ビジネス

新興国に巨大バブル到来の影も日本のみ取り残される可能性

 ファンドマネジャー、アナリストとして国内上場企業を1000社以上訪問取材し、個人投資家の目線に立った中立な立場からのプロの視点が好評の経済アナリスト・木下晃伸氏。同氏による、2011年の日本株投資の注目テーマと、日経平均株価の推移予測を紹介しよう。

 * * *
【2011年の注目テーマ】
 円高に反転の兆しが見えないなか、輸出企業を中心に日本株全体は厳しい状況が続く。そのような逆境をはねのけてまで世界と伍して戦える企業しか株価上昇は望めないだろう。それはズバリ、世界でもなくてはならない「ワン・アンド・オンリー」の技術力を持ち、海外に拠点を築く「海外関連」の銘柄である。ましてや、新興国への資金流入が集中する以上、特に中国をはじめとする新興国で強みを発揮できる企業に狙いを定めたい。
 
【日経平均の推移予測】
 米国では一層の金融緩和が進み、溢れたリスクマネーが新興国に流入し、いよいよ「巨大バブル」が醸成されようとしている。そうしたなか、円安反転の兆しが見つからない日本市場だけが取り残された格好だ。日経平均は年末にかけて9000円程度まで下がるだろうが、1月下旬以降、米国のクリスマス商戦の結果が明らかとなり、世界の株式市場が賑わうだろう。それにつれて緩やかな上昇を見せ、5月頃にかけて1万1000円を目指す展開を予想する。

※マネーポスト2011年1月号

関連キーワード

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト