【3】奥羽山脈警戒ゾーン
東日本大震災以降、日本列島の中でも最も大きな異常変動が見られる地域だ。
「長期的な『隆起・沈降』で見ると、太平洋側が隆起する一方、日本海側は沈降し、境目の奥羽山脈に歪みが溜まっている。とくに太平洋側の宮城県の基準点『石巻雄勝』と、内陸側の宮城・秋田・岩手3県にまたがる山にある基準点『栗駒』の差は2年前に比べて15.8センチとなっている。6センチ以上は“危険水域”と考えられるため、要注意です」(村井氏)
【4】道南・青森警戒ゾーン
昨年9月の北海道胆振東部地震が記憶に新しいが、依然として大きな揺れに注意すべき地域だ。
「道央の基準点『えりも1』が隆起する一方、道南の基準点『門別』は沈降し、差は2年前より7センチ大きくなっている。新たな地震の兆候と考えられる」(村井氏)
【5】九州南部・南西諸島警戒ゾーン
熊本を含む九州北部だけではなく、南部でも活発な動きが見られている。年初に奄美大島で地震が発生したが、継続して注意が必要だという。