一方、変わったところは、主に2つ。
最大の変化は、メインの5人が指導側にまわり、新たなフェローと看護師が加わったこと。淡々とした現代っ子の名取楓馬(有岡大貴)、心優しいが気が弱い灰谷俊平(成田凌)、マイペースで夢見がちな横峯あかり(新木優子)、向上心が強くかつての冴島を思わせる雪村双葉(馬場ふみか)と多彩かつフレッシュなキャラクターがそろったことで、必然的に人間ドラマの数が増えるでしょう。
そこでポイントになるのが、脚本家の変更。今作から『医龍』(フジテレビ系)、『GM~踊れドクター~』(TBS系)らを手がけた医療ドラマの名手・林宏司さんから、『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)、『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)らを手がけた仕事に恋を絡めたドラマが得意な安達奈緒子さんに変わりました。
この変更によって、医療モノとしての質を保ちつつも、若者群像劇の要素がアップ。前シリーズまでのキャラクターがより強調され、キャリアや妊娠などのリアルな人生にもフォーカスが当たっています。序盤は現場で足手まといになるフェローたちの描写が過剰に見えますが、これも彼らのキャラクターと人生を際立たせるための前振りでしょう。
◆作品の魂は変えず、前向きな挑戦を支持