芸能

倉本聰が語る 『やすらぎの郷』石坂、浅丘、加賀の関係

倉本聰氏が明かす『やすらぎの郷』での確信犯的ストーリー

 往年の大スターが勢揃いとなったドラマ『やすらぎの郷』(毎週月~金曜昼12時半~、テレビ朝日系)がクライマックス間近。脚本を手掛けた倉本聰さんが作品への思いを語る。

 * * *
 作品というのはいろいろな性格の人間がぶつかり合って、化学反応を起こしてドラマが起こる。長所だけがぶつかってもダメで、そこで化学反応を起こすのは「欠点」です。

 だからぼくは欠点を大きく描くし、欠点がチャーミングな個性だとも思う。まりこ(加賀まりこ・73才)なんか見ていると、欠点だらけですよ(笑い)。何しろあいつは言葉が強いですよね。人の悪口も屈託なく言うしね。だからあんまり、あいつと話していると気持ちがよくないんですよ。あはは(笑い)。いい子なんですけどね。マヤ(加賀)が言いたいことをポンポン、ポンポン言うところは、大いにまりこ自身を取り入れちゃってます。

 マヤが断捨離にハマっていたのは、まりこに断捨離をやらせたら、うるさくておもしろそうだなって(笑い)。

 ルリちゃん(浅丘ルリ子・77才=白川冴子役)は、どんな時でも“浅丘ルリ子”。今回、ぼくが出演を頼んだ時も、「老けた役をやることはしょうがないけれども、私は常にお化粧はするわよ!」と、最初に条件を出してきましたね。そのエピソードもしっかり脚本に生かしています。

 菊村栄役の兵吉(石坂浩二・76才の本名)はテレビ局がキャスティングしたのですが、愛称を栄ちゃんにして、冴子やマヤから“兵(へい)ちゃん”ならぬ“栄ちゃん”と呼ばせています。あれは確信犯です(笑い)。

 ルリ子にもまりこにも、「発音はどうするの? 栄ちゃん(『栄』を高く上げて、『ちゃん』を下げる)だと、“兵ちゃん”とまぎらわしいんだけど?」と、相談があったんですよ。

◆俳優の私生活はどうしたって脳裡にちらつく

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン