プラチナ世代の西村優菜(GettyImages)

プラチナ世代の西村優菜(Getty Images)

 そんな状況下でもJLPGAが強気で財政基盤強化を目指しているのは、次々と新しい目玉選手が出てきて女子ゴルフ人気が根強いものになっているからだろう。渋野日向子、原英莉花、勝みなみ、新垣比菜、小祝さくらなど1998年度生まれの黄金世代に続き、安田祐香、吉田優利、西村優菜、古江彩佳ら2000年度生まれのプラチナ世代が台頭して、中間の“はざま世代”からも東京五輪銀メダリストの稲見萌寧が誕生した。スタンレー・レディスでも現役高校生の佐藤心結(みゆ)が優勝争いを引っ張った。

「とはいえ、女子ツアーのゴルフ中継を楽しみにしている層には年配者も多く、有料のネット放送になじみがない。今回も渋野復活Vの瞬間が見られず残念がる声が聞こえた。

 宮里藍や横峯さくらがブームを巻き起こしたのはゴルフをやらない主婦層などが地上波でその活躍を見て、応援するようになったことも大きい。ネット中継だけでは国民的な人気が広がらないというのが、主導権を握ろうとするテレビ局側の依って立つところでしょう」(同前)

 海外スポーツ中継などでは、ネット配信がどんどん存在感を高めているが、日本の女子ゴルフ中継も、どういったメディアで選手たちの活躍が見られるようになるのか、分岐点に差し掛かっている。

こちらもプラチナ世代の安田祐香(Getty Images)

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