(写真は松原千明のfacebookより)

仲睦まじい母娘ショット(写真は松原さんのfacebookより)

 虚無感に加え、彼女を襲ったのは、孤独だった。

「親権を半分ずつ持つことになり、達也くんがポールさんのもとを訪れて家を空けることが増え、頼みのすみれさんはアメリカ本土の大学に通い、なかなか会うことができなくなった。さらにこの年の12月に石田さんと東尾理子さんが結婚して大きな話題になりました。松原さんは自分だけが取り残されたように感じ始めたようです」(前出・松原さんの知人)

 2度目の離婚からおよそ1年後、『婦人公論』(2010年4月22日)のインタビューで松原さんはこう述べている。

《子どもたちが家にいないと、情けないことに夜が寂しくて、一人でワインを飲みながら、すみれが出演した舞台のDVDとかを見てるんです。娘の演技を見ながら、「上手?」とか言って(笑)。子どもたちと一緒に前の夫に会うこともあって、そういう場では努めて明るくしていますけれど、まだ正式に離婚して1年経っていませんからね。実は、なかなか気持ちが切り替えられないこともあります》

 60代が近づくなか、異国の地での孤独な暮らしが松原さんの心身を蝕んでいく。2016年秋には衝撃的な一報がハワイの日本人コミュニティーを駆け巡った。

「松原千明が自殺未遂をしたらしい」

 別の松原さんの知人が語る。

「精神的に不安定だった松原さんがすみれさんと衝突し、自殺未遂をしたという内容でした。詳細はわかりませんが、何かあったとしても、松原さんとしては愛情と孤独感が相まっての行為だったのでしょう。この件以降、すみれさんは“母を見守りたい”と願い、しばらく仕事をセーブして、松原さんに寄り添っていました」

 当時、自殺未遂騒動を報じる本誌『女性セブン』の取材に、石田は言葉少なながら次のように語って、松原さんの「異変」を認めた。

「彼女(松原さん)が一時“私なんか死んだらいいんだわ!”と言って、おかしくなっていたのは事実です。まぁ、そのときはいろいろとありました」
「子供と大きなけんかをしたみたいです。そのとき、突発的に“私なんていらない存在なんでしょ!”“死んだ方がいいのよ!”という強い言葉が出てしまった、と」

 騒動の翌年に出版された前出の著書にすみれはこんなメッセージを寄せて、これからは自分が母を助けることを誓った。

《今の私があるのは、ママのおかげだよ。迷惑をかけちゃうことがあるかもしれないけど、これからは今までの分も私がママの支えになれるように頑張るね。いつかママが自慢に思える娘になりたい》

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