笑顔で入籍会見を行った深沢(左)と田中(1995年)

笑顔で入籍会見を行った深沢(左)と田中(1995年)

 結婚後も埋まらなかった格差は、深沢の家庭での居場所を奪っていった。

「5年ほど前から深沢さんは一旦仕事に出かけると、なかなか帰らないようになりました。1時間番組の収録が1本だけの仕事なのに、朝に家を出て深夜に帰ってくることもあった。田中さんは次第に深沢さんに不信感を募らせていきました。

 結婚2年目に、深沢さんは飲食店で働く20代の女性を狙っていると報じられました。当時、彼は強く否定しましたが、帰宅しない夫に“女性の影”を感じたとか」(田中の知人)

 田中も、ひとりの時間を満喫するようになった。オフのときはテニスやゴルフ、釣りなどの趣味に没頭。夫婦の溝はさらに深まった。

「結婚当初はお互いに『邦ちゃん』『美佐子さん』と呼び合っていたのですが、この頃の深沢さんは田中さんを『キミ』と呼ぶようになった。夫婦で一緒に食事をすることもほとんどなくなり、家庭内別居になったようです」(前出・田中の知人)

もう私の仕事を理解してくれない

 田中は離婚を報告したインスタグラムで《ここまでに至るまで、私たちにはとても長い年月がかかりました》と綴り、長期にわたって離婚の話し合いをしていたことを示唆した。

「彼女の“独立”が離婚を後押ししたのかもしれない」と語るのは、前出の田中の知人だ。

 2019年9月、田中は長年在籍した芸能事務所を退所。夫婦で個人事務所を設立した。

「独立の際、田中さんは周囲に『新しいことにチャレンジします』と説明していました。マネジャーやスタッフはひとりも雇わず、仕事関係者への営業メールなども彼女本人が直接送るようになりました。田中さんとしては、かつて付き人として運転手なども務めていた深沢さんのサポートを期待していたんだと思います。だから彼を役員にした。ですが、彼はほとんど協力してくれなかったそうです」(前出・田中の知人)

 結果的に独立はうまくいかなかったのか、田中は2022年6月から以前とは別の事務所に所属した。

「深沢さんの仕打ちに、田中さんは“あの人はもう私の仕事を理解してくれない”と感じたのではないでしょうか。田中さんの不満が爆発して、夫婦げんかになることもあった。けんかになるのならまだましで、田中さんが不満を口にしても深沢さんは聞き流すだけ。けんかにもならず、彼女は一方的に怒りを募らせるだけの日が増えていったようです。こうした日々の繰り返しで、田中さんにとって深沢さんは“いてもいなくても一緒”の存在になり、ついには夫を“捨てる”覚悟を固めたのです」(前出・田中の知人)

 2021年3月、深沢は個人事務所の役員を辞任し、代わりに長女が役員に就任。同時期に深沢が自宅を出る形で、夫婦は別居した。

 晩年は“仮面夫婦”と呼ばれても仕方のない生活を続けていた田中と深沢だが、なぜすぐ離婚に踏み切らなかったのか。

「大学生の娘さんが昨年12月に20才の誕生日を迎えました。去年、成年年齢が18才に引き下げられましたが、それ以前に娘さんが20才になるまでは形だけでも夫婦でいようと決めていたようです」(前出・田中の知人)

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