欧米先進国の景気低迷が続く中、グローバル企業と投資マネーの新興国シフトが加速している。中心はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)と、それに続くVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)にコロンビアを加えた「VISTAC」である、と大前研一氏は指摘する。以下、大前氏の解説。
これらの国には共通点がある。その大半は人口が4000万人以上、国民の平均年齢が20代後半で、豊富な労働力を有していること。そして近年の政治の安定化に伴い、先進国へ出稼ぎや留学に行っていた優秀な人材が続々と帰国していることである。
このため今後もさらなる成長が期待できると見て、グローバル企業や投資先を求める欧米先進国の余剰資金が流れ込んでいるのだ。
では、そうした新興国で最も不足しているものは何か? 実は、高速道路、鉄道、港湾、電力、上下水道、工業団地などのインフラである。BRICsとVISTACのうち、中国以外の国はインフラが全く整備されていない。資金はそこそこあるのだが、建設や運営のノウハウがないのである。
つまり、新興国には莫大な利益が見込めるインフラ関連の巨大な市場があるわけで、それらの分野で優れた技術力とノウハウを持つ日本にとってはビジネスチャンスの宝庫なのだ。
※週刊ポスト2010年9月17日号
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