ちなみに、おでんの具となる「鶏卵」も冷夏大歓迎の商品だという。
「暑いと鶏が大量に死んでしまうのですが、今年の夏は涼しくて過ごしやすいのでそういった報告はない。高品質の卵を皆様に安定供給できると喜んでいます」(日本養鶏協会)
夏は「ざるそば」や「冷やし中華」などの冷やし麺が定番だが、「冷夏で需要が減り、大手コンビニで前年比5%減と苦戦している」(前出・渡辺氏)。その“シェア”を奪っているのが温かい「即席麺」だ。
「お弁当コーナーに置いてあるラーメンやそばなど、電子レンジで温めるタイプのホット麺は前年比3倍の売り上げです。ミネストローネのようなチルドタイプの温めるスープも前年比1.5倍売れています」(ローソン広報部)
即席麺の代表格である「カップ麺」も好調だ。
「商品ごとのデータはまだ出ていませんが、小麦粉をこねるところから、『チキンラーメン』を手作りできる展示施設『カップヌードルミュージアム』(神奈川県横浜市)は例年よりも2割来場者数が伸びています。この冷夏をうけて、屋内ということと、温かい麺を食べられるということが影響したのかもしれません」(日清食品広報部)
冷夏は、野菜の収穫量にも影響を及ぼす。