さっそうと歩くタッキー

ジャニーズ事務所の副社長をはじめ複数の関連会社の取締役を務めていた(写真は2019年)

 2002年に今井翼(41才)と「タッキー&翼」を結成。2005年には史上最年少でNHK大河ドラマ『義経』の主役にも抜擢された。

「俳優、歌手として次々に成功を収め、2010年の『滝沢歌舞伎』以降は数々の舞台やイベントで演出を手がけました。ジャニーさんの期待に応えるように滝沢さんはプロデューサーとしても才能をいかんなく発揮したのです」(舞台関係者)

 タッキー&翼の解散を機に、芸能活動からの引退を発表したのは2018年9月。ジャニーズアイランドの社長に就任後、2020年1月に自ら育成を手がけたSixTONESとSnow Manを同時にデビューさせたことも大きな話題を呼んだ。

「事務所にとっては、初のタレント出身の幹部。滝沢さんはジャニーズの伝統を継承しながら、SNSや動画配信の活用にも積極的に取り組むなど、ジャニーズに次々に新しい風を吹き込みました」(前出・芸能関係者)

 ジャニーズ事務所には200名近いJr.が所属しているが、その中から次世代のスターを育成し、世に送り出すことが滝沢氏に課せられた使命だった。

「来年3月からJr.の“定年制度”が始まり、22才を過ぎたJr.は、事務所との合意がなければ活動できなくなることが決まっています。なるべく多くのJr.に一刻も早くチャンスをつかんでほしい。そう考える滝沢さんの焦りが、一部のJr.の反発を招くこともありました」(前出・芸能関係者)

 滝沢氏の熱烈なレッスンを受け、デビューへと邁進するJr.たち。その中には、滝沢氏のお気に入りグループが存在し、周囲からは“タキニ”などと呼ばれていたという。

「そうしたメンバーたちのメディア露出が増えたことで、“タキニにならないとチャンスがもらえないのでは?”などのやっかみも出始めていたようです」(テレビ局関係者)

 8月中旬の音楽イベントで、あるJr.が発した滝沢氏に関する発言は、事務所内部に大きな波紋を投げかけた。

《滝沢さんは、滝沢さんが作ったグループを推したいのはわかります。それに負けてたら、おれらは一生、上に上がれない》

 Jr.の中には滝沢氏がメンバーの組み合わせを考え、名前を付けたグループもある。ほかのJr.にとっては、そういったグループに優先的に仕事が割り振られることが“贔屓”と映ることもあったようだ。

「その“問題発言”をしたJr.としては自分を鼓舞する思いがあったのかもしれません。しかし、滝沢さんには自分への批判に聞こえて当然な内容で、“裏切りの告白”とも捉えられる。タレントの気持ちを誰よりも理解していると自負していた滝沢さんにとっては、これまでの信頼関係が崩壊しかねない出来事だったといいます」(前出・テレビ局関係者)

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