不動産の価値は、1にも2にも3にもまずは「立地」です。通勤や買い物、子育てのしやすさなど、生活利便性を求める流れは今後、加速することはあっても変化は起こりにくいでしょう。まずは立地にとことんこだわってください。
ここでいう立地とは、何も駅からの距離だけではありません。ここ数年、地震や土砂崩れ、浸水といった災害が続いています。こうした可能性がない、あるいは極力低い立地であることも重要でしょう。そのうえで「建物の耐震性」。災害に強い住宅は今後、国が「築年数によらない建物評価」を進めていくであろう中で一定の資産性を保てる可能性が高くなります。
住宅ローンを組む方は原則「固定金利」としましょう。変動金利では金利上昇に従うしかなくインフレに対応できません。変動金利は固定金利に比べて低利で魅力的ですが、利用してもいいのは、いざ金利上昇が始まったらまとまったお金を投じて「繰り上げ返済」できる人に限られるでしょう。金利動向を読み切るのは非常に難しく、そもそも金利決定の仕組み上、変動金利が上昇した時には、固定金利がすでに上がっている可能性が高いのです。
こうしたことを踏まえ、その地域や建物を気に入り、支払いに無理がないのであればぜひ購入されればいいのではないかと思います。