世界的な景気拡大を背景に日本株も好調
投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の10月10日~10月13日の動きを振り返りつつ、10月16日~10月20日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は上昇。9営業日続伸で1996年12月以来、20年10カ月ぶりに21000円を回復した。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを上方修正するなど世界的な景気拡大を背景に、相対的に出遅れている日本株を見直す流れが強まっている。また、衆院選では連立与党による議席過半数維持が見込まれるなか、「アベノミクス加速」への思惑が高まっているようである。
今週は衆院選を控え、よりアベノミクス加速への期待感が高まるのか、若しくは野党勢力の追い込みから様子見姿勢が強まるかが注目されるところである。慎重姿勢が強まるようだと、いったんは利益確定の流れに向かわせる可能性はありそうだ。
とはいえ、21年ぶりの高値更新により、需給面の重石はなく、反対に出遅れ組による押し目買い意欲は強いだろう。また、足元ではインデックスに絡んだ主力大型株主導の相場展開のなか、相対的に出遅れている中小型株への見直しに波及してくるかも注目されるところである。
物色の流れとしては、より衆院選に関心が集まる中、政策に関連する銘柄等への物色が強まるほか、米ゴールドマン・サックスなど金融機関の決算も控えている。米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるが、米金融機関の決算や米経済に対する強気な見方が高まるようだと、年内追加利上げ観測への思惑がより高まり、日本株市場への押し上げ要因になる。
その他、中国共産党第19回全国代表大会が開幕する。中国経済への期待感が高まるほか、足元の上海指数の強い値動き等は、共産党大会を控えて政府が操作していたとの見方もされていた。中国経済への期待感が高まるのか、若しくは需給面での反動が出てくるかが注目されやすい。また、北朝鮮情勢への緊張も引き続き注視する必要があろう。まずは、世界的な景気拡大を手掛かりとした一段の上昇に期待したいところである。