高校3年生のときの秘蔵ショット。所属事務所の「新潟県中越地震・支援募金活動」に参加した中村(2004年)

高校3年生のときの秘蔵ショット。所属事務所の「新潟県中越地震・支援募金活動」に参加した中村(2004年)

 中村サンといえば、高校1年生で現在の事務所からスカウトされるも、2018年前期の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)より前の13年間、売れずにいた超遅咲き俳優さん。

 2019年11月に放送された、所属事務所「トップコート」の渡辺万由美社長に密着した『プロフェッショナル 仕事の流儀』(同)でも、万由美社長が絶対に売れると信じて契約を更新し続けた中村サンと談笑するシーンが流れました。

 事務所の後輩の松坂桃李サン(34才)や菅田将暉サン(30才)が先に主演俳優、カメレオン俳優としてどんどん売れっ子になっていくなか、当然、悩まれたであろうし、不安な時期も長かったであろう中村サンに対し、「あなたはそのままでいい」と励まし続けたのが万由美社長だったのです。

主演俳優になるまで時間がかかったので裏方気質もある

「こびない、ぶれない、表に本音とか心の中が出ないっていう部分がすごくいい」「年月を経れば、絶対に彼のよさは伝わる。いつみんなが気づくんだろうってカンジ」とは万由美社長の中村倫也評。

 その言葉どおり、中村サンは自身の長所を次々と魅力に変え、作品に反映していったのです。ドラマ『凪のお暇』(TBS系)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)、『この恋あたためますか』(TBS系)、『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)、『石子と羽男—そんなコトで訴えます?—』(TBS系)などに主演したり、ヒロインの相手役になったりして確実に女性ファンを増やしていきました。いや、男性ファンも多いのではないでしょうか。ウチの夫は『闇金ウシジマくん』(MBS・TBS系)や『今日から俺は!!』(日本テレビ系)などで私より先に中村サンをチェックしていましたから。

 バリキャリの妻役・上野樹里サン(36才)を自宅で待つビビりな夫役を演じる「大和ハウス工業」のCMや、吉田鋼太郎サン(64才)とヲタクを演じる「ウマ娘 プリティーダービー」のCMもチャーミング極まりない!

 ついには2022年発表の「女性が選ぶ恋人にしたい有名人ランキング」(オリコン調べ)で中村サンは1位に輝いたのでした。理由の1つに、中村サンが独身であったこともあるでしょうが、それ以上に女性をいろいろな意味で自由にさせてくれたり、楽しませてくれたりする中村サンの“彼氏力”が伝わったのだと思います。

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