どんなSNSを使うのが効果的だろうか。ITジャーナリストの三上洋氏に聞いた。
「ツイッターはリツイート機能があるので拡散しやすい。フェイスブックやLINEのタイムラインに投稿して、友達に『いいね』で拡散してもらうのも手です。ユーチューブやインスタグラムの動画投稿を利用するなら数分程度の短い動画の中で冷静に落選運動を呼び掛けることが必要ですが、リツイートやシェア(共有)機能がないのでフォロワー数が低ければ拡散は期待できません。
いずれにせよ、SNSだけでは詳しい内容まで伝えられないので、落選運動を呼びかけるにあたっては、たとえば『落選運動2020』といったサイトだったり、ベースとなるHPやブログはあったほうがいい。そこで落選運動の趣旨や概要がわかるようにする。概要は詳しい記事やブログとリンクしてもいいわけです」
もちろん、全部1人でやる必要はなく、やれる人に任せてもいい。
落選運動に広がりを持たせるために気をつけたいのは、ネガティブキャンペーンとの線引きだ。
「ネットの傾向として特定個人に対する誹謗中傷は賛同を得られにくい。それを防ぐには“ネガキャンとは違う”とはっきりわかってもらうことが重要。前述のHPやブログなどでその政治家を落選させたほうがいいという客観的事実や検証結果を冷静に示すことです。SNSなどでの呼び掛けと、そうしたHPやブログを紐づければ落選運動に興味を持った人がHPやブログに訪問できます」(同前)
落選運動の賛同者が全国的に広がったとしても、落選させたい議員が自分の選挙区とは限らない。