実は、お墓も引っ越したんです。前の妻が入っている立派なお墓があったのですが、車で2時間くらいかかる距離で足が遠のいていた。さらに両親に尋ねたら、そこには入らないで近くで永代供養してもらうと言う。夫婦で話し合ったら、妻は“私、あなたが入っても(墓参りに)行けないよ。足がないし”と。そこでお墓を探すことにしたら、事務所から自転車で行ける距離でマンション型のお墓がみつかりました。お墓はお参りに行かなきゃ意味がないし、見栄を張る必要もない。お参りに行く人の気持ちを重視して即決しました。
自分の墓や死んだ時のことを考えるのは気分のいいものではないかもしれないけど、元気なうちに家族でどんどん話しておいてよかった。僕はのんべんだらりとしていたけれど、妻がリードしてくれたおかげです。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号