芸能

松本人志不在で“世代交代”必至の地上波バラエティ、チャンスをつかむのは誰か? バカリズム、麒麟川島、千鳥大悟らの番組に注目集まる

松本人志不在でチャンスをつかむ番組は?(時事通信フォト)

松本人志不在で注目を集めるバラエティ番組は?(時事通信フォト)

 各局のバラエティ番組で“顔”を担っていたダウンタウン・松本人志が活動休止を発表。コンプライアンス重視の地上波を見切り、YouTubeなど動画サイトに活動の場を移すタレントも多く、テレビからいよいよ視聴者離れが進むのではないかと危惧されている。だが、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるライター・てれびのスキマ氏は「結果的に世代交代が進むのであれば歓迎すべきこと」と語る。

「松本さん不在の影響は少なくないと思います。なにより彼の看板があるからこそできていた挑戦的な企画や番組ができなくなる可能性が大きいのは痛手でしょう。けれど、お笑い芸人もアイドルも人材は豊富です。昨年『M-1グランプリ』で優勝した令和ロマンはじめ若手芸人たちは知性溢れるタイプが多いので、“知性の笑い”の潮流が来るとテレビの笑いの幅も広がるのではないでしょうか」(スキマ氏・以下同)

 松本不在のなか、どのバラエティ番組が注目か。意外にもスキマ氏は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だという。

「松本さんがレギュラーを務める多くの番組は大幅なパワーダウンが避けられないと思います。ですが、この番組に関してはVTRが抜群に面白い。放送開始から10年近く経った今もトップクラスの面白さを更新し続けているので、松本さんの休業でどうなるかが注目です。演出の藤井健太郎さん(TBS)は、逆境を思いもよらぬ方法で凌駕してきた、転んでもただでは起きない人。この局面でどんな工夫がされるのか楽しみでなりません」

 続いて挙げるのは、バカリズムがMCの『私のバカせまい史』(フジ系)。

「『武田鉄矢ものまね進化史』など誰も掘り下げたことのない狭い歴史を徹底して調べ上げ発表する番組で、狭ければ狭いほど面白い。テレビならではの『テレビの歴史』を武器にしていて、『ものまね番組ご本人登場史』のように貴重な過去の映像が観られるのも魅力です。バカリズムさんの研究発表は『柴田理恵号泣史』『エイプリルフールに嘘をつく芸能人史』など、彼らしいところに目をつけたものばかり。単独ライブのネタのように仕上がっていて圧巻です」

 乱立するクイズバラエティからは『正解の無いクイズ』(テレビ東京系)だ。「サザエさん一家に高級オープンカーを買わせるにはどうすればいい?」「フランスパンで戦車に勝つ方法」など正解がないクイズに各界の天才・奇才・変人が解答する。

「トム・ブラウンや岩崎う大といったクセのある芸人、哲学者の小川仁志、医者の鎌田實、宇宙飛行士の山崎直子などテレビではほとんど見ない一癖も二癖もある面々が揃っています。予想外の解答が飛んできて、発想力も自然に鍛えられます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

日米通算200勝を達成したダルビッシュ有(時事通信フォト)
《ダルビッシュ日米通算200勝》日本ハム元監督・梨田昌孝氏が語る「唐揚げの衣を食べない」「左投げで130キロ」秘話、元コーチ・佐藤義則氏は「熱心な野球談義」を証言
NEWSポストセブン
ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
女性セブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
男装の女性、山田よねを演じる女優・土居志央梨(本人のインスタグラムより)
朝ドラ『虎に翼』で“男装のよね”を演じる土居志央梨 恩師・高橋伴明監督が語る、いい作品にするための「潔い覚悟」
週刊ポスト