運転にもリスクが(イメージ)

運転にもリスクが(イメージ)

長時間の運転はNG

 もし、こうした症状があって受診を希望する際は、泌尿器科と整形外科のどちらでも構わない。病名や症状などに応じて、専門科の紹介をしてもらえるはずだ。

 さらに日常生活においても気を付けるべきポイントがある。佐々木氏が語る。

「長時間の運転や過重負荷は脊柱管の変形を招くので避けるようにしましょう。また脊柱管狭窄症になると、神経の通り道が広がって楽になる『前屈み』の姿勢になりがちですが、この時、無理に姿勢を正そうとすると逆に神経が圧迫されるので気を付けてください。

 一方で痛みがあるからといって、まったく動かないのも禁物です。筋肉を固めないためにも可能な範囲で全身のストレッチをしたり、体幹を鍛えられるウォーキングをしたりするなどの有酸素運動を習慣化することが大事です。体幹を意識して歩くことで、脊椎を支える筋力を維持できます」

 血流改善も重要な予防策になる。

「腰椎の神経が圧迫されて神経周囲の血流が悪くなると酸素が末梢神経に届かず、足腰の痛みやしびれが生じます。足腰の周りを温めて、血流を改善すると効果的です」(同前)

 シモの悩みはなかなか人に言えないが、危険な疾患の可能性を秘めていることを肝に銘じたい。

※週刊ポスト2022年7月8・15日号

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