成田凌一覧

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【動画】成田凌「女性スキャンダル」吹き飛ばすスタッフ思いの泥酔焼き肉打ち上げ
【動画】成田凌「女性スキャンダル」吹き飛ばすスタッフ思いの泥酔焼き肉打ち上げ
 A4ランクの国産牛が食べられる高級焼肉店で主演舞台の打ち上げをする成田凌さんの姿を目撃しました。 舞台関係者によると「この日の趣旨はスタッフの慰労だったようです。かなり酔っていたそうですが成田さんは最後まで残って、スタッフ一人ひとりと言葉を交わして、最後に帰っていったと聞きました」とのこと。 5月、文春オンラインに川津明日香さんとの通い愛を報じられ、潔くない対応でSNS上で批判を受けた成田さん。 そんなスキャンダルも吹き飛ばす、スタッフ思いの打ち上げだったようです。【↑ 上の写真クリックで動画へ】
2022.07.20 13:00
NEWSポストセブン
成田凌「女性スキャンダル」吹き飛ばすスタッフ思いの泥酔焼き肉打ち上げ
成田凌「女性スキャンダル」吹き飛ばすスタッフ思いの泥酔焼き肉打ち上げ
 時計の針が深夜0時を回ろうとしていても、日中からの猛暑の熱が、まだアスファルトに残っていた6月下旬のある夜。若者の街・東京は渋谷のど真ん中で、上下白のゆるい服装でフラフラと千鳥足で歩くひと際細身の男性。見た目からは頼もしさは感じられないが、周囲の男性たちから次々と握手やハグをされて、お互いに頭を下げ合っている。 この渋谷にあるBunkamuraシアターコクーンで、主演舞台「パンドラの鐘」に出演していた俳優の成田凌(28才)である。3時間ほど滞在していたのは、A4ランクの国産牛が食べられる高級焼肉店だった。 ある舞台関係者は「成田さんたちは、軽い打ち上げをしていたようです。ただ、この日の趣旨はスタッフの慰労だったようです。こういうときは、俳優さんは一足先に帰られたりするのですが、彼は最後まで残って、スタッフ一人ひとりと言葉を交わして、最後に帰っていったと聞きました。かなり酔っていたそうですが、それでもスタッフを先に返したのは、意外でしたね」と明かした。 成田といえば、今年は少々男を下げたところだった。5月に文春オンラインに女優の川津明日香(22才)との“通い愛”を撮られた。双方の所属事務所は「プライベートは本人に任せております」とコメントして、成田サイドは「親しくさせていただいていると聞いております」とまで付け加えた。 事実上、交際を認めた形だったが、当の本人だけは、文春の直撃取材に対して「(交際は)してないですよ。面識もないですね」と全否定。潔くなかった対応は、SNS上でバッシングを浴びる形となり、2020年のNHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」で演じた、ヒロインの妻を裏切る女癖が悪いクズ夫役とも重ね合わされて、株を下げてしまっていた。 ある芸能関係者は「ファッション誌『MEN’S NON-NO』の専属モデル出身のイケメン俳優でいながら、バラエティー番組では、お笑いや芸人が大好きな気さくなキャラクターで好感度が高かった」と話す。それだけに「交際も堂々と認めていれば、イメージ通りに男らしくて、むしろ人気が上がったはずでした」と続けた。 文春砲を食らった際の瞬間的な危機管理対応は間違えてしまったが、同業者からの評判は、変わらず良い。8月公開の主演映画「コンビニエンス・ストーリー」でも、共演した前田敦子(31才)からは「ザ・まじめな役者さん。(恋愛にも)すごい一途」と絶賛されている。 今回の初舞台でも、冒頭のようにスタッフへの細かい気遣いも忘れず、喜ばれている。「ご自身でもテレビや雑誌の取材で認めているように、10代の頃はとんがっていて、女性関係でもやんちゃだったのですが、30代を目前に控えた最近は、まじめでストイックな話をいろいろと耳にするようになっています。周囲の期待も大きい俳優さんです」(前出・芸能関係者) 今年の1月クールの連続ドラマ「逃亡医F」(日本テレビ系)で、初のプライムタイム連続ドラマ主演を果たすなど、まさに芸能界のメインストリームに乗り始めている成田。公私ともに、ここからは、今まで以上に重要な時期に入っていきそうだ。
2022.07.18 16:00
NEWSポストセブン
浪花千栄子の生涯を知るテレビ関係者は、今後の展開にハラハラしているという(写真/共同通信社)
『おちょやん』が大団円へ きっちりと爪痕を残した役者9人の名前
 開始当初は伸び悩む視聴率が話題になった朝ドラだったが、仕上がりがどうだったか。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * いよいよ1週間を残すだけ。カウントダウンが始まったNHK朝ドラ『おちょやん』。放送された約半年間を振り返ってみれば……スタート当初は強気で大坂弁をまくしたてる主人公・千代(杉咲花)になかなか感情移入することができずに戸惑ったけれど、回を追うごとに独特なドラマ世界に引き込まれました。 そして間違いなく来週、NHK朝ドラの中でも異色で、突出した出来映えの作品として幕を閉じることでしょう。その理由を挙げるとすれば--。 まず、脚本担当・八津弘幸氏が逃げずに描いた苦みのある人生物語。それが大きな光を放っていました。父と継母に捨てられ一人で生きるしかなかった千代。ヤクザに拾われ人間不信になった弟・ヨシヲ。革命に憧れ日本を捨てた有名女優・百合子。満州で博打におぼれ音信不通となる寛治。不倫でバラバラになる一平・千代夫婦。芝居すら捨てる決意をする千代。人生の苦さが一杯詰まっていました。それが味わいに転化し、一人一人の役者を輝かせる活力となっていった。一言でいえば「大人のドラマ」として満足度の高い作品となりました。 演出も実に凝っていました。「芝居小屋」「ラジオ収録現場」といった非日常=演技空間と、日常との間行き来する、という演出がとてもユニーク。芝居の「中の世界」をこれほどたくさん見せた朝ドラは例を見ない。そのおかげもあってか、メリハリが生まれて半年という長い間でも途中でダレることなく、登場人物が鮮明に視聴者の中に刻まれていきました。 そして役者たちの演技。振り返れば、えもいわれぬ深い余韻を残してくれた役者たちが、ズラリと勢揃いしました。・トータス松本--演じた父・テルヲは鬼のように残酷で哀しい存在。ミュ-ジシャンが本業かと思っていたトータス氏の、振りキレた演技に脱帽。・篠原涼子--「岡安」の女将はまさに千代の二番目の母として圧倒的な包容力を見せつけた。・宮澤エマ--まだ32歳というのに意地悪な継母から人情深い老女・栗子まで、幅広い年齢を無理なく演じた力量に驚愕。・星田英利--演じた須賀廼家千之助からは、大阪コテコテ喜劇の即興力や妙味、おばあさん役などの見所を教えてもらった。・井川遙--看板女優・高城百合子の『人形の家』の力強さと千代の背中を押すパワー、ソ連への亡命という鮮烈な軌跡が忘れられない。・若葉竜也--小暮真治の優男ぶりといったら、実にいい味を出していた。千代に惚れて振られ、百合子と亡命していく。芝居や映画への愛が全身からにじみ出ていた。・倉悠貴--千代の弟・ヨシヲを演じ、物語に見事な転換点を作り出した。登場時間は短かったが視聴者に「ロス」を引き起こさせるインパクトで、哀しみを染みわたらせた。 まだまだいます。寛治(前田旺志郎)に春子(毎田暖乃)、須賀廼家万太郎(板尾創路)に山村千鳥(若村麻由美)、花車当郎(塚地武雅)に長澤誠(生瀬勝久)……書き切れないのであとは視聴者の方々にお任せするとして、記憶の中に次々に浮かび上がる役者たち。それぞれがきっちりと爪痕を残しました。 こんな朝ドラ、過去にあったでしょうか? 主人公や周囲の人が記憶に残ることはあっても、入れ替わり立ち替わり登場してくる人物の一人一人の顔つきから表情、声色から仕草までが鮮明に浮かぶなんて。いかにキャラクター造形が優れていたのか、を示しているようです。安易な家族ドラマに陥らず、スピンオフ風のドタバタ寸劇やムダなラブコメ風シーンで時間を水増しすることもなく、このドラマはきちんと刻むように人物を描き上げていきました。 そしてもちろん、千代の元夫・『鶴亀家庭劇』の座長天海一平を演じた成田凌の魅力は筆舌に尽くしがたい素晴らしさ。モデル出身の二枚目イケメンでありながら、ダメ男っぷりを演じさせたらピカ一。と同時に舞台の上で白髪のジジイに変身し全身全霊で滑稽な喜劇役者に化けて見せてくれたこともびっくりです。 最後に、いわずもがなこのドラマは千代を演じた杉咲花の圧倒的な演技力がなければ成り立たなかった。千代が垣間見せた鋼のような強さと繊細さ弱さ。人間ドラマとしての奥行きは、杉咲さんの演技から生まれた。後半は速度と口調までそっくりの大坂弁に寄せて浪花千栄子がそこにいるかような錯覚すら覚えた。まさしく浪花千栄子への尊敬と愛を込めたトリビュート作品に昇華しました。 テレビ界では以前より対象年齢を下げたマーケティングが意識され、企画自体が広告ビジネスの色合いを一層増してきている、と指摘されている昨今。『おちょやん』は人生の複雑さ苦さを生きる力に転化した異色の「大人のドラマ」として燦然と輝き、NHK朝ドラの歴史に確かな足跡を残した、そう言えるでしょう。
2021.05.08 16:00
NEWSポストセブン
成田凌主演の映画『くれなずめ』は公開延期に(映画公式サイトより)
俳優・成田凌は唯一無二の存在 「放っておけない」という魅力
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月29日に予定していた公開が延期となった映画『くれなずめ』。主演を務めているのは、今最も活躍が著しい俳優の一人・成田凌(27)だ。NHKの連続テレビ小説『おちょやん』での演技も注目を集めた彼の唯一無二の魅力を探った。 映画『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』でも話題の松居大悟が監督と脚本を務めた『くれなずめ』は、松居監督自身の実体験をもとにした青春物語。とある結婚式で久しぶりに再会した高校時代の友人たちの交流を描いた作品で、成田凌はマスコットキャラのような存在の主人公を演じる。 成田凌と言えば、昨年秋からスタートしたNHK連続テレビ小説『おちょやん』で、ヒロインの夫役として出演したことも話題を呼んだ。さらに、今年は『まともじゃないのは君も一緒』や『ホムンクルス』など主演・準主演作の映画も立て続けに公開されており、その活躍はとどまるところがない。 そんな成田凌の魅力について、出演作を追いかけてきた映画ライターのヒナタカ氏はこのように説明する。「すでに成田凌は実力派俳優として日本映画に欠かせない存在になっています。純情な善人からサイコな悪人までこなす演技の幅の広さを持ちながらも、憎めない愛嬌もある。その意味では、同世代か少し上だと松坂桃李、中村倫也、田中圭、綾野剛の立ち位置に近いようにも思えますが、その誰とも似ていません。 良い意味での“ものぐさ”そうなルックスや振る舞いには、母性本能をくすぐる“放っておけなさ”がある。彼がもともと持っている唯一無二の雰囲気が、演じているキャラクターをさらに豊かにしているんです」成田凌が“急成長”したきっかけとは? もともと2013年にファッション誌『MEN’S NON-NO』の専属モデルとして芸能活動をスタートさせた成田凌。翌2014年、フジテレビNEXTsmartのオリジナルドラマ『FLASHBACK』で女優の高梨臨とダブル主演に抜擢されると、俳優としてもデビュー。2015年には『飛べないコトリとメリーゴーランド』で映画初出演も果たしている。 その後、数多くの映画やテレビドラマで活躍していった彼は、とりわけ2018年以降はさまざまな作品で映画賞を受賞している。俳優として急成長するきっかけとなった作品について、ヒナタカ氏は2019年公開の映画『愛がなんだ』を挙げながら解説する。「ドラマでの活躍が目覚ましい成田凌ですが、映画において大きな躍進と言えるのが2019年の『愛がなんだ』でしょう。ミニシアター系の映画としては異例のヒットを記録しており、観客の多くは10代後半から30代の女性もしくはカップルだったそうです。同作で成田凌が演じているのはちょっとダメダメな青年の役なのですが、それでもやはり憎めない愛嬌が女性たちの心を掴んだようです。 さらに、2020年の過激なボーイズラブ作品『窮鼠はチーズの夢を見る』では大倉忠義の役と愛憎入り混じる関係にある、どこか“犬っぽい”可愛げがある青年も演じましたから、さらに女性ファンを増やしたのではないでしょうか。1作ごとに演じている役柄の振れ幅が大きく、しかも、それぞれが彼が演じてこその複雑な内面をも感じさせる役になっていて、観終わった後に“成田凌以外のキャスティングは考えられない”となるんです。 また、言わずと知れた2016年のアニメ映画『君の名は。』の見事な声の演技も見逃せません。彼は与えられた仕事を期待以上にやり遂げる。だからこそ“成田凌に任せておけば間違いない”と、幅広い役を任されるのでしょう」 映画『くれなずめ』の公開延期を受けて、初日を予定していた29日にはYouTubeでトークイベントが開催された。コロナ禍の中、エンタメ業界は厳しい戦いが強いられているものの、唯一無二の雰囲気を持つ成田凌は今後も活躍の幅を広げていきそうだ。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2021.05.05 16:00
NEWSポストセブン
幅広い役柄こなす成田凌 主役を引き立てる“魅せる力”が突出
幅広い役柄こなす成田凌 主役を引き立てる“魅せる力”が突出
 現在放送中のNHK連続テレビ小説『おちょやん』。ヒロインの杉咲花(23才)が作品の顔として物語をけん引し、コロナ禍の朝を活気づけている。それに大きく貢献しているのが、杉咲の相手役を務める成田凌(27才)だ。SNSなどでは「まだ20代なのに、壮年男性の雰囲気を上手く醸し出している」といった声が多く見られ、評判は上々。成田凌の魅力について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * *「朝ドラ」といえば、個々の俳優を通して、それぞれに扮する人物の“人生”を垣間見られるのが魅力の一つ。演じ手には、一人のキャラクターが歳を重ねることによって変化していくさまを表現する力が求められる。20代の成田が壮年期の天海一平を演じるのは簡単ではなさそうだが、さすがはここ数年で一気に名を上げてきた俳優なだけあり、違和感なく見事に演じている。 本作『おちょやん』は、昭和を代表する女優・浪花千栄子の生涯をモデルにしたもの。大阪の貧しい家に生まれたヒロイン・竹井千代(杉咲花)が、自分の居場所を“芝居の世界”に見出し、やがて「大阪のお母さん」とまで呼ばれる大女優へと成長していく姿が描かれている。成田が演じている一平は千代の夫であり、彼女が所属する「鶴亀家庭劇」の座長でもある。つまり千代の人生に多大な影響を与える、非常に重要な役どころだ。 成田が朝ドラに出演するのは、2017年下半期に放送された『わろてんか』に続いて今回が2度目。同作では、葵わかな(22才)演じるヒロインと、松坂桃李(32才)演じるその夫の息子役を務めていた。ヒロイン(主人公)の子ども役といえば、将来を嘱望される若手俳優に白羽の矢が立つことが多い。前作『エール』(2020年)では古川琴音(24才)がそのポジションを務めたが、現在は映画にドラマなど多くの作品に出演している。 実際、成田も『わろてんか』出演後は目覚ましい活躍を見せている。同作にて知名度を上げた後、主に映画を主戦場として力をつけてきたように思う。彼の代表作と呼べる作品は枚挙にいとまがない。日本映画界の黎明期を支えた“活動弁士”に扮した『カツベン!』(2019年)や、ミステリアスなゲイの青年を好演し切ない恋物語を展開させた『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年)も記憶に新しく、主演として風変わりな予備校講師に扮した最新作『まともじゃないのは君も一緒』(2021年)など、立て続けに話題作に出演している。これらの作品を経て、成田は再び朝ドラの現場に舞い戻ってきたのだ。  朝ドラの子ども役がいかに大きな影響力を持つかは先に述べたが、主人公の相手役となれば話は違う。今作ではヒロインを支える形で作品を率いる立場だ。それなりに力を認められた者でなければ務まらないだろう。成田のこの数年の躍進ぶりが、今作の“ヒロインの相手役”という形に顕れているのだと思う。 朝ドラは、老若男女問わず視聴者層の幅が広い。そのため出演者には、幅広い世代に伝わる演技表現が求められ、観る者すべてに的確に伝えなければならないが、成田はこの力が突出していると感じる。思い返してみれば成田は、モデル業からキャリアをスタートさせた存在である。モデルは、時に自分自身が主役であるが、多くの場合身にまとう衣服や手にする“商品”を主役として観る者に示さなければならない。そこで必要とされるのは、“魅せる力”だ。その点で成田は、モデルからスタートしたものの、そのキャリアを上手く自身の演技に取り込んでいるように思う。先に挙げた映画作品からも分かるように、ジャンルや役のポジションを問わず、各作品に適応しているのがその証だ。 映画『スマホを落としただけなのに』(2018年)での、一人の人物の二面性を表現した成田の演技を取り上げればさらに分かりやすいのではないだろうか。同作で成田は、ごく普通の青年から連続殺人犯の役を演じ、表現の幅の広さを見せた。物語の前半では、ネットストーキング被害に遭っている主人公に対し、ネットセキュリティ会社に勤めている人物として近づき、やがて後半では猟奇的な殺人鬼の素顔を見せる。前半は恐怖に怯える主人公にスポットが当たるのだが、後半はそれに加え成田のサイコ-キラーぶりにもフォーカスしており、脇役ながらも主役と同等に前に出ていた印象だ。 だが、同作で成田の力を感じたのは、実は前半の方。淡々とセリフを口にし、自身が控えめな存在であることを示すことで主役を引き立てている。ここで見せるべきは、主人公の恐怖である。成田が“受けの芝居”に徹し、主役の存在を立てているからこそ、劇中の主人公の恐怖がより強く観客に伝わるのだと思った。成田の俳優としての魅力はまさにこの点。特定のシーンや瞬間ごとに“見せるべきものを的確に魅せる力”を持っているのだ。『おちょやん』の場合、中心にいるのは常に千代を演じる杉咲だ。成田は夫役としてフォーカスされるというよりも、彼の存在を通して千代の魅力を際立たせなければならない。成田のように、シーンごと、ひいては作品ごとに、立てるべき存在をきちんと立てられる俳優でなければ、この千代と一平の関係は成立しないように思う。今後は前に出てくることも増えるはずだ。どんな“魅せる力”を披露してくれるのだろうか。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.04.04 07:00
NEWSポストセブン
清原果耶が名匠から引っ張りだこ状態 カギは「分厚い演技」
清原果耶が名匠から引っ張りだこ状態 カギは「分厚い演技」
 俳優の成田凌とダブル主演を務めた『まともじゃないのは君も一緒』(3月19日公開)をはじめ、今年続々と出演映画が公開されている女優の清原果耶(19)。昨年3月に高校を卒業し、本格的な芸能活動をスタートさせてから丸1年、彼女は着実に成果を上げている。 2015年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で中学生にして女優デビューを飾った清原。その後はテレビやCM、映画などで活躍を続け、2018年にはドラマ『透明なゆりかご』(NHK総合)で初の主演に挑戦。作品の高い評価も相まって数多くの賞を受賞した。 同年には10代女性向けのファッション誌『Seventeen』の専属モデルにも抜擢。翌2019年には単独で表紙を飾るほか、連載「かやのなんやかんや」もスタートし、ポップアイコンとして同世代の若者を中心にカリスマ的な人気を集めるようになっていく。 2020年3月に高校を卒業すると、上京して本格的な芸能活動を開始。藤井道人監督の話題作『宇宙でいちばんあかるい屋根』で映画初主演を務め、人気歌手のCoccoが作詞・作曲を手がけた主題歌「今とあの頃の僕ら」では、前年に公開された映画『デイアンドナイト』に続き歌唱の才能も披露した。 とりわけ2021年に入ってからは矢継ぎ早に出演映画が公開されている。『花束みたいな恋をした』では物語のキーとなる人物を演じ、前述の『まともじゃないのは君も一緒』では主演として活躍。他に『砕け散るところを見せてあげる』や『護られなかった者たちへ』の公開も予定されており、コロナ禍のため公開延期となったもののヒロインを務めた『夏への扉 —キミのいる未来へ—』も控えている。 飛躍を遂げつつある彼女の魅力について、映画ライターのSYO氏が分析する。「清原果耶さんの魅力はやはり、第一に図抜けた演技力といえるでしょう。とことん役と向き合い、台本を読み込み、綿密な演技プランを立てて自身の最適解を導き出し、観る者の心を震わせる分厚い演技を繰り出す。 ヒロインを演じた2017年公開の『3月のライオン』では『るろうに剣心』の大友啓史監督、『デイアンドナイト』『宇宙でいちばんあかるい屋根』では『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督と組むなど、名匠たちから引っ張りだこなのも納得です」 ダブル主演作『まともじゃないのは君も一緒』は、数学一筋でコミュニケーションが苦手な予備校講師(成田凌)と恋愛経験ゼロだが知識は豊富な教え子(清原果耶)の“噛み合わない”恋愛模様を描いたラブストーリー。監督の前田弘二と脚本の高田亮は2011年の話題作『婚前特急』でも知られる組み合わせだ。 SYO氏は『まともじゃないのは君も一緒』における清原の演技について、「これまでにない表情が引き出されている」と注目する。「清原さんが、振り切った演技で新境地を開いた本作では、『SNS等で得た知識で恋愛マスターを気取る高校生』に扮し、成田凌さん演じる予備校講師に終始噛みつく毒舌キャラを好演。ふてくされたりテンパったりと、ファニーな魅力を振りまいています。 メガホンをとった前田弘二監督は今回、『演技を固めない』演出を施し、清原さんは大変だったそうですが、結果的にこれまでにない表情が引き出されています。今後の清原さんのキャリアを見ていくうえでも、重要な一本となるのではないでしょうか」(SYO氏) 5月から放送がスタートするNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では主演を務める清原果耶。2021年が彼女にとって大きな転換点となることは間違いなさそうだ。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2021.03.23 16:00
NEWSポストセブン
BLファンも期待 新作映画で見せる大倉忠義の新しい魅力
BLファンも期待 新作映画で見せる大倉忠義の新しい魅力
 水城せとなが描くボーイズラブ(以下BL)漫画、『窮鼠はチーズの夢を見る』が実写映画化され、今年6月に公開を控えている。そこで、ゲイの今ヶ瀬渉を演じる成田凌、そして彼が思いを寄せるノンケの大伴恭一を演じるのが関ジャニ∞の大倉忠義だ。 原作にはすでに多くのファンがついており、かねてよりBL好きの間でも「聖典」的な存在として知られていた。今回、映画公開に先立って公開された予告編も大きな話題を呼んでいる。BL漫画を愛好し、原作も大好きだというという女性Aさん(20代)はこう語る。「予告編が公開されてすぐ、すさまじい動画再生回数を記録し、若い女子の間ではかなりの話題となりました。BL業界ではノンケとゲイの間の恋愛を描く作品はメジャーで、その人間的葛藤が読者の感情を揺さぶります。昔はBLというと、いわゆる『腐女子』が愛好するジャンルだと思われていましたが、『窮鼠はチーズの夢を見る』は男性の読者や腐女子以外の愛読者も多く、作品としてもクオリティが高い。 今回の予告編では、成田凌さんはもとより、大倉忠義さんの魅力に惹かれました。これまで関ジャニ∞は詳しく知らなかったんですが、予告編の演技を観て魅了され、そこから大倉さんのことを調べ始めています」(Aさん) 大倉のジャニーズアイドルらしからぬ体当たり演技には、原作ファンも注目しているようだが、元々の大倉ファンはどう思っているのか。大倉のファン歴10年超という女性Bさん(30代)は興奮気味にこう語る。「『窮鼠~』の予告動画が公開されてから、LINEで女子の友人3人から連絡が来ました。『大倉くんって色気がヤバいね!』『今まで興味なかったけど、大倉さんに興味を持った。演技もできる人なんだね! 映画絶対に観に行くよ』といった内容です。最近では音楽バラエティ番組『関ジャム』をきっかけに関ジャニ∞に興味を持ってくれる人が増えていましたが、今回は久々の映画主演。 とくにBL作品という難しいジャンルです。ゲイ男性からの愛情に戸惑いながらも、人間的に成長していくノンケという役を演じる姿に注目してほしい。すでにTwitter上では、映画予告編から大倉くんに興味を持ち始めた人が多いことが伝わってきます。大倉くんの新しい魅力をみんなに触れてほしい」(Bさん) 現在、「関ジャニ∞ 47都道府県ツアー『Upd8』」公演で全国各地を行脚している関ジャニ∞だが、新型コロナウイルスの影響で公演延期が発表された。そんな最中、6月の映画公開を待ちわびているファンも多いことだろう。
2020.03.10 16:00
NEWSポストセブン
破竹の人気を誇るKing Gnuのメンバー
なぜKing Gnuの曲はCMや映画に引っ張りだこなのか
 音楽シーンに突如として現れた、サウンド、ビジュアルともにオリジナルセンスと完成度を誇る、“トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”を掲げる4人組ロックバンド、King Gnu。 2019年1月にメジャーデビューし、同年のNHK『紅白歌合戦』へ初出場。『情熱大陸』(MBS制作・TBS系列2月23日放送)で7か月にわたる密着ドキュメントが放送されるなど、デビュー1年余りで破竹の進撃を続けている。 バンドは2015年にSrv.Vinci名義で活動を開始し、メンバーチェンジを経て常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4名体制へ。2017年春にアメリカのショーケースイベント「SXSW2017」に出演、「Japan Nite US Tour 2017」で米国ツアーを回り、4月にバンド名をKing Gnuに改め新たなスタートを切る。 同年夏には日本の代表的ロックフェスティバルFUJI ROCK FESTIVAL’17に出演を果たし、ソングライターの常田は米津玄師の楽曲「アリス(※原題は中国語表記)」に共同プロデュース・アレンジ・ギターとして参加。彼らの存在は早耳の音楽リスナーのなかで大きな話題となっていく。 翌年からその勢いは加速し始めた。2018年9月、フジテレビ系TVアニメ『BANANA FISH』のエンディングテーマである「Prayer X」を表題にしたシングルを発表。2019年1月にフルアルバム『Sympa』でメジャーデビューし、日本テレビ系 土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌「白日」がたちまち大ヒットを飛ばした。 その後もプロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が出演するANAの国内版テレビCM「ひとには翼がある」篇のCMソングとして「飛行艇」を、坂口健太郎出演のブルボン「アルフォート」のCMソングとして「傘」を書き下ろし。年末にはNHK『紅白歌合戦』に出演し「白日」をパフォーマンス。『輝く!日本レコード大賞』でも優秀アルバム賞を受賞するなど、1年足らずでJ-POPシーンに風穴を開ける存在となった。 駆け足で辿った経歴からもわかるとおり、彼らは様々な企業や作品のタイアップ曲を書き下ろす機会に恵まれている。その理由として大きく挙げられるのは、バンドが持つ「バンドサウンドという枠を超越した音のアプローチの豊かさ」と「スタイリッシュでありながらパッション溢れるロックバンドとしての姿勢」だ。 King Gnu自ら“トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”を名乗るとおり、彼らのサウンドは、オルタナティブロック、サイケデリックロック、ハードロックなどのロックを基盤に、ジャズやヒップホップ、クラシックなど様々な音楽性を取り入れている。文字にしてみるとなにやら難解な楽曲に思えてしまうが、それをポップに色づけるのが井上陽水や山下達郎、玉置浩二といった歌謡曲を彷彿とさせる耽美なメロディだ。 そのメロディを歌うのが、常田と井口というふたりのボーカリストである。低音が艶やかに響く常田、東京藝術大学声楽科出身という実力を持つ繊細な高音が特徴的な井口と、ふたりの声のキャラクターは全くもって正反対。本来なら散漫とした印象を与えがちになるが、様々なサウンドアプローチが可能なバンドにとっては、それは武器にしかなり得ない。 たとえば彼らの代表曲としても名高い「白日」。楽曲の冒頭から井口の繊細なファルセットに焦点を当て、そこにピアノの音色を重ねることで、透明感をより際立たせる。 そのバラードのテンションで続くかと思いきやヒップホップのビートが重なり、Bメロに入る直前、ターンテーブルのスクラッチ音でファンクやヒップホップといったブラックミュージックのアプローチへとシフト。その場面転換をきっかけにメインボーカルは常田となるも、サビで再び井口の高音が飛び込み、常田の低音がそれを支える──といったふうに、King Gnuの音楽は一定のテンポ感を保ちながらも非常にカラフルな展開を見せていく。 イントロの印象と地続きの世界観を保ちながらも、非常にドラマ性の高いサウンドメイクが計算されているのだ。 さらに「白日」で言えば、井口のボーカルで始まるイントロが劇中に流れた瞬間、ドラマの主人公の心情がふっと動き出すような効果が生まれる。ひとりで始まった音楽に少しずつ音や声が重なる様子は、主人公を取り巻く環境へと景色が映っていく様子ともシンクロする。よりドラマの世界観を立体的に立ち昇らせる楽曲だ。 そしてタイアップの機会に恵まれるもう一つの理由が「スタイリッシュでありながらパッション溢れるロックバンドとしての姿勢」。King Gnuの音楽が単なる洒落たBGMにならないのは、熱を帯びているからだ。「飛行艇」はその最たる例で、ずっしりと重いビート感にサイケデリックロック的なギターのリフレインのイントロは、大空を飛んでいく雄大さだけでなく、地面を蹴り上げて飛び立っていくような力強さを感じさせる。映像のイメージを落とし込むだけでなく、人間の熱を感じさせる演奏は、より作品や商品の人間ドラマを浮き上がらせることに成功した。 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の主題歌「どろん」も、SNSミステリーという題材を充分理解したうえでサウンドが組まれた楽曲と言っていい。 マイナーコードのギターに重なる常田と井口による早口の歌い出しは静かに恐怖を突きつけるようにシリアスで、曲中にもハードロック的な重めのサウンド感やシャウトが多用されるセクションもあるなど、鬼気迫るものがある。 だがその一方、金管楽器や軽快なビートを用いて“スマホ”という身近でキャッチーな存在や、千葉雄大、白石麻衣、成田凌といった若手キャストによるポピュラルティや華やかさを投影。バンドの生のグルーヴは、恐怖に立ち向かう人間の底力を表現している。 というように、作品や商品の空気感を重要視しながらも、バンドの特性を生かしたソングライティングとアレンジ、演奏を繰り広げるからこそ、彼らは数々のタイアップ楽曲の書き下ろしを実現できる。 彼らの楽曲には音楽力と人間力の両方が不可欠であり、それが彼らがロックバンドとしてJ-POPシーンに存在できる理由と言っていいのではないだろうか。そしてその多岐にわたる選択肢を持つサウンドの調合の可能性はまだまだ未知の世界。“ニュー・トーキョー・ミクスチャー・スタイル”は、これからも新しい時代を切り拓いていくだろう。●文/沖さやこ(音楽ライター)●画像提供/ソニー・ミュージックレーベルズ
2020.03.08 16:00
NEWSポストセブン
【動画】千葉雄大、北川景子と田中圭のサプライズで涙した瞬間の写真
【動画】千葉雄大、北川景子と田中圭のサプライズで涙した瞬間の写真
 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の初日舞台挨拶に登場した千葉雄大さんが涙を流すシーンがありました。この日は、2018年公開の前作『スマホを落としただけなのに』に出演した北川景子さんと田中圭さんがサプライズで登場。主演の千葉さんは感極まったのか涙目になると、隣にいた成田凌さんからハンカチを渡され涙を拭いました。2人は今作でも登場。大ヒット祈願の鏡開きも行われ千葉さんは特大の盃に入れられたお酒を飲みほしました。↓チャンネル登録で最新の雑誌スクープ・ニュー
2020.03.04 16:00
NEWSポストセブン
一気に飲み干す千葉の姿も
千葉雄大、北川景子と田中圭のサプライズ登場で涙する
 千葉雄大、乃木坂46の白石麻衣、成田凌が映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の初日舞台挨拶に登場した。 この日は、2018年公開の前作『スマホを落としただけなのに』に出演した北川景子と田中圭がサプライズで登場。主演の千葉は感極まったのか涙目になると隣にいた成田からハンカチを渡され涙を拭った。 ちなみに、2人は今作でも登場する。大ヒット祈願の鏡開きも行われ、千葉は特大の盃に入れられた酒を飲みほした。
2020.02.28 16:00
NEWSポストセブン
作家の志駕晃さんと映画監督の中田秀夫さんが対談
映画『スマホを落としただけなのに』第2弾 作者&監督対談
 興行収入が19.6億円を突破し、大ヒットを記録した映画『スマホを落としただけなのに』から約1年半、続編にあたる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日より公開される(全国東宝系にて)。今回はフリーWi-Fiにつないだことがきっかけで謎の男に命を狙われるヒロインの姿が描かれている。IT業界から転身した若き刑事を演じるのは千葉雄大(30才)。その恋人で事件に巻き込まれるヒロインを白石麻衣(27才)、連続殺人鬼を成田凌(26才)が演じ、豪華キャストの競演が話題を呼んでいる。 その一方で、すでに原作を読んだ人たちの間では、「やっぱりインターネットは怖い」という声が聞こえてくる。そんな「スマホ」の恐怖を描いた監督・中田秀夫さんと原作者・志駕晃さんは、何に脅威を感じ、この作品に挑んだのか。特別対談を行った。パスワードが盗まれる、架空請求が届く、SNSが乗っ取られる…前作に続いて、繰り返し「スマホ」にまつわるトラブルが描かれるが、2人にも、恐怖を覚えた体験はあったのだろうか。中田:いまでも忘れられないのは、インターネット黎明期で、まだ電話回線を使っていた頃のこと。パソコンを立ち上げて、いわゆる男性向けのサイトをぽちっとクリックしたら、「〇〇円支払わない場合は法的手段を取ります」という警告文がバーンと出てきたんです。もう、大パニックになりました。まだ何も見てなかったのに…です(苦笑)。志駕:映画の中でも、飯尾和樹さん演じるサイバー犯罪対策室の室長が、同じような目に遭って大慌てでしたね(笑い)。実は、ぼくにも同じような経験があります。しかも、すでにしっかり見た後だったので、なおさらマズいことになったと思ったんです(笑い)。中田:最初こそかなり焦ったものの、「待てよ? これ、ちょっと放っておいた方がいいんじゃないか?」と思い直した。振り込め詐欺と同じで、すぐにお金を振り込んではいけない。そう気がついて、冷静に対処できました。志駕:あの時代から10年以上が経ちましたが、原作の小説を書いている最中、まわりを見たら、ツイッターやフェイスブックの自分のアカウントを他人に無断で使われてしまう“乗っ取り”に遭った人が相当数いた。仲間内のふざけ半分ならまだしも、詐欺や犯罪につながり、自分が犯人にされてしまうとなると、恐ろしく感じたものです。中田:確かに、乗っ取りは恐ろしい。前作では、北川景子さんがフェイスブックのアカウントを乗っ取られて、勝手に恥ずかしい写真をアップされてしまったうえ、秘密にしていた過去も暴かれてしまった。実際、ぼくの友人も何人かがフェイスブックのアカウントを乗っ取られたことがあります。友人になりすましたアカウントから、「いまヒマ? アドレスを全部なくしたから、電話番号を教えて」というようなダイレクトメッセージが届いたんです。そのときは、なんとなく言葉遣いが変だったので「おかしい」と気づくことができました。志駕:言葉遣いがおかしいのは、外国人が翻訳アプリを使って日本人になりすますからですね。中田:そう。この先、日本語が巧みに操れる人たちが詐欺目的の乗っ取りを始めたら、かなりの数が引っかかるでしょうね。志駕:いまは犯罪も進化していて、特定の人物や企業にターゲットを絞り、メールなどを使って狙い撃ちにする『標的型』をはじめ、やり方が多様化しています。映画の中で、ベンチャー企業が仮想通貨を盗まれたのはまさにこの『標的型攻撃』を仕掛けられたから。加えて、セキュリティーの厳しい親会社ではなく、子会社や取引先を狙う『サプライチェーン攻撃』など、どんどん手口が進化していっているため、ひとたび標的にされたら防ぐのはなかなか難しい。こういう実態を知れば知るほど、「ぼくもいつ狙われるんだろう、怖いな」と常に不安です。中田:アマゾンやアップルを騙るフィッシングメールも週に1回くらいは届きます。こちらも「親愛なる顧客へ」という感じで、言葉遣いが変なのでいまのところは識別できて、被害は受けていませんが…。〈中田監督の代表作は、長い黒髪を垂らした貞子がテレビ画面から這い出てくる名場面で知られる映画『リング』(1998年)。“この世ならざるもの”が日常を侵食する怖さとは違った恐怖が、今作にはあるという。〉志駕:ぼくはなんで皆さんがこの映画を「怖い、怖い」というのか、最初わからなかったんです。だけどいろいろな感想を聞いて「なるほどな」と思ったのは「自分に起こり得る」というリアルな恐怖があるということ。前作では田中圭さん演じるサラリーマンがパスワードを誕生日に設定していたスマホを落としてしまい、すぐに読み解かれて乗っ取りに遭ったばかりか、架空請求が届いたり、住所や職場を特定され、恋人の命まで狙われました。2作目ではフリーWi-Fiをつないだだけで、仕事からデートまでどこで何をしているのか常にこっそり監視される羽目になる。「これは私かもしれない」と感じる人が多ければ多いほど、リアルな恐怖は伝染して増長するのでしょう。中田:『リング』を撮影したのは、ちょうどビデオとテレビが一家に一台ではなく、一人一台になった時代でした。だから貞子が出てくる「呪いのビデオ」が多くの人に注目されたんです。『スマホを落としただけなのに』も当時と似た、現実とのリンクを感じます。あの頃ビデオが普及したのと同じか、それ以上のスピードでスマホが普及して、いまや“第二の自分”のようになっている。1作目の撮影中に新宿の中央公園にいる人たちを観察したら、そこにいた人の100人中99人がスマホの画面とにらめっこしていた。あの瞬間、この映画はいけると確信しました(笑い)。志駕:1作目が公開されてから1年半がたとうとしていますが、この作品が、日本人のサイバーセキュリティー意識を飛躍的に高めたように思います(笑い)。映画を見て、即パスワードを変更した人、ずいぶんいたんじゃないでしょうか。中田:確かにそうですね。まず、『スマホを落としただけなのに』というタイトルに、「落とした“だけ”じゃないだろ! スマホを落としたら大変だろ!」と、ツッコミが入るようになった(笑い)。志駕:実際にみんなスマホの扱いに気をつけるようになりましたよね。中田:ぼく自身、映画を撮りながら、セキュリティー意識がかなり高まりました。ある企業のセキュリティー顧問からアドバイスをいただいて、スマホやパソコン、使っているアプリなどのパスワードを全部変えた。そのパスワードは忘れないように、手書きにして家に置いてあります。だからもし、出先でパスワードがわからなくなっても、家に帰りさえすればすべて確認できる。最後は、アナログが強いのだと実感しました。志駕:基本的に決済系のパスワードは一つひとつ別にすべきです。SNSが乗っ取られても一般人ならば被害は少ないけど、ネットショッピングのパスワードを抜かれるとかなりの実害が生じますから。中田:ただし、アナログがいいといっても、パスワードをメモしてそのままパソコンに貼っておくのは絶対にダメ。必ず、机の引き出しなど、離れた場所にしまっておいてください。志駕:セキュリティーのことでいうとよくあるのが、「このパソコンは乗っ取られたため、3時間以内にこちらのソフトをダウンロードしてください」とセキュリティーソフト自身が警告する詐欺。騙されて入力すると、さらに情報を盗まれます。脅して焦らせて、時間を刻むのが奴らの常套手段なので、そういう警告が出ても慌てないように。そもそもセキュリティーソフトが『乗っ取られました』という警告は絶対に出しません。〈SNSにまつわる恐怖は情報の流出や詐欺の被害だけではない。子供だったとしても、スマホひとつで社会とつながることができてしまう。〉志駕:スマホは身近で便利なツールですが、スマホを持つ・持たせる以上は、あらゆる危険と無縁でないことを忘れないでほしい。年齢なんて一切関係ない。出会い系やパパ活など、女性がスマホを通じて悪い男に引っかかる事件も多いので、特に女の子がいる家庭は気をつけてほしい。親子で映画を見ながら、“ここまではOKだけどここからはダメ”とモバイルリテラシーを高めてほしいです。〈いうなれば、この映画は“見るセキュリティー”。「もしスマホを落としたとしたら」という恐怖を、存分にシミュレートして、リアルの世界に生かしてほしい。〉【プロフィール】◆中田秀夫/1961年生まれ。1996年に『女優霊』で映画監督デビューを果たし、その後『リング』(1998年)、『リング2』(1999年)で日本映画界にホラーブームを巻き起こす。手がけた最新作『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は前作からの続投。◆志駕晃/1963年生まれ。『スマホを落としただけなのに』で第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉を受賞し、1917年同作品でデビュー。映画に加えて、舞台版『スマホを落としただけなのに』が3月20日より東京、大阪にて上演予定。※女性セブン2020年3月5日号
2020.02.21 07:00
女性セブン
スマホを中心に起こる恐怖の作品の第二弾だ
白石麻衣が明かした乃木坂46卒業決断に繋がるできごと
 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の完成披露試写会が行われ、千葉雄大、白石麻衣、鈴木拡樹、成田凌が登壇した。 前作(『スマホを落としただけなのに』)から主演に“昇格”した千葉は、「主演です!」と喜びを爆発。「皆さんを引っ張っていく心がけで現場に臨んでいたのでブイブイ言わせてました」と続け、熱い撮影現場を振り返った。  また、3月発売のシングルでの活動をもって乃木坂46を卒業する白石は、「この作品で、持っている力を出しきれたことが、グループを卒業するという決断に繋がったと思います」と語っていた。公開は2月21日。撮影/平野哲郎
2020.02.10 16:00
NEWSポストセブン
濡れ場で“圧勝”だったという二階堂ふみ
宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ 小栗旬との“競艶”内容
 2か月先に公開する映画、『人間失格 太宰治と3人の女たち』が早くも話題を呼んでいる。世界で最も売れている日本の小説である彼の自伝的小説と同名だが、この小説の映画化というわけではない。映画では、太宰が自殺するまでのおよそ1年間の物語を描いている。 これまで太宰を主人公にした映画といえば、太宰が女性を翻弄する“男性目線”で描かれることが多かった。映画評論家の秋本鉄次さんが言う。「今作は写真家でクリエーターの蜷川実花(46才)が監督を務めるということもあり、女性目線で描かれているのが特徴です。もちろん主人公は太宰ですが、太宰と関係する女性3人が実質的な主人公になっているんです」 太宰の妻・美和子を宮沢りえ(46才)、太宰の子供を身ごもる愛人の静子を沢尻エリカ(33才)、最後に太宰と心中する戦争未亡人で美容師の富栄を二階堂ふみ(24才)が演じる。「小栗旬(36才)演じる“チャラ男”の太宰にどう対処していくか。女性の立ち位置の違いの見せ方や、三者三様の“男性操縦法”が面白い。男としては、“女性の手のひらの上からは逃れられない”という印象を受けました(苦笑)」(秋本さん・以下同) 撮影は昨年11月上旬から約1か月半かけて、京都府を中心に富山県や神奈川県でも行われた。「R15」指定されており、大女優3人が濡れ場を演じていることが話題に。「この映画は小栗さん以外にも、成田凌さん(25才)、高良健吾さん(31才)、藤原竜也さん(37才)といったイケメン俳優も出ていて、全体的にエロティックな雰囲気が漂っています。その中で異質なのが宮沢さん。主要キャストの中では“最年長”。露出度は低いのですが、太宰の妻としての貫禄と妖艶さをうまく共存させています。沢尻さんは濃厚なキスシーンやセミヌードまで披露しています」 しかし、こと濡れ場に関しては、「二階堂さんの圧勝でした」と秋本さんは言う。「彼女は脱ぐと意外にすごいんです。ブラが外れて、自然な流れでバストが見えるのですが、すごくきれいで形がいい。隠そうと思えば隠せないでもないシーンなのですが、“見えたら見えたで構わないわ”という、女優としての覚悟が感じられました。まだ生に未練のある太宰を死の淵に引きずり込むのが彼女の役どころで、“一緒に死にましょ”ってニコッとするシーンがものすごく怖い」 濡れ場の裏にある、3人の“女優魂”のぶつかり合い、見る価値がありそうだ。※女性セブン2019年8月1日号 
2019.07.18 07:00
女性セブン
今度は姉妹役を演じたいという小松菜奈と門脇麦
小松菜奈、門脇麦と再共演なら「姉妹役!私がお姉ちゃん」
 公開中の映画『さよならくちびる』の公開御礼舞台挨拶に、門脇麦と小松菜奈が、劇中と同じつなぎの衣装で登壇。「門脇さんが美しい。セリフを放つとドシンとくる」と門脇の存在感に圧倒されたという小松だが、再共演が実現したら? の問いには、「姉妹役!  私がお姉ちゃんで!」と笑顔で熱望。 同作は、突然解散を決めた女性2人の人気デュオ「ハルレオ」(小松&門脇)と付き人のシマ(成田凌)が、解散ツアーで静岡、三重、大阪、新潟、山形、青森、北海道を巡る青春ロードムービー。■撮影/高柳茂
2019.06.29 16:00
NEWSポストセブン
菅田将暉の両親も池川さんの講演に
ヒット曲が続々映画化の背景 楽曲の浸透力と炎上避ける効果
 心に染み入る歌詞とやさしいメロディで知られる中島みゆきの名曲『糸』。これをモチーフにした映画が、菅田将暉と小松菜奈のダブル主演で来年公開されることが発表された。今年はすでに、中島美嘉『雪の華』、MONGOL800 『小さな恋のうた』、GReeeeN『愛唄』といった「曲」がモチーフとなった映画が公開されている。さらに7月5日には、峯田和伸のバンド「銀杏BOYZ」の楽曲からインスパイアされた『いちごの唄』が封切られる。ヒット曲が続々と映画化される背景とその魅力に迫った。◇幅広い世代に訴求する「浸透力」  中島みゆきの『糸』は1992年に作られた楽曲。 Mr.Children桜井和寿をはじめEXILE ATSUSHI、福山雅治、スキマスイッチ、山崎育三郎、天童よしみ、五木ひろしなど、一説によると120組のアーティストにカバーされていると言われている。 モンパチの『小さな恋のうた』(2001年発表)も、JUJU、夏川りみ、新垣結衣といった総勢60組以上のアーティストがカバー。昨年11月に発表された「DAM平成カラオケランキング」では、男性アーティストの曲で堂々1位を獲得している。 2003年に発売され、ウィンターバラードの名曲として知られる『雪の華』も、森山良子や徳永英明、森進一、さらにはアメリカのR&Bボーカル・グループBoyz Ⅱ Men、韓国の歌手パク・ヒョシンなど国内外100組以上のアーティストによって歌い継がれていると伝わる。  時代と国境を越え、人々の胸を打つ名曲の数々。その力強い訴求力とブランド力は映画のPRにとっても、この上ない武器となる。タイトルはもちろんのこと、CMスポットでその歌が流れるだけで、ストーリーの多くを語らずとも、我々に作品のイメージを伝えてくれる。その浸透力は、どんな映画評論家の賛辞よりも計り知れない。◇炎上リスク軽減の効果? 近年の映画作りは、漫画や小説、さらには実話といった「原作もの」が多いという印象がある。その点では「歌」をモチーフにした映画も同類なのかもしれないが、実際の本編では歌のメッセージを抽出しながらも、それに偏りすぎないオリジナルストーリーを構築している。『雪の華』も、歌としてはどこか物悲しいイメージが広がるが、映画の前半はむしろほのぼのした雰囲気が広がっている。 また、原作が漫画やアニメだと登場人物のビジュアルが鮮明に立ち上がってしまうし、小説だとその行間から、読者がキャラクターを想像してしまう。結果として、作られた映画との「違い」をめぐって議論を呼ぶこともあるが、「名曲映画」は、歌の中の住人について深く考える機会は少ないだけに、ある意味フラットに楽しめる。そんな側面から見ても、映画製作の新たな活路を拓くことができのではないか。  ◇映画からまた新たな音が生まれる  「楽曲インスパイア系」映画の醍醐味は、スクリーンから新たな音楽が生み出されるところにある。 人気音楽グループGReeeeNの誕生秘話を描いた『キセキ -あの日のソビト-』(2017年)。彼らを演じた菅田将暉、成田凌、横浜流星、杉野遥亮の4人は、その前身のバンド名「グリーンボーイズ」としてCDデビュー。映画公開に先駆け、『声』『道』『キセキ』の3曲をカバーしたCDをリリースしている。また『小さな恋のうた』でも、劇中で佐野勇斗らが結成した高校生バンドが、「小さな恋のうたバンド」としてライブハウスのステージに立ったている。  ちなみに少し昔になるが、DREAMS COME TRUEの『未来予想図Ⅱ』をモチーフにして作られた恋愛映画『未来予想図/ア・イ・シ・テ・ルのサイン』(2007年)では、吉田美和が逆に映画に着想を得て、新曲『ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図』を作り上げた。これは同映画の主題歌として採用されているが、彼女は当時のインタビューで、「『未来予想図Ⅱ』の中に住んでいるあの2人はどうしているんだろう?と考える機会を与えてくれた」と話している。◇過去の名曲映画との違い だが、こうした「名曲映画」は今まで作られていなかったわけではない。古くをさかのぼれば1949年には『悲しき口笛』、さらに1960年代は『上を向いて歩こう』(1961年)、『銀座の恋の物語』(1962年)、『高校三年生』(1963年)、『いつでも夢を』(1963年)といった、同名の歌謡曲を題材にした作品が続々と発表された。だがこれらにほぼ共通して言えるのが、歌手と映画の主役が同じということである。『悲しき口笛』も、もともとこれを歌っていた美空ひばりが主演を務め、『いつでも夢を』も、これをデュエットした橋幸夫、吉永小百合がメインアクトで登場している。 『高校三年生』の映画公開も、曲の発表と同年であり、主演も舟木一夫だ。このように、歌と映画を同時に盛り上げるメディアミックスが、かつての製作アプローチだったと言えよう。だが現在のスタイルは、歌がヒットしてから数年、あるいは数十年経ったあとに映画製作の構想が持ち込まれている。それはすなわち、モチーフになる歌が、その後も人々に愛され、歌い継がれている証拠ともいえよう。いつまでも色褪せない名曲たちは、まだまだ無尽蔵にある。次にスクリーンを彩るのは、どんな歌だろうか。(芸能ライター・飯山みつる)
2019.06.29 16:00
NEWSポストセブン

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