これらの警戒エリアは、いずれも津波による大きな被害も想定される。
冒頭の小笠原諸島の地震では幸い津波は起きなかったが、気象庁は会見で「津波に関する情報が出るまで8分ほどかかった」ことを明かし、そのうえで津波情報の発表を待つことなく避難するよう呼びかけた。
平井氏が語る。
「地震予測は“発表して終わり”ではありません。最も重要なのは、地震予測が出た後に具体的な準備をすることです。我々が短期の地震予測をスタートさせたのは、1年、10数年といった長期の予測では、みなさんが地震への緊張感を持続することができないという背景もありました。
今回、警戒すべきデータが出たエリアに住んでいる方々は、地震への備えを怠らないようにしてほしい」
※週刊ポスト2022年1月28日号