「偲ぶ会」を終えた中車(右)と團子

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「セクハラ・パワハラ疑惑」はいまだ放置されたまま

 たしかに、歌舞伎界にとっての猿之助の役割は大きい。数えるほどしかいない客を呼べる役者であると同時に、歌舞伎演出を行うプロデューサーとしての手腕を評価する声は根強い。しかし、問題は別にある。

 本誌『女性セブン』が昨年5月に報じた「セクハラ・パワハラ疑惑」は、いまだ放置されたままだ。同9月末、松竹は公演関係者に向けて、「ハラスメント防止ガイドライン」を発表し、併せて相談窓口も設置。ハラスメント対策を講じたが、猿之助が行ったハラスメント疑惑に関しては、調査すらされていない。

 本誌が報じたのは、澤瀉屋で絶対的な権力を握る猿之助によるハラスメント被害や、新型コロナの緊急事態宣言下での「ホテル密室パーティー」などの実態だ。

「そのパーティーは歌舞伎座にほど近い、都内の超高級ホテルのスイートルームでも行われていたようです。自主公演の中日や千穐楽付近で、出演者や裏方スタッフを交えて、10人以上の人が参加していました」(劇場関係者)

 猿之助主催のパーティーには、猿之助の付き人兼俳優のX氏も頻繁に参加していた。自らの命を絶とうとした猿之助は、メモに《愛するX 次の世で会おうね》としたためたが、事件後、X氏とは距離ができていた。

「猿之助の自主公演などで重要な役に抜擢されるなど寵愛を受けていましたが、事件後は表舞台には出ていない。芸能界での仕事に限界を感じたのか、最近は近しい関係者に“YouTuberになって、ゲームの実況動画などで生計を立てていくつもりだ”と話しているそうです」(芸能関係者)

※女性セブン2024年2月15日号

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