二所ノ関部屋のホープ・大の里(写真右、左は元横綱・稀勢の里/時事通信フォト)

二所ノ関部屋のホープ・大の里(写真右、左は元横綱・稀勢の里/時事通信フォト)

 二所ノ関部屋には日体大出身の部屋付きである中村親方(元関脇・嘉風)がいることも大きかった。別掲図を改めて見ると、宮城野親方と二所ノ関親方をはじめ若手の親方衆がスカウトに力を注いでいることがよくわかる。

「元大関・豪栄道は武隈部屋を興したが、現役時代に内弟子とした豪ノ山(中大OB)が部屋創設直後の場所で十両昇進を決め、三段目で近大出身・神崎が優勝。元大関・琴欧洲の鳴戸親方は引退後に日体大に編入して相撲部コーチになった関係からパイプができて新弟子を複数獲得した」(前出・担当記者)

 昨年、元大関・琴風の尾車親方の定年で尾車部屋が解体されたが、それに伴い中大OBの押尾川親方(元関脇・豪風)は中大勢を引き連れて独立し、日体大OBの中村親方が日体大出身力士を引き連れて二所ノ関部屋に合流。「それゆえ、二所ノ関部屋に日体大出身者の一大勢力ができている事情もある」(相撲ジャーナリスト)という。

 そうした争奪戦の末に入門した力士は幕下に集中する。二所ノ関部屋・大の里と宮城野部屋・川副などの取組が実現するか、5月場所の土俵は幕内以外も目が離せない。

※週刊ポスト2023年5月26日号

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