カッコいい昭和の男たち(1975年『大都会』での石原裕次郎と渡哲也。写真/共同通信社)

カッコいい昭和の男たち(1975年『大都会』での石原裕次郎と渡哲也。写真/共同通信社)

 裕次郎、渡の二枚看板で勢いを得た石原プロには、寺尾聰、神田正輝、舘ひろし、峰竜太ら若手の役者が次々と集まった。

 裕次郎の甥で、かつて石原プロに在籍した石原良純は、裕次郎と渡の関係は「一心同体」だったと振り返る。

「今でもよく覚えているのは、社長(裕次郎)と渡さんと山中湖にゴルフに行った時のこと。濃い霧が出てスタートできず待っていたら、社長がサッと僕らのところに来て、『おいお前ら、テツ(渡)にボールぶつけたら殺すぞ』と言われた。上のふたりがそこまで仲良しだと、下の連中は黙って見ているしかないですよ(笑)」

 裕次郎と渡の絆に、多くの男たちが引き寄せられていった。

(文中一部敬称略)

※週刊ポスト2022年2月18・25日号

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