi、プロ野球やJリーグなどのスポーツ配信をするDAZN、放送終了後1週間まではほぼすべての国内番組が無料で観られるTVerなどがある。 各局のドラマやディズニー映画までカバーし、最新映画もいち早く視聴できるU-NEXTもかなり人気が高い。「月額2000円以上と割高に感じますが、作品数は最多で、画質も最高レベル。1つのアカウントを家族4人で共有すれば、1人頭月500円程度」(遠山さん) さらに、映画館の割引や電子書籍の購入などに使えるポイントが、毎月1200円分ずつ付与されるという。※女性セブン2019年12月5・12日号
2019.11.28 16:00
マネーポストWEB
石橋貴明の笑いとネットの相性は?(イラスト/ヨシムラヒロム)
「ねるとん」復活でも石橋貴明の笑いにスキが多い理由
 ネット番組では、恋愛リアリティショー花盛りである。対象年齢、ゴール設定のシステムなど、様々に模様替えされた番組があふれている。1990年頃に大ブームとなった集団お見合いの代名詞「ねるとん」が、『石橋貴明プレミアム』(AbemaTV)の第4弾としてよみがえった。ここ数年は、テレビで彼ららしい企画を遂行するたびにネット炎上していたとんねるずの石橋貴明だが、『恋する沖縄48時間 ムーンビーチでタカさんチェック!』では、往年の輝きを取り戻していたのか。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、石橋貴明の芸風と、ネット番組との相性について考えた。 * * * 石橋貴明はAbemaTVに『石橋貴明プレミアム』という冠番組を持っている。約4ヶ月に一度の不定期配信なので知名度は低いが……。過去3回、毎度異なったテーマで番組が作られているが11月に配信となったのが『恋する沖縄48時間 ムーンビーチでタカさんチェック!』。約30年前に一世を風靡した番組『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)の人気企画「集団お見合いパーティー」を自身でリメイクした。「元祖恋愛リアリティショー復活」という触れ込みだったが、30年前と同じ石橋特有の「ギョーカイ」ノリと現代のリアリティショーの要素が混ざった結果、どっちつかずの内容となっていた。 メインは沖縄での48時間「集団お見合いパーティー」である。沖縄に住む男性10人(30歳を超えた人も多い)と関東在住の女性6人が愛を育んでいく様子を石橋がレポートしていく。海で遊んだり、BBQをしたり、と撮られる映像はありきたりだ。しかし、何せテーマが重い。「結婚」である。女性は将来的に沖縄に移住してまでも結婚したい男性を探す。 確か『ねるとん』のゴールは「交際」だったはず。全盛期を僕は知らないが、ある種の軽薄さこそ高視聴率番組となった要因の一つだと思う。しかし、『バチェラー・ ジャパン』の影響によってだろう『恋する沖縄48時間』は「結婚」という目標を無闇に掲げてきた。当たり前だが、48時間で結婚相手を探すのは難しい。なおかつ女性出演者のほとんどがタレントだ。彼女たちの目標は「結婚」よりもカメラに長く映ることにあるのは言わずもがな(そのためには結婚に前向きなフリをしなくてはいけないが)。 長い期間をかけて愛を育む『バチェラー』ですら、「結婚」というゴールをギリギリで保っている状態である。『恋する沖縄48時間』にリアリティを感じることは難しく、結果的に現実感が欠ける珍しい恋愛リアリティショーとなっていた。 こんな沖縄編のVTRを石橋、山里亮太(南海キャンディーズ)、吉村崇(平成ノブシコブシ)、満島真之介、みちょぱこと池田美優が観る。これがスタジオパートとなる。男女のやりとりをタレントがコメントするといった要素は『テラスハウス』を参考にしているのだろう。おそらく制作陣は『テラスハウス』同様、山里による鋭い批評を期待したはずだ。しかし、最後まで彼の真価が発揮されることはなかった。 山里の人物評は『テラスハウス』という男女の共同生活を定点観測する番組の特性ありきで発揮される能力だ。些細な言動も見逃さない山里の慧眼が導き出す、観察対象すら気づいていない癖をえぐり出し、表面ではなく深い部分をいじる。ゆえに他のタレントには真似できない芸当となる。 しかし『恋する沖縄48時間』の場合、VTRの時間が短い。深い部分を論じるほどの情報量が山里に提供されない。それは視聴者も同じで、出演者の情報が多く開示されることはない。結果、最後まで誰にも感情移入ができない。イラつく言動を繰り返す出演者を山里が一刀両断して「スッキリ」、なんてシーンが流れることもない。 また、スタジオでVTRを見ながら厳しいコメントをするという形式はリポーター役の石橋と相性が悪い。たとえば、登場人物を紹介していくシーン。石橋がイジるのは見た目といったあくまで表面的な部分だ。筋骨隆々なら「ハルク」、YouTuberヒカキンに似ていたら「ヒカキン」と呼ぶ。『ねるとん』時代は、その程度の見立てで成り立っていたのだろう。時の流れは残酷だ、山里の批評に慣れ親しんだ今となっては石橋のコメントが薄味に感じられる。 以前、オードリーの若林正恭は「(自分は)番組を盛り上げるパーツの一つとして機能することを心がけている」と話していた。アンガールズの田中卓も同様のことを語っていた。今売れている芸人のあり方を象徴する言葉だと思う。一人で笑いを取ることよりもチームプレイが好まれる。また、視聴者と同じ目線でいることも重要だ。現在の芸人の持ち味は「共感」にある。 対して、石橋はその真逆を突き進んできた芸人。自分が楽しいことを企画に落とし込んだ華やかで東京らしい笑いを売ってきた。石橋の立ち位置は視聴者よりも常に高く、「憧れ」の存在。よって「集団お見合いパーティー」の参加者よりも自分が主役となってしまう。『ねるとん』時代は、この方法論で成立していたのだろう(石橋の人気も今と比べものにならなかったはずだし)。 ただ『恋する沖縄48時間』は恋愛リアリティショーである。石橋の解説や主張が強いほど「結婚」という目標へのピントもボヤけてくる。そこで浮かび上がってきたのは、恋愛リアリティショーブームに乗ってみたものの、石橋の手法はアップデートできていなかったという現実だった。 しかし、このような問題の元凶はパロディに振り切れていない点にある。そう断言したい。「『恋する沖縄48時間』は恋愛リアリティショーのパロディです!」と石橋とスタッフが言い切ることが出来れば、丸く収まっていたはずだ。 そもそも、とんねるずほどパロディに取り組んできたコンビもいない。『とんねるずのみなさんのおかげです』とその後継番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(ともにフジテレビ系)のコントは人気ドラマを、「雨の西麻布」では演歌を、音楽グループ「野猿」も元はKinKi Kidsのパロディである。対象を換骨奪胎し、笑いを築き上げてきた。『恋する沖縄48時間』には前述の『みなさんのおかげ~』シリーズに関わっていたスタッフも多い。 30年以上続いた『みなさんのおかげ~』シリーズだが、最もパロディにしてきたのがテレビ業界である。石橋は「ギョーカイ」なるものを啓蒙し、若者を心酔させてきた。そして、テレビ業界の内輪ネタが及ぶ範囲を拡大していった。『ねるとん』も元をたどれば、「とんねるず」の「とん」と「ねる」を入れ替えたギョーカイ用語である。 1980年代後半に栄えた「ギョーカイ」も年を経るごとに枯れていく。今ではもう、石橋率いるスタッフ以外で「ギョーカイ」の匂いを漂わせるバラエティを作るグループはいない。しかし、このグループももう長くないかも……。 そう考えるキッカケとなったのが、VTRパートの作り込みの緩さ。石橋が決め台詞「サーターアンダギー!」を叫ぼうともテロップが出ない。過去、石橋が担当してきた『とんねるずのみなさんのおかげです』や『うたばん』(TBS系)では決め台詞に必ず凝ったテロップが添えられていた。ロゴの配置、キャプション、テロップ、画面の構成が豪華だった。それを知っているだけに画面が寂しく感じる。「もしや! と昔の『ねるとん』をオマージュしているのかな」とも考え、動画をチェックしてみたが字体を真似ていたわけでもない。よって、『恋する沖縄48時間』のVTRはただただ簡素な仕様なのだろう。スタジオパートには頻繁にテロップが入るため、VTRと作り込みの差をより感じてしまった。とはいっても、スタジオも簡素である。セットは机と椅子のみ、背景はホワイトバックだ。「ギョーカイ」の華やかさとはかけ離れている。 そして、新鮮さと勢いに欠ける企画も気になった。『恋する沖縄48時間』は企画立案していった流れが安易に想像できる番組だ。会議室で最初に出た話題は「最近、恋愛リアリティショーが流行っているらしい」だろう。そして「だったら『ねるとん』を元祖恋愛リアリティショーと言って復活させよう」と続く。最後に「『バチェラー』の結婚、『テラスハウス』の山ちゃんの毒舌も盛り込もう!」と盛り上がり完成した企画書である。そういった安易な考えが画面から漏れ伝わってきた。 とんねるずに憧れた世代は石橋のノリさえあれば良いのかも知れない。ただ、僕のような神聖化をしていない世代にとってはただのスキが多い番組でしかない。結果、最後の告白パートも盛り上がらず終わった。本気になればなるほど滑稽に見えてしまう可笑しみはある。バラエティ要素に特化したユニークな告白もある。しかし、「真剣さ」と「笑い」がどちらに傾くこともない告白ではカタルシスは起きない。 この調子でいくと『石橋貴明プレミアム』の終了も近い気がする……。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで月一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2019.11.24 16:00
NEWSポストセブン
バチェラーからもう一つの結末を聞いてやさぐれる指原莉乃(イラスト/ヨシムラヒロム)
友永真也氏を「歴代最高のバチェラー」だと僕が評価する理由
「私なら訴えます!」と叫ぶ指原莉乃のスポットCMが印象的な『バチェラー・ジャパン』シーズン3(Amazonプライム・ビデオ)が完結を迎えた。過去のシリーズでは、バチェラーと最後に選ばれた女性のカップルを見守る穏やかな雰囲気がネットにも広がったが、今回は指原のように怒りをあらわにするコメントがSNSにあふれている。というのも、3代目バチェラー・友永真也氏が、運命の女性として選んだはずの女性と別れ、最終決断で選ばなかったほうの女性と交際を始めたと特番で明らかにしたからだ。「過去最高傑作」とシーズン3を評価するイラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、なぜ友永氏が歴代最高のバチェラーとなったのかについて考えた。 * * * 10月26日、『バチェラー・ジャパン』シーズン3の最終話が配信された。過去2シーズンを観てきたが、最も衝撃的な結末だった。『バチェラー』とは、理想の独身男性(バチェラー)との交際を望む美女たちをふるいにかけ、最後に残った一人がバチェラーと真剣交際を始めた時点で終了する番組。この基本フォーマットを揺るがす事態が発生したのである。 シーズン3のバチェラー友永真也が最終決断の相手として選んだのは岩間恵、水田あゆみ。競馬に例えると、一目惚れされた岩間が本命、元ホステスという経歴ゆえのハンデがある水田が対抗といったところか。結末は、友永に対して健気に尽くし続けた水田が大外からまくって勝利を飾った。 視聴者にとって理想のオチである。まぁ、ここまでは僕も大いに満足していた。しかし、問題はその後である。幸せな結末のあとに、もう一つの結末があった。本来なら「結婚に向けて、真剣交際をしています!」と報告するエピローグにて発表されたのは、友永と水田が1ヶ月後には破局していたという事実。そして、最後に選ばなかった女性・岩間と交際中という予想できない顛末だった。 なんとも気持ちよくないカップルである。『バチェラー』史上、最も応援できない2人はこうして誕生した。『バチェラー』とは何か、僕は過去に数多く制作されたシンデレラストーリーの再現だと考えている。ただ、この世知辛い世の中で「金持ちと美女の恋」をテーマにした映画やドラマは現実味にかける。ゆえにリアリティーショーといったカタチでリバイバルされる。 青春時代をパリで過ごしたボンボン・友永と実家に金を入れるために北新地で働いた苦労人・水田が結ばれる。フィクションならできすぎた結末。ため息も漏れるが、成就するまでの経過を知るリアリティーショーならば不思議と諸手を上げ、ハッピーエンドを喜ぶことができる。『バチェラー』は友永目線だと豪華な婚活だが、女性目線では一人の男性を争う群像劇となる。一つのボールを追いかける球技のように、一人の男性を追いかける。どこかスポーツライクな側面を持つ。観ているなかで特定の女性に感情移入し、応援しがち(この傾向は同性の女性に顕著に現れる様子)。シーズン2からスタジオメンバーとなった指原莉乃もサポーター的な視点で『バチェラー』を語っていた。 指原は苦労人タイプを応援し、ピュアタイプをディスる対象としてきた。シーズン3ではシングルマザーの女性が指原の“推し”だった。かなり勝ち進んだが、“推し”は途中で落選。以降、指原は水田を応援していた。指原自身、アイドル界の本命ではない。自身を「ブス」と称し、邪道からセンターに成り上がったアイドル版矢沢永吉なんて存在。王道を好まず、アウトサイダーに自身を重ねるのだろう。 ゆえにエピローグで友永から告げられた衝撃の結末に、指原は絶句。水田の悲劇に同情し、心を震わす。「2人の問題だから何も言えないけど……」と言ったものの、本気で怒っていた。番組上、キレたフリをする指原は何度も観たことがある。しかし、本気で腹を立てている彼女を目撃したのは初めてだった。 友永と水田、といった応援できるカップル誕生の後に生まれた最悪の蛇足。真の結末を喜んでいるのは友永と岩間だけだろう。『バチェラー』はある種のゲームである。終わればノーサイド、番組発のカップルを祝すのが参加女性のマナーだ。過去に配信されたシーズンは皆で勝者を称えた。しかし、シーズン3に関しては賞賛0。誰も消化できず、しんみりと番組は終わっていった。 こうやって辛辣なことを書いてきたが、ここで告白をしたい。シーズン3配信当初、実のところ僕は友永のファンで。というのも、彼はわかりやすくサービス精神が旺盛な男だった。女性陣がバチェラーを楽しませる一辺倒の構図になりがちな番組に変革をもたらした。積極的に女性陣に話しかけ、場を盛り上げる。それに加え、曖昧な態度を取らない点も良かった。 1代目、2代目のバチェラーは女性に「ワタシのこと好き?」と聞かれれば、必ず「好き!」と答えた。そのついでに頬にキッスもしていた。しかし友永は、女性から好意を断ちやすいように、別れるときのフォローは丁寧にするものの、思わせぶりな態度を控えていた。 最終選考へ向かうにつれ自分と年齢の離れた若い女性を残し続けた1代目、2代目とは異なり、友永は自身に年齢が近い女性を残し続けた。そんな姿を観て、僕は「お前! 本当に結婚する気マンマンだな!」と大いに期待をしていたものである。 だが、番組が終盤になるにつれて友永の調子がおかしくなっていく。それが顕著に現れたのが岩間、水田を自身の家族と面談させたエピソード9。 それぞれを家族に紹介した後、友永は「正直な意見が聞きたいな」と持ちかけた。兄「接しやすかった水田さん!」母「パートナーとしてベストな水田さん!」父「相性から言うと水田さん!」 オール水田という回答に友永は「俺は家族のために結婚相手を決めるわけじゃない!」とキレた。自分から率直な意見を求めたにも関わらず、怒る大人の男は滑稽だ。その後の個別インタビューでは「人を比べるのは違う、僕は岩間さんが好きなのに……」と独白。友永の気持ちは岩間一直線、岩間への愛で身を崩しつつあった。 振り返ってみると、家族に意見を聞いたのが間違いの始まり。親が何を言おうが、番組の趣旨がどうであれ、ただただ付き合いたい岩間を選んでおけば良かったのだ。そうすれば、番組のコンセプトそのものを否定するような事態は起こらなかったはず。初回で一目惚れをし、岩間に終始夢中だった想いがブレた末の悲劇だった。 ここで思い出されるのが、「運命の相手を探す」といったコンセプトを持つ『バチェラー』発のカップルがシーズン1、シーズン2ともに早々と別れているという事実である。番組は運命論を押すが、どの結末も運命論の否定となっている。あれだけ選抜を重ねても呆気なく破局する。つまり、『バチェラー』とは大いなる茶番劇だといえる。 大仰に叫ばれる「純粋な恋愛が結婚に向かうべき」といった番組上の建前を笑いつつ、本質は「男女には色々あるよね」そのゴタゴタが観たい! と願う人が楽しめるコンテンツ。そもそも恋愛リアリティーショーの愛好者には「くだらない番組をよく観られるね」といったヤジが飛ぶことが多い。いや、こっちは「くだらない」から観ているのだ。ここで反論をしておく。 とは言っても、今回の“本当の結末”を観せられたときには、流石に付き合いきれないと思ったのも本音。「選んだけど、やっぱ変えた!」という友永の煮え切らない態度には少々イラついた。コチラも長い時間を割いて鑑賞している。結末が番組外で起きることに由来するならば、茶番も過ぎる。『バチェラー』愛も冷めてくる。番組終了直後、僕が持った感想だ。 ただ不思議なことに、日が経つごとに友永への怒りが消えていったのも事実だ。2人は応援できないが、茶番劇と考えている番組にムキになってどうするの? という気もしてきた。こうやって熱量込めてコラムを書いている時点で、僕は友永のルール違反に感情を揺さぶられているわけで……。異なる目線で見直せば『バチェラー』を楽しませてもらっていることになる。 確かに友永は人として最低なことをしたのかもしれない。しかし、番組を盛り上げたという点では当初の見立て通り過去最高のバチェラーだったのではないか……。 常々思っているのだが、恋愛リアリティーショーの本編は配信される動画ではない。本編は動画で起きた出来事に対し、視聴者同士が語り合う場にある。つまり、出演者の貢献度は語るべき素材を提供した多さで測るべきだ。そういった場合、友永の貢献度の高さはシーズン1、2のバチェラーと段違い。大量の語るべき素材を提供しているではないか! やはり『バチェラー・ジャパン』シーズン3はシリーズ最高傑作であり、やはり友永は最高のバチェラーだった。
2019.11.03 16:00
NEWSポストセブン
指原莉乃「今回は女性として勉強になる!」(イラスト/ヨシムラヒロム)
『バチェラー3』で指原莉乃のコメントが優しくなった理由
 今では日本でもすっかり人気ネット番組となった『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライム・ビデオ)の第3シーズンが9月13日から配信されている。ハンサムで社会的地位もある独身男性(バチェラー)を巡る婚活サバイバル番組は、美しい参加女性たちが人気を支えているのはもちろん、VTRを見ながらスタジオで繰り広げられるトークも注目されている。とくに第2シーズンから加わった指原莉乃が発する言葉は、VTRだけなのに女性の手管に振り回される今田耕司と藤森慎吾を正気に戻す役割も果たしている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、第3シーズンで見えた指原の心境の変化について考えた。 * * * 以前、アマゾンジャパンの本社に呼ばれたことがある。社内の会議室にて、僕は『バチェラー・ジャパン』についてのヒアリングを受けた。約1時間、番組について話し合い。終了間際、それまで言葉を発していなかった社員にこんなことを聞かれる。「ヨシムラさんにとってバチェラーとは?」 難しい問いである。15秒ほど考え、僕は「見た目は豪華だけど、中身はトンマな番組ですかね……」と答えた。『バチェラー・ジャパン』も今回でシーズン3を迎えた。年1回、Amazonプライム・ビデオで配信されることはもはや恒例行事となっている。 シーズン3の主人公・バチェラーには友永真也が選ばれた。中高をフランスで過ごし、現在は貿易会社の経営者として手腕を振るう31歳。親は医者、愛車はフェラーリ、絵に描いたようなセレブである。家柄、年収、容姿、全てを持っているバチェラー友永、そんな彼が唯一手にできていないのが人生をともに歩む伴侶。20名の美女によるバチェラーをめぐる婚活サバイバルの結末はいかに!? 今現在(2019年10月12日)エピソード7までを配信中。全話を鑑賞したが、シーズン3は最高傑作と言える出来となっている。番組内でバチェラーは美女を引き連れ、各地を巡る。誰もが羨むハーレム旅行を番組内では“旅”と称する。しかし、現実的には“旅”ではなく“婚活サバイバル”。選ばれる側の女性陣からすれば、グアムの美しい海でシュノーケリングをしても心から楽しむことはできない。 どうしても淀んでしまうムードに、過去のバチェラーは「旅を楽しんで欲しい!」と声を上げてきた。そんなこと言いつつも、自ら動かなかったのが1代目と2代目である。選ぶという立場のせいか、どこか受け身。盛り上げ役は明るい女性メンバーに一任していた。 対して、一味違ったのが3代目の友永だ。流石、関西人! 自らボケ役となり、女性陣にグイグイと話しかける。巧みな関西弁を用い、少しでも楽しい”旅”となるように演出。有言実行な、高いパフォーマンスを披露している。 女性と真っ正面から向き合うゆえに怒ってしまう、そんな点も友永は正直だ。ちょっとした問題から涙した女性に「そんなことで泣いたら、心が弱すぎるわ。俺が求めているのは強い女性やねん!」と熱弁。「なぁなぁ」にすることは好まない。全ての女性に心を開くことを求め、また自らも開放することを心がけている。 友永の真剣さからは、結婚への熱意が伝わってくる。今作、最後に残った女性とバチェラーが結婚する可能性は過去作よりも高い。僕はそう観ている。 シーズン1の久保裕丈は36歳、シーズン2の小柳津林太郎は35歳でバチェラーとなった。毎話、最後に行われるのが「ローズセレモニー」。名前を呼ばれ、バラを渡された女性が生き残る。逆に呼ばれなかった女性は去っていく。 番組名物の儀式で久保、小柳津ともにまず落としていったのが、自身の年齢と近い女性陣だった。物語の序盤でアラサー世代は殲滅。本格的に結婚相手を選ぶ後半パート、伴侶の座を争ったのは20代の美女ばかりとなっていた。 結果、2人のバチェラーは10歳ほど年の離れた美女と結ばれる。しかし、両カップル共に結婚することはなく早々に離別。番組のナレーションで“真実の愛”を連呼しておきながら、寂しすぎる結末。『バチェラー・ジャパン』とはゴージャスな婚活であり、金持ちと若い美女の遊びの場であってはならない。 シーズン3は、結婚リアル路線を突き進む! まず、エントリーされた20名の平均年齢が最も高い。バチェラー友永が最年少31歳といったことを考慮すれば、過去シリーズよりも現実味があることがわかる。なおかつ今現在、友永が残しているのは自身の年齢に近い女性ばかり(エピソード7時点で最年少が25歳の岩間恵)。とどのつまり、同性として好感が持てるバチェラーなのである。 女性の平均年齢が上がったことにより、過去作と比べて減ったのがケンカ。個別インタビューでグチは漏れるものの、直接言い合うといった描写は一切ない。シーズン1、2ともに場の空気を悪くした女性は皆早々に去っていった。過去作を研究している女性陣は同じ轍を踏むはずがない。他人を牽制するよりも、自らの価値を上げることに力を割いている。 作風が変化したことによって、スタジオレギュラーである今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃のコメントも前回とは異なったものに……。バチェラー2のCMで効果的に使われていたのが、指原が「早くケンカして欲しい!」と嬉々と話すシーン。シーズン3では女性がバチェラーに仕掛けた作戦の意図を理解しない今田、藤森に「もー!!」と悶えるシーンへと変更。今作のテーマがケンカではなく作戦になったことが、CMからも読み取れる。 前回、あれほどケンカを求めていた指原も今回は女性陣に感心しっぱなし!「ローズセレモニー」前のカクテルパーティーにて、女性の殻を破るために自ら率先してシャンパンを開けていくバチェラー。しかし終盤、飲み過ぎがたたり泥酔寸前となる。そこに「もう1杯どうぞ~」とシャンパンを持ってきたのが最年少の岩間。バチェラーは「キツイなぁ」思いつつ、一気飲み。そこでビックリ、岩間が手渡したのはシャンパンではなくジンジャエールだった。 女性のテクニックを目の当たりにした指原は「今までは『はちゃめちゃやな!』と観てたけど、今回は女性として勉強になるところが多すぎます!」と漏らした。 コメントからもわかるが、指原にとって前作までの『バチェラー・ジャパン』はどこか他人事だったのだろう。しかし今作は違う、妙に感情移入し観入っている。離婚し、11歳の子供を育てつつバチェラーに参加する女性に「お母さんでも恋愛してもいい、頑張って欲しい」と涙を浮かべてエールを送ったりもする。 シーズン2のコメンテーターを務めていた頃、指原はアイドルグループHKT48のメンバーだった。あくまで恋愛禁止の身である。しかし、卒業し自由となった今「結婚」が身近なものになったのか。コメントから棘は消え、どこか母性めいた慈愛ものぞく。『バチェラー・ジャパン』シーズン3の指原を観て気づく、シーズン2が配信された1年前とは別人である。恋愛、いや結婚にすごく前向き。すでに相手がいるように勘ぐってしまうほどマジ、画面からは「私も幸せな結婚がしたい!」といった気持ちがこぼれ落ちる。 そして、未だに20台前半の女性との交際を望む今田と藤森には哀れみの目を向ける。指原が夢見る男性陣に「(女性の心情)わかってない!」とツッコむ回数が、結婚観の描写が色濃くなる後半パート、更に増えていきそう。その際、どんな言葉を駆使して怒るのか。今から楽しみで仕方ない。●ヨシムラヒロム/1986年生まれ、東京出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使。五反田のコワーキングスペースpaoで週一回開かれるイベント「微学校」の校長としても活動中。テレビっ子として育ち、ネットテレビっ子に成長に成長した。著書に『美大生図鑑』(飛鳥新社)
2019.10.14 16:00
NEWSポストセブン
『バチェラー』、男性を奪い合う女性の姿に見る人気の秘密は?
『バチェラー』、男性を奪い合う女性の姿に見る人気の秘密は?
 1人の男性を女性たちで奪い合うAmazon Prime Video制作の婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』。シーズン3に突入する婚活サバイバル番組の人気の秘密にコラムニストのペリー荻野さんが迫る。 * * * 2017年にシーズン1が放送されて以来、熱狂的なファンを増やし続けている『バチェラー・ジャパン』。先日、3代目の“主役”バチェラーが31歳の会社オーナー・友永真也さんに決まり、注目が集まっている。 番組の内容は、結婚をのぞむ1人の独身男性(バチェラー)と彼の愛を獲得したいと願う女性たちが、真剣に婚活体験を繰り広げるというもの。いわゆる「恋愛リアリティー番組」だが、ポイントは、「日本一ゴージャスで日本一過酷な婚活」というキャッチフレーズ通り、婚活の環境がとても豪華かつしんどいこと。 中心人物のバチェラーは二枚目で独身、社会的な成功をしている「すべてを兼ね備えた」男性。彼を囲む女性たちは、全員華麗なドレスに身を包み、艶やかにほほ笑む美女ばかり。彼らは約2か月間、共同生活をしつつ、富士山麓で乗馬やバーベキューなどを楽しんだり、水族館を貸し切ったり、南の海で戯れたり、クルージング、気球、ヘリまで飛ばす勢いでデートを重ねる。だが、その過程の「ローズセレモニー」でバチェラーからバラを受け取れなかった女性たちは脱落。最後に残った1人だけがプロポーズを受けられる…。  番組をまったく見たことがない人でも、1人の男性を20人(シーズン1は25人)の女性が奪い合う凄まじさは想像できると思う。時代劇好きの私はつい「大奥」を思い浮かべてしまったが、ねっとりしたボディタッチやキスをせがんだりする色仕掛けあり、猫かぶりあり、「むかつく!!」「荷物燃えてるかも」といった嫉妬丸出し発言ありで、ドラマじゃできないリアルな欲望とジェラシーが渦を巻き、びっくりであった。 この番組が人気なのは、「欲しいものは欲しい」と断言する女性たちが人間味たっぷりで、目が離せなくなるからだ。とにかく24時間婚活一直線。きれいな顔も嫌な顔も映される。ずっとカメラで追われるストレスだけでも、ただごとではない。視聴者からいろいろ言われることも覚悟の上。その状況で人気者となったカリスマギャルモデルのゆきぽよなどは、タフで堂々としていて清々しいくらいである。 女性たちが回を重ねるごとにきれいになった気がするのは、ライバルたちの中で自分に必死に磨きをかけるからだろう。その強さも視聴率や批評に左右されることの多いテレビドラマにはないもの。なお、公式HPによれば、バチェラーと親交を深めるパーティーでのドレスは番組で用意されるが、普段のデートの服装は自前。水着の露出度も自己判断。センスと度胸も問われるわけですね…。 番組が奥深いのは、いよいよ煮詰まってくると両家の肉親との対面も用意されていること。ここまでされては結婚せねば。だが、今のところ、過去のカップルが結婚に至ったという話は出ていない様子。三度目の正直となるシーズン3では、結婚報告も欲しいところだ。できれば「結婚3年以内なら出演OK」という『新婚さんいらっしゃい!』に初の「バチェラーカップル」として出演する夫婦になって、文枝師匠を椅子から転げさせてもらいたい。双方の番組にとって、いい企画でしょ?
2019.01.23 07:00
NEWSポストセブン
あの『バチェラー』2人が対談 撮影後の「社会復帰」を語った
あの『バチェラー』2人が対談 撮影後の「社会復帰」を語った
 容姿、収入、学歴と全てを持った独身男性(バチェラー)を20人の美女が奪い合う、大人気恋愛リアリティー番組『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライム・ビデオ)シリーズ。 米国発の本作は、浮き世離れしたゴージャスな空間で繰り広げられる“婚活バトル”が受けて大人気作品となったが、美女からの猛烈アプローチや豪華な暮らしといった、非日常の生活を終えたバチェラーの私生活はどうなっているのだろうか。 20代を中心に人気のカジュアルファッションマガジン『Maybe!(メイビー)』(小学館)の5号では、シーズン1のバチェラーで恋愛指南書『その恋はビジネス的にアウト』の著者である久保裕丈氏と、シーズン2・小柳津林太郞氏の2人による対談が実現。彼らが撮影後の日常生活を赤裸々に語った。小柳津:撮影が終わってから、日常モードに戻るのは結構辛かったです。僕はただのサラリーマンなので、会社を3か月休んで、その間にすごい派手な生活をしていたってことなので。そもそも仕事に復帰するのに一苦労でした。久保:僕がバチェラーに参加していたのは2か月間。その間はすごい熱量でした過ごしていたのにそれが突然なくなったので、やっぱり強い喪失感がありました。それまでのことが凄く刺激的でいい日々だったなとより思えてくるというか。やっぱり急に生活が質素になるというのも大きいと思う。小柳津:そうですね。放映が終わるまでデートも表だってはできないし、質素な生活にはやっぱり戸惑いました。多少リハビリが必要ですよね。今はもう仕事も通常通り。デートも焼き鳥とハイボールがあればいいと思えるようになった。久保:今まであんなに豪華なデートができていたのに、特に放送終了までのデートは基本は家とか、ご飯を食べに行くとしても個室じゃないと行けないとか。そういうストレスやフラストレーションは、彼女にも自分にもかなりありましたよね。 やはり、豪華生活からの社会復帰はなかなか難しいようだ。対談ではこの後も2人の議論は白熱し、話題は「撮影中の苦労」や「恋愛観」など様々なテーマで語り合ったという。撮影■木川将史【プロフィール】くぼ・ひろたけ/1981年生まれ。東京大学大学院卒。外資系企業を経て、現在は株式会社クラスCEO。『バチェラー・ジャパン』初代バチェラー。著書に『その恋はビジネス的にアウト』(小学館)がある。【プロフィール】おやいづ・りんたろう/1981年生まれ。慶応義塾大学卒業。現在は株式会社サイバーエージェント、株式会社AbemaTVで室長を務める。ニューヨーク育ちの二代目バチェラー。
2018.08.17 16:00
NEWSポストセブン
鶴あいか 『バチェラー』で男を惑わせた艶ボディ
鶴あいか 『バチェラー』で男を惑わせた艶ボディ
 アマゾンプライムビデオで配信された人気番組『バチェラー・ジャパン』に出演していたことでも知られる、グラビアアイドル・鶴あいか(35才)が、7月20日にDVD『愛のかたち』(竹書房)をリリース。30代ならではの妖艶さをアピールした。 身長158cmと比較的小柄ながら、スリーサイズはB92・W62・H92と、ダイナマイトボディの彼女。肌はとにかく真っ白で、ふわふわとした質感を思わせる。そんなカラダにまとうのは、面積小さめのビキニや、タンクトップ、タイトなニットワンピースなど。とくにグレーのタンクトップとデニムパンツを着ているシーンでは、大胆な角度でカットされたデニムにロックオン。デニムの下からプリンと露出するヒップは、思わず手が伸びてしまいそうになる。 また、彼女の口から時折漏れる吐息もたまらない。マッサージする手が彼女のFカップバストをとらえると、「ハー、ハー」という声はますます大きくなる。艶めかしさが際立つ“大人”な一作だ。 以前から、舞台役者やナレーターとして活動していた彼女。脚光を浴びたのは、前述の『バチェラー・ジャパン』だ。1人の男性が、大勢の女性たちの中から理想のパートナーを選ぶという恋愛リアリティー番組で、鶴は素直な感情表現と大人の色気を武器に存在感を放った。これを機に、『週刊プレイボーイ』(集英社)でグラビアデビュー。イメージも今回で2作目となった。 あっという間にブレイクの階段を上った彼女。本作ではそんな彼女がアナタを“大人の階段”に上らせてくれる…かもしれない。
2018.07.21 16:00
NEWSポストセブン
「バチェラーシーズン2」に見るハイスペ男性に選ばれる法則
「バチェラーシーズン2」に見るハイスペ男性に選ばれる法則
 ブームとなった恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」(Amazonプライム・ビデオで配信)。1人のハイスペック男性に多くの美女がアプローチして奪い合い、時には女性同士が陰口を叩き合うシーンは、普段あまりお目にかかることがないだけに視聴者を釘付けにした。が、その「バチェラー」の風景が日常となっているのが港区界隈でハイスペック男性たちと飲み会を繰り広げる「港区女子」たちだ。現役港区女子の吉川リサコ氏が、「バチェラー」から見えてきた「ハイスペ男性から選ばれる法則」をリポートする。 * * *「バチェラー・ジャパン シーズン2」が最終回まで公開され、周囲の港区女子もみんな見ていたので、私も見てみた。 これまでにも私は「ハイスペック男性と付き合った港区女子たち」の実例を紹介してきた。ハイスペ男性から選ばれる一流港区女子は「嫌いなタイプの女を教えて」と質問してそんな女にならないよう努力し、自分勝手な“理想的男性像”を押しつけない。慶應卒の外資系証券勤務イケメンと結婚したユメカの「ハイスペを射止めるなら、『自制心を高く』『自発性を尊重し』『競争心を持たせろ』の3原則だね!」という言葉も紹介してきた(関連記事『ハイスペ男性と結婚した港区女子が語る「ゴールへの3原則」』参照)。「シーズン2」の男性は、慶應卒で大手IT企業・サイバーエージェントの幹部を務めるエリートだ。そして最後に選ばれた女子は27歳のイラストレーター。彼女が選ばれた理由は、自制心があり、男性の自発性を尊重していたからだと思う。女子20人が男性1人を奪い合うので、いわゆる“女”を使うテクニックでは、なかなか差別化は難しい。だんだん女性が脱落して絞られていく中で、最後まで残った理由は「男性を否定しないこと」、つまり「嫌われないこと」だろう。 実際、選ばれた女子に対し、男性は「サポーティブ」で「たくさんの愛情を注いでくれる」「守ってくれるような存在」という印象を持っていた。「バチェラー」の企画は、女子20人がハイスペ男性にアピールし続け生活する2か月間を追ったドキュメントだが、これは港区界隈に現れるハイスペ男性の日常を凝縮した図に過ぎない。 ハイスペ男性は、テレビの企画じゃなくても常に女子に群がられ、多種多様なアピールをされる。カメラのない日常では、掃いて捨てるくらい毎日選択肢に溢れているのである。「シーズン2」では、ある女子が握手を求める男性に「そういうのやだ」と拒否し、気まずい雰囲気になっていた。つまり「軽いのはイヤ」「私は軽くない」というアピールなのだろうが、そもそも選ばれなければ選ぶことなどできないのだ。結局、この女子はその回で脱落した。求愛されたわけでもないのに“相手の流儀”を否定し“自分の流儀”を押し付けるのは(ハイスペ相手では)失敗の道なのである。 男性の自発性を尊重することも大事であることが、番組からもよくわかる。男性から特にアクションがない時は無理してアピールしなくていいのだ。 男性が他の女子と話しているシーンを見て、焦って空気を壊したり、無理やり聞かれてもいない話をしたりしている女。「私、貯金あるし、ビジネスで失敗しても支えられる」などと話し始めた女子もいた。ニーズのない親切の押し売りに見えた。 ハイスペ男性相手に「私ピル飲んでるから大丈夫だよ?」という港区女子もいるが、そういう女子は遠ざけられるのである。 ポジティブで楽しそうにしていて、ネガティブな発言をしない。「私をどう思ってる?」などと詰め寄らない。そういう「嫌われない」女子が結局は選ばれる。「バチェラー」は、ことハイスペ男性と付き合いたい女性たちにとってはそういう意味で参考になるだろう。
2018.07.16 16:00
NEWSポストセブン
バチェラー2で52歳の今田耕司がなぜ今も独身なのかわかった
バチェラー2で52歳の今田耕司がなぜ今も独身なのかわかった
 本気の婚活リアリティ番組として大きな注目を集めている『バチェラー・ジャパン シーズン2』が最終回を迎えた。番組ナビゲーターの今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃らのコメントが、争奪戦バトルの観戦ガイドの役割を果たし面白さを増す一方、今田のコメントが女性視聴者の間で物議を醸している。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、真実の愛を求めるという副題にふさわしい出演者たちのピュアさについて考えた。 * * * 6月29日0時、Amazonプライム・ビデオで『バチェラー・ジャパン シーズン2』の最終エピソード10の配信がスタートした。20人の美女が1名の独身男性(バチェラー)との交際権を賭けた戦いもラスト。最後の2名となった倉田茉美VS小口那奈子の“バチェラー小柳津林太郎を巡る攻防戦”が今キックオフ。同時刻、ロシアでは日本代表がW杯グループリーグ突破をかけポーランドと激闘中。奇しくも日本代表も倉田&小口も集大成となる勝負に挑んでいたわけ。 バチェラーと倉田&小口は決戦の地シンガポールに渡り、ラストデートへ。前半はバチェラーと小口。ホテルのスイートルームで、お酒を傾けつつ互いの人生哲学と結婚観について語り合う。デート後のインタビュー、小口は「私は小柳津さんの隣にいてもおかしくない存在なんだと思った」と笑みをこぼす。その明るい表情からは、かなりの自信が見て取れた。 後半はバチェラーと倉田。シンガポールの夜景を眺めながら、結婚観と愛について意見を交わす。デートの終盤、倉田は自伝的な絵本をバチェラーに贈った。ページに綴られていたのは、幼き日の思い出、楽しかった家族との日々、バチェラーとの出会い。最後のページには、2人の未来への希望が描かれていた。読了後、バチェラーは大号泣。「俺の心の鍵を開けてくれた」と倉田に最大級の賛辞を贈った。 結果、バチェラーが選んだ女性は倉田だった。バチェラーは「2人の差は紙一重だった」と話すが、こーやって書き出してみると一目瞭然な気もする。 バチェラーの本音と建前は置いておき、どちらかを選ぶ際に「絶対に効いた」と断言できるのが倉田の絵本。倉田の本職はイラストレーター、適時バチェラーに自作のイラストをプレゼントしていた。その集大成がこの絵本だった。 僕も一応イラストレーターを名乗っている、倉田とは同業者である。「この世には絵がうまい人が大勢いる」美大でそんなことを学んだ僕の目から見て、倉田の描くイラストは総じて幼く感じた。ただ、それ以上に幼かったのは倉田の自作イラストにたいする態度と評価である。 イラストの価値は他人が決めること、倉田はそこを理解していない。 イラストレーターなら誰しも、納品したイラストに何度もダメ出しをくらった挫折がある。その経験が一度もないのか。もしくは、絶望的なリテイク数にもめげないタフさがあるのか。他のイラストレーターとの実力差に頭を抱えたこともないのだろう。常時、倉田は自作イラストを自信満々に「作品」と語る。その論調から「自身が描いたものには価値がある」という無自覚な過信が見てとれた。驚くほどに、自作イラストへの考え方がピュアなんだ。 そのピュアさは、倉田が自称するときに“茉美”と呼ぶことにも現れる。27歳で一人称が名前って……、屈託がなくかわいらしく映る反面、あまりに幼すぎる。 また、そんな倉田達を見守る『バチェラー』司会の今田耕司(52)の恋愛観も幼かった。ちなみに、これは僕が思ったことではない!番組を視聴した周りの女性陣が口々に言っていたことである。 女性陣曰く「今田が語る女性観がイヤだ」とのこと。今田は『バチェラー』内で「この子ええなぁ~」と何度も漏らす。まず、その口調自体が女性陣を不愉快な気分へといざなう。20歳以上年下である『バチェラー』参加女性にたいして、今田は対等に恋愛できると考えている。芸能人には年の差交際や結婚もままあることとはいえ、親子ほど離れているものは珍しい。今田が考える自身のポジションは、バチェラー・小柳津林太郎(37)と一緒。その思考回路が女性陣を更に怒らせていた。分かりやすい勘違いではあるが、それに至ったのには悲しい理由がある。擁護するわけではないが、今から弁明していきたい。 CBCテレビで放送されているバラエティ番組『本能Z』にて、コロコロチキチキペッパーズと今田が共演していた。盛り上がったテーマは、西野(26)が話すナダル(33)の失礼さ。語り口が大事なので、西野のトークをそのまま書き起こす。西野「今田さんと番組一緒になって飲みに行かせていただいたときも、みんな酔っ払ってきはって今田さんが『俺ももっとモテたいなぁ』みたいなことを言いはったんですよね」「後輩は『兄さんモテはりますやん、めちゃテレビにも出てるし』と言ったんですよ。そこでナダルだけが『今田さんでもモテる日が必ず来ますわ』と上から言ったんですよ」 ナダルからすれば先輩に目一杯気を使った発言。しかし、その後のスタジオでナダルは総攻撃を食らう。「明日は明日の風が吹く」と言ったナダルは、今田からすれば失礼な男。たしかに「もっと気はつかえるな」とも思うが、引くほどの非常識さでもない。ここから分かるように、超売れっ子芸人で芸歴も長い今田の周りには、たとえ真実であってもネガティブな評価を伝える人は誰一人としていない。ゆえに、ナダル程度の発言で断罪されることになる。後輩芸人からつっこまれないことで生じた悲劇的な恋愛観。肯定され続けたゆえの裸の王様っぷり。悪いのは囲う太鼓持ちな後輩軍団。今田に悪気はないので、ある種被害者とも云える。 今田は同世代の一般人に比べたら、間違いなくモテるだろう。しかし、今田の理想はタレントであることを念頭に置いても年相応を超えてくる。 6月14日の『ナインティナイン 岡村のオールナイトニッポン』にゲスト出演した今田。そこでは語られたのは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する売れっ子独身芸人、今田耕司(52)、岡村隆史(47)、又吉直樹(38)の3人からなるグループ「アローン会」について。 番組終盤、リスナーから「アローン会が注目している気になる美女はいますか?」と質問メールが届く。「『海街ダイアリー』メンバーいいよね。綾瀬はるかさん(33)、長澤まさみさん(31)、夏帆ちゃん(27)、広瀬すずちゃん(20)。ダイアリーメンバーと飯食えたら楽しいやろうな!」と陽気に答える今田。 最年長の綾瀬はるかですら、今田との年齢差19歳。広瀬すずに関していえば、32歳も離れている。お父さん的な存在として、そのメンバーと同席したいのなら理解できる。しかし、文脈的に読み取れるのは、交際相手候補として卓を囲みたいという今田の心情。 安田大サーカス・クロちゃん(41)の「アイドルと付き合いたい!」という気持ちは、年齢や立場から不相応だとイジられる。しかし、今田は上記のような発言をしてもポジションゆえにイジられることはない。言っていることはクロちゃんと全く一緒なのに……。 今田には、52年間の歴史で積み上げた心の防波堤が存在しない。「ただ、ただ若い女性と交際したい!」という欲望がドバドバと漏洩中。地位、名声、金銭を持つ今田が未だに結婚できない理由はここにある。心が良い意味でも悪い意味でも瑞々しくピュアなんだ、それこそ『海街ダイアリー』のごとく。その純真な恋心に女性陣は引く、大海の波のように。僕はその気持ちを痛いほど理解できるけど。 ピュアさとは、本音と建前の”建前”だけを受け入れちゃう心だ。僕の場合、イラストに関しては倉田のようにピュアではない。イラストで得た金銭を評価軸として、自身のイラストの価値を判断している。 ただ、恋心に関して言えば圧倒的に今田派。この前、飲んだ某雑誌の編集長に「そこまで好きなら、ヨシムラさん、吉岡里帆と付き合った方がいいですよ」と言われれば、何も考えずに「そっか、そうすればいいんだ!」と飲み込んでしまう。次の日には「僕、吉岡里帆と付き合います!」と各所に報告していた。冷静に考えたらあり得ない夢恋愛を望む。これを「バカだけどカワイイ」と微笑ましく見てもらえるのは高校生まで。それ以上に年を重ねれば、極上にイタい人。そんな厳しい現実を『バチェラー・ジャパン シーズン2』の感想を語り合った女性陣から学んだ。 僕は自らの勘違いをすぐに是正したい。もう今すぐに。
2018.07.14 16:00
NEWSポストセブン
指原莉乃『バチェラー2』での「恋愛解説」はクセになる
指原莉乃『バチェラー2』での「恋愛解説」はクセになる
 恋愛や結婚をテーマとしたバラエティ番組は数あれど、Amazonプライム・ビデオの『バチェラー・ジャパン』シリーズは、ゴージャス空間で繰り広げられる浮世離れした世界にあるのにリアリティーショー、という奇妙な面白さが突出している。待望のシーズン2で、さらに日本の視聴者向けに番組のアピールポイントが変更された同番組の新たな魅力について、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が解説する。 * * * 指折り数えた日がきた。そうAmazonプライム・ビデオで『バチェラー・ジャパン シーズン2』が2018年5月25日に配信されたのだ! ご存知のない方にざっくりとした説明を。『バチェラー』とは、アメリカ発の恋愛リアリティー番組。容姿、収入、学歴と全てを持った独身男性(英語:bachelor)を20人の美女が奪い合う。バチェラーと女性陣は“ラグジュアリー”な空間で蜜月の時を過ごす。東京スカイツリー貸し切り、プライベートジェットでの大空散歩、豪華ヨットでのクルージング、バブル時代真っ青のデートを繰り広げる。 各話の最後には、バチェラーが残って欲しい女性にバラを手渡すローズセレモニー。各話ごとに1~2名の女性がドロップアウト。回を追うごとに人数は減っていく“サバイバル”戦を行う。最後の1人となった女性は“真実の愛”をバチェラーと分かち合う。そして、結婚を前提とした交際をスタートさせるのだ。「世界一の恋愛リアリティーショーの日本版が遂に!」と銘打たれ、2017年2月17日に初配信された『シーズン1』。ジワジワと火がつき、2017年度のAmazonプライム・ビデオの視聴ランキングで8位を獲得した。僕を含め「恋愛番組は興味ないけど『バチェラー』は別腹」、そんな人は多い。射止めたい意中の男性を前にしたときとそれ以外で、女性はまったく別の顔を見せる。だが、そのさまをまじまじと見る機会はそうない。『バチェラー』では、表の顔と裏の顔をクッキリと見られる。そりゃ面白いに決まっている。余談だが、テレビをそもそも見ないうちのお袋もハマった。ま、それくらいに面白いのである。 5月25日深夜0時、『バチェラー・ジャパン シーズン2』が5話分配信された。1年ぶりに見る『BACHELOR』のロゴ。“O”の文字だけが結婚指輪をモチーフとしたイラストになっており、キラリと輝く。指輪をめぐるバトルなんて『ロード オブ ザ リング』と『バチェラー』ぐらいだ。興奮しつつ、もちろん一気見。 いやいや『バチェラー・ジャパン シーズン2』は『シーズン1』とは別物だった。番組フォーマットは同じだが、コンセプトが違う。『シーズン1』で嫌というほどナレーションで語られた「真実の愛」なるフレーズがあまり出てこない。『シーズン1』のバチェラー久保裕丈と選ばれた女性・蒼川愛が“真実の愛”をうたっておきながら、早々に別れたこともあるのか。前回に比べて“純愛”成分は薄い。 かわりに打ち出されたのが“サバイバル”要素。番組バナーにも「新感覚婚活サバイバル」と明記される。『シーズン1』でロマンチックな恋愛模様の副産物としてあった女のバトルが全面に。それゆえ番組の構成も変更されていた。『シーズン1』で、本編とは別に配信されたバチェラー・ジャパン総合プロデューサー今田耕司とゲストのトークコーナー『バチェラー・ジャパン プレミアム・トークセッション』。『シーズン2』ではこれが廃止。かわりに今田、藤森慎吾、指原莉乃がVTRを見てのスタジオトークが本編に組み込まれた。『バチェラー・ジャパン プレミアム・トークセッション』は、ゲストの恋愛観を今田がインタビューしつつ、“ラグジュアリー”な恋愛リアリティーを応援するコーナーだった。しかし、『シーズン2』のスタジオトークは、その趣を受け継ぐことなく“ラグジュアリー”さはゼロ。本音と辛辣さ、第1話の冒頭で指原は「もっとケンカして欲しい!」と早速ゆがんだ欲望を吐露する。 確かに『バチェラー』で起こる女性同士のケンカは面白い。ドラマで見るような大声をあげるようなことはない。それは、ある女性がツーショットから戻ったとき、つとめて明るく軽い口調で切り出したことから始まった。女性1「あなたが2回キスしたから、私はもっとしたよ」女性2「私はそんなの競ってないから(小声)」女性1「ナニを!? 今、話してもらっていい?」女性2「キスの回数とか関係ないから。(あなたは)精神状態まともじゃないというか……」 バチェラーとしたキスの回数で淡々と揉める、生々しさと異常性がある。 ちなみに、女性2もまともではなく。「この『バチェラー』でうまくいかなくとも、いつか私を日本から探し出してくれる」や「バチェラーと結婚できなかったら、私は一生結婚しない」といった狂信的な発言をしている。 当初は、民放バラエティ的なスタジオトークに辟易としていた。しかし、回を重ねていくうちに楽しみに。『シーズン2』の女性陣を見て、今田、藤森が感想を述べる。両人のコメントに僕は大いに共感する。2人が話すことは、男性の大多数が思う女性の捉え方だろう。それに辛辣なツッコミを入れるのが指原だ。 参加者のひとりに「付き合った人をダメ人間にしちゃう、私が甘やかしてしまうから」と語る女性がいた。今田はその女性を推しメンとしてプッシュ。対して、指原は「けどこれって“私は愛情が深い女です”とアピールしている自虐風自慢ですよね」とツッコミ。 番組の恋愛サバイバルが進み沖縄に移動した一行は、バチェラーとのツーショットタイムを争うビーチフラッグに挑戦。勝者となった女性は過剰に喜びをアピールする。その様子を見て「勝って喜びすぎる姿って女性らしさがないですよね」と指原は評する。 その直後、番組開始直後からバチェラーの本命だと思われた女性がドロップアウト。男性の理想を体現する純粋なタイプだったので、「本当にいい子のままいなくなったね」と藤森。そして「だー違う、あざといのにな」と顔をしかめる指原。「違うよ違う、バチェラーにふられたときに涙も見せなかったじゃない。そんな健気ないい子だよ」と今田。この意見の相違に、指原は「ケンカします?」と鼻息を荒くする。 上記のような、指原による女性目線での解説。これが『シーズン2』の魅力を最大限に引き出す。非現実な婚活サバイバル『バチェラー』を小気味よく裁き、ラグジュアリーで浮世離れしたサバイバル空間と、現実とのパイプ役を果たす。 当初は、指原の解説により面白さが説明的になった『シーズン2』は、『バチェラー1』と比べ、退化したと見ていた。しかし嫌いだった解説が段々とクセになってくる。指原の解説を求めている自分がいる。こんな心変わりは、サッカー日本代表戦で居酒屋解説をする松木安太郎以来、2度目。まぁ、指原の方が比べてものにならないくらい理性的な解説なんだけど……。『バチェラー・ジャパン シーズン2』は、今現在(2018年6月7日)6話目まで配信している。女性陣も20名から5名にまで絞られた。今後も海外デート、バチェラーの両親との面談、そして女性陣のケンカと魅惑の展開が続くだろう。なにかと話題が尽きない『バチェラー』、ゆえに話のネタにもなる。そういった意味でも見て損はしないコンテンツだと思う。
2018.06.10 16:00
NEWSポストセブン
BJカップル破局 蒼川愛の闇は久保裕丈には濃すぎたか
BJカップル破局 蒼川愛の闇は久保裕丈には濃すぎたか
 アメリカで十年以上続く人気リアリティーショーの『The Bachelor』が、Amazonプライム・ビデオによって昨年、日本版の『バチェラー・ジャパン』として制作、公開された。1人の理想的な独身男性をめぐり25人の女性が争奪戦を繰り広げるのが基本プロットのこの番組は、もうすぐ第2シーズンが公開される。ところが突然、第1シーズンで誕生したカップルの破局が発表された。番組を見るうちにバチェラーファンになったイラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、理想的なカップルのこれまでを振り返った。 * * * 2月22日、Yahoo!ニュースを見ていたら、衝撃的な記事が目に飛び込んできた。「バチェラー・ジャパン初代カップルが破局報告『申し訳ない気持ちでいっぱい』」。想像していたこととは言え、思わず「うぬ……」と唸ってしまった。遂に、初代バチェラー久保裕丈と蒼川愛の離別が世の中に出てしまったのである。まるで内情を知っているような書き方をしてしまったが、もちろん2人の私生活については何も知らない。ただ「別れているだろうなぁ……」とは幾分か前から予想はしていた。 2017年2月17日より「Amazonプライム・ビデオ」で配信をスタートさせた『バチェラー・ジャパン』は、金持ちの独身男性(バチェラー)が25人の女性から運命の相手(決して嫁ではない)を選ぶ番組。すったもんだの末、4月28日に配信された最終12話でバチェラー久保が”真の愛”を紡ぐ相手として選んだのが蒼川。特にこれといった攻勢もハイライトもない女性だったが、早大生の知性と若さを存分に発揮。いつの間にかポールポディションをゲットし、ゴールしていた。(ちなみに、久保を奪い合った女性は、基本的に売れていないタレントが多い) 膝をつき「こんなに大好きになるなんて思っても見ませんでした」と蒼川に婚約指輪を捧げた久保。その後、配信されたエピローグでは久保と蒼川は「結婚を前提に交際をしています!」と堂々宣言。久保が誰を選ぶかを楽しむ『バチェラー』、もちろん出演者によるネタバレ厳禁。番組終了後に書かれた蒼川のブログによると「1月頃に撮影が終わった」とのこと。よって2人の交際事情が解禁された4月28日頃には、交際3ヶ月を超えていた計算となる。 自分の恋愛がおざなりだからこそ、他人の情事を応援したくなるもの。また番組を通して僕は、紳士的態度を保ちつつ、合法的ハーレムを築く久保の大ファンとなっていた。 久保と蒼川のツイッター、インスタグラムをフォローし2人の動向を追いかける日々が始まる。とにかく自分が好きな2人は、自身の写真を頻繁に更新。しかし、肝心の久保と蒼川の2ショットが公開されない。待望の日は2017年5月11日の蒼川23歳の誕生日にやってきた! 久保のインスタには#hbd(※ハッピーバースデーの意味)のタグとともに、仲睦まじく並ぶ2人。結婚へ向けた交際は順調そうに見えたのだが……。 しかしである。それ以降、久保と蒼川の2ショットが自身の手でSNSに上がることはなかった。同じ場所にいる様子は見られるものの、互いを語る描写が一切出てこない。交際を隠す必要はない2人、公にした方が反響集めそうなのに……、いやいやそんなのは素人考えか……、静かにしておいて結婚会見でブチ上げるのか!? なんて余計なことを考えていた。 そんな日々のなか、バチェラーによって名声を得た2人は、ヒップスターへの道を邁進していく。久保は小学館から『その恋はビジネス的にアウト』を上梓。ビジネスの手法を恋愛で生かす指導者として、ホリエモンとも対談。蒼川は、講談社の個性派アイドルオーディション「ミスiD2018」にエントリーし、主宰である小林司から個人賞が贈られた。「ミスiD2018」に応募する際に蒼川が書いた自己紹介文を読み、そして驚く。文面に描かれていたのが蒼川の孤独と闇について。人に憧れられる存在でありたいという想いと共に「結局どこにいても孤独に感じてばかりだったし、その分他者からの承認欲求に飢えていたと思う」と綴られる。その一方で、小林司のコメントには「最終面接でのエピソードでいちばん痺れたのは『お仕事で会う大人の男のひとのほとんどが口説いてくる』でした」。もちろん、男のひとからの誘いに蒼川が”乗っていない”前提で書かれている。「ミスiD2018」のエントリー動画で蒼川は、「23年間生きてきて、クソみたいな男もいたし、女もいたし、いっぱいいたけどそれが今の自分を形成しているものだし」と雄弁に語る。その姿は『バチェラー』で見せた、しおらしさとは真逆の強さがあった。 2人の交際がいつ頃終わったのかは分からない、蒼い恋の炎がなぜ鎮火したかも分からない。ただ蒼川の闇は、久保の想像を超えるほど深く、濃い色に包まれていたと思う。彼女は美貌を備える。ゆえに願えば、凡人よりも容易く願いが叶う。叶うという事実は、更に欲望の濃度を深める、それは罪となり自身を苦悩させる。久保という他人が羨むパートナーを得ても、満ちることがない業が蒼川にはあったのだろう。 世界をまたにかけ”真の愛”を探したバチェラー久保。しかし、”真の愛”で蒼川愛の心を赤く染めることはできなかった。
2018.03.03 07:00
NEWSポストセブン
『巨乳の誕生』著者 「ボイン」から始まる大きな胸の歴史
『巨乳の誕生』著者 「ボイン」から始まる大きな胸の歴史
「この阿呆めが。女を見るならまず胸をというのが鉄則ではないか」 1000を超える文献を調べ上げ、『巨乳の誕生』(太田出版)を上梓した安田理央氏によれば、ルイ15世はオーストリアから息子のためにマリー・アントワネットを迎える時、胸の大きさを確認しなかった秘書官をこう怒鳴り飛ばしたという。歴史が証明するように、世界ではすでに17世紀から大きな胸に対する価値が高かったが、意外にも日本では重視されていなかった。「江戸時代の春画は男女の生殖器ばかりに焦点を当て、乳房はほとんど描かれていません。性的興奮を掻き立てられる部位ではなかったのです」(安田理央氏。以下「」内はすべて同氏) 日本社会において“胸”が意識され始めたのは第2次世界大戦後、欧米文化が流入してからだ。「1952年公開の『ならず者』(米国1943年公開)に主演したジェーン・ラッセルの肉体美に多くの日本男児が圧倒され、『肉体女優』という言葉が生まれました。その後、1956年に前田通子が新東宝の映画『女真珠王の復讐』で、日本映画史上初めてヌードを披露。翌年には、日活が筑波久子、松竹が泉京子を“肉体派”として売り出していった。同じ時期に『グラマー』という表現が頻出し始めます」 1967年、人気深夜番組『11PM』で司会の大橋巨泉が朝丘雪路の胸を「ボイン」と番組内で呼ぶ。2年後、月亭可朝が『嘆きのボイン』という歌を発売し、売り上げ80万枚を記録。「ボイン」は子供たちにまで広がる流行語となった。「『ボイン』は日本で初めて“大きな乳房”を形容した言語として歴史に刻まれました。しかし、1967年10月にツイッギーが来日し、細身の女性がもてはやされる風潮が生まれます。同時にアメリカのストラスマン博士が『バストサイズと性格および知能の関係』を発表し、胸の大きい女性は知能指数が低いという俗説が流れ始めます」◆「ボイン」から「デカパイ」、そして「Dカップ」と名を変えた 大きな胸がマイナスイメージだった1970年代前半、日本に“アイドル”という概念が生まれる。処女性が求められた彼女たちにとって大きな胸は余計なものだった。「1970年代後半の榊原郁恵や1980年代前半の河合奈保子など、胸の大きいアイドルは、たとえ売れてもトップには立てない宿命にありました」 1977年、『月刊バチェラー』が創刊される。当初は芸能色の強いグラフ誌だったが、4号目から外国人ヌード雑誌に路線変更し、1979年の後半から胸の大きな外国人を扱う専門誌に姿を変えていく。「他の雑誌でも徐々に『ボイン』から『デカパイ』という呼び名に変わっていきます。1977年、子供たちが『デカプリン!!』と叫ぶと、大場久美子が恥ずかしそうに胸を押さえる『ハウスプリン』のCMの影響があったのかもしれません」 1981年にアダルトビデオ(以下、AV)が生まれると、1982年には初めて大きな乳房を全面に押し出した藤尚美主演の『恵子 バスト90桃色乳首』が発売される。「1982年からヌードモデルの仕事を始めた中村京子は次第にAVにも出演し、1984年『平凡パンチ』の投稿ページで『Dカップ京子』と名付けられます。『ドリフ大爆笑』に出演するなど、テレビでも活躍したことで『Dカップ』は一般に認知されるようになりました」 元号が昭和から平成に変わった直後の1989年2月、松坂季実子というGカップのAV女優が誕生する。村西とおる監督作品『でっか~いの、めっけ!!』に出演すると、爆発的な売り上げを記録、一般社会に“巨乳”が浸透し始めていった。「“巨乳”という言葉自体は、すでに『平凡パンチ』1967年8月28日号でジェーン・マンスフィールドの胸を表現する際に使われており、『バチェラー』でも1980年代前半から頻繁に掲載されていましたが、世の中に浸透したのは松坂季実子の出現以降です」 同年、AV界ではEカップの樹まり子、Fカップのいとうしいななどがデビュー。巨乳旋風が吹き荒れた。この鉱脈をさらに切り開いたのが、1984年に堀江しのぶをデビューさせたイエローキャブ軍団を率いる野田義治氏だった。その後、1998年に“だっちゅ~の”を流行らせたパイレーツを経て、「巨乳」は市民権を獲得していく。2010年代に入り、小向美奈子の登場で「巨乳」はひとつの頂点を迎える。『肉体女優』に始まった呼び名が時代の変遷とともに変化する中で、大きなオッパイの女性は偏見と闘い続けた。毎日のように巨乳を目にできるようになった今こそ、我々は感謝と憧憬を忘れてはならないだろう。取材・文■岡野誠※週刊ポスト2018年1月26日号
2018.01.17 16:00
週刊ポスト
世界の巨乳地図 冷戦終結に伴うベルリンの壁崩壊で変化
世界の巨乳地図 冷戦終結に伴うベルリンの壁崩壊で変化
 自販機本とエロ劇画誌が人気だった1977年、現存する唯一の巨乳専門誌『BACHELOR(バチェラー)』が初めて書店に並んだ。以来40年、同業他誌が次々と姿を消すなか、今もなお巨乳ファンを魅了し続けている。創刊直後から同誌に携わり、世界中の“巨乳”を発掘してきた4代目(1984年~)編集長・白石弘氏は語る。「創刊号は大場久美子や香坂みゆきほか、荒木一郎までも特集する一方、セクシーなグラビアも載せる中途半端な芸能誌でした。当時売れていた『GORO』の出来損ないのような雑誌で(笑い)、返品率が8割を超えるほどまったく売れませんでした」 3号を発売した時点で早くも廃刊の瀬戸際に追い込まれ、背水の陣の4号から外国人の絡みヌードを中心にした「エロ本路線」に大きく舵を切った。これが功を奏して売り上げ下落に歯止めがかかり、さらに1979年12月号で3代目編集長・毛利朋友氏が打ち出した「巨乳路線」が人気を博し、軌道に乗った。 巨乳願望をくすぐる外国人モデルのグラビアは、根強いファン層を手中に収めた。創刊当初からの愛読者である現代美術家・松蔭浩之氏はこう語る。「性衝動を満足させるためだけなら『プレイボーイ日本版』(1975年創刊)や『GORO』(1974年創刊)でこと足りました。しかし、我々はもっと強烈な裸を求めていた。そこに登場したのが『BACHELOR』でした。誌面に所狭しとちりばめられた巨乳モデルからは、日本では見ることのできない豊かさや大きさを見せつけられた気がしました。もっとも、同級生たちからは『変態』と白い目で見られましたけどね(笑い)」 松蔭氏は巨乳好きが高じて、同誌でカメラマンも務めた。◆まだ見ぬ巨乳を求めて本場アメリカへ乗り込む 当時「巨乳」は言葉すら存在せず、「グラマー」「デカパイ」「Dカップ」などと呼ばれていた。「『Dカップ』は海外から輸入してきた言葉です。向こうのサイズは日本よりも2カップ大きいので、巨乳を指す言葉になったのでしょう。『BACHELOR』では『Dカップ女優』とか『Dカップビデオ』といった使い方をしていましたね」(『痴女の誕生』著者で日本巨乳史に精通するフリーライター・安田理央氏) 日本では1980年代から中村京子が「Dカップ京子」として活躍していたが、国内はおろか海外でも巨乳のモデルは少なかった。通信社を通じてモデルの画像を手に入れていたが、それも限度がある。 そこで巨乳を撮影しているアメリカのスタジオに編集部員が乗り込み、直接入手することになった。さすがに巨乳の本場アメリカだけあって、モデルのバラエティは豊富で、同誌にとって生命線ともいえるカメラマンとの出会いも生まれた。ジョン・グラハムである。「当時のアメリカは豊胸手術が盛んになり始めた頃でした。ジョンは、化け物みたいなオッパイをたくさん撮影していたので彼の作品は大変な反響がありました」(前出・白石氏) 一方、世界の“巨乳地図”は冷戦の終結に伴うベルリンの壁崩壊によって大きく模様を変えた。共産圏のモデルが大量に西側に流入、世界中のグラビア誌面を様々な巨乳が彩った。だが、豊胸手術による巨乳は賛否両論を呼び、日本でも是非が問われた。論争に終止符を打ったのは、1991年に登場した東ドイツ出身のクロエ・べブリエだった。 クロエ・べブリエのナチュラルで圧倒的な美巨乳は、「自然な巨乳が一番」という空気を生んだ。カースティン・イムリー、ダニー・アッシュ、ゲイル・マッケンナ、リンジー・マッケンジーほか、多くの爆乳モデルが後に続いた。一方、日本でも「巨乳」の言葉が広く浸透し、1989年にAVデビューした松坂季実子が人気を博し、ヘアヌード解禁も追い風となってエロ本業界は黄金期に入った。 ところが、インターネットの台頭で2000年代に入るとエロ系雑誌は次々と廃刊。かつてない逆風の中、『BACHELOR』はエロ本に路線を変更してから初となる日本人モデルを表紙に起用するなど新機軸を打ち出していった。表紙を飾ったAV女優・Hitomiは海外でも注目され、アメリカの巨乳雑誌のグラビアを飾るまでになったほどだ。 40年の長きにわたり、徹頭徹尾「巨乳」にこだわり、伝え続けてきた『BACHELOR』は、これからも世界の巨乳クイーンを探し求めていく。※週刊ポスト2017年6月2日号
2017.05.24 16:00
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さとう珠緒が暴露した枕営業の実態「権力のない人のほうが迫ってくる」
NEWSポストセブン
ご体調への不安が募る(写真/JMPA)
雅子さまと愛子さま、“ポツンと一軒家”の孤独感 閉ざされた御所での巣ごもり生活
女性セブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
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