また美竹さんのもとには、クリスから同様の被害に遭ったという、未成年者を含む7人の女性から連絡が寄せられたという。美竹さんはそこから浮かび上がったクリスの常套手段として、《まず、クリスの関係者が「女優を探している」などと言って若い女性に声をかけ、面接と称してホテルに連れていきます。または、各地で行われるファンミーティングなどの場で若いキレイな女の子に声をかけます。その後ホテルでクリスと2人だけの部屋に通すのです》と、取材を受けた中国メディアに対して明かしている。
こうしたメディアでの告発に対し、クリスは微博の自身のアカウントで、《(これまで事件について)コメントしなかったのは、司法手続きの進行を邪魔したくなかったからだが、沈黙していたことを理由に流言飛語が飛び交っている》と投稿。さらに美竹さんとの関係については、《昨年12月に一度だけ会った》とした上で、《酒は飲んでいないし、彼女が描写したような事実はない》と、疑惑を完全否定した。
双方の言い分は真っ向から対立している状況だが、クリスには早くも仕事に影響が出始めている。クリスは中国で10社以上のイメージキャラクターCM出演に起用されているが、そのうち、ルイ・ヴィトンやランコムなど少なくとも6つの大手企業が、彼の降板を決定していると報じられている。
2017年に米ハリウッドに端を発した「#MeToo」は、世界のショービジネスにはびこるセクハラや性的暴行の実態を過去にさかのぼって次々に掘り起こした。美竹さんの言うように他にも被害者がいるのならば、新たな「#MeToo」運動になるのか。それとも、クリスが身の潔白を証明するのか。日本のファンも状況を見守っている。