法律的にも問題はないという。一般社団法人日本海洋散骨協会の中田真寛さんが話す。
「実は散骨に関する法律はありません。当協会では、今年4月に発表された厚生労働省のガイドラインに沿い、陸から1海里(約2km)以上離れ、海水浴場などの観光地から見えない位置であること、お骨をパウダー状にしてから撒くことなどを条件にしています」
散骨を前に、ピン子はこう話す。
「本当は命日の4月4日に散骨する予定で準備をしていました。でも、船内で電気関係のトラブルがあって、運航が中止になったんです。そうしたら、ちょうど先生の命日のあたりに私が体調を崩してしまった。ママが『あなたの調子がいいときでいいのよ』と言っている気がしました。クルーズ船はママとの思い出の場所なので、乗船が楽しみです」
橋田さんはいま、新たな“旅立ち”を心待ちにしているに違いない。
※女性セブン2022年6月23日号