デザインを見せてもらったが、強制徴用の歴史が描かれた柱状の石に痩せこけた数人の徴用工が彫られていて、高さは3m。大使館前のそう広くもない場所に設置すれば、威圧感があるはず。1体につき1億5000万~1億7000万ウォンの費用がかかるという。とはいえ、政府や地元行政区が許可を出すだろうか。
「すでに新政権との協議に向けた準備をしていますが、文氏周辺は我々のことをよく理解し共感してくれています。万が一、許可が出ない場合には、デモなど物理的な手段も辞しません」
【PROFILE】竹中明洋●1973年山口県生まれ。北海道大学卒業、東京大学大学院修士課程中退、ロシア・サンクトペテルブルク大学留学。在ウズベキスタン日本大使館専門調査員、NHK記者、衆議院議員秘書、「週刊文春」記者などを経てフリーランスに。近著に『沖縄を売った男』。
※SAPIO2017年7月号