国内

菅首相 正月「官邸マスコミ接待」5時間もおべっか使い

 一年の計は元旦にあり、というが、菅直人・首相が年頭に何をやったかを見ると、この政権の性格がコワイくらいによくわかる。まず年頭会見で、小沢一郎・元代表に「引退勧告」を突き付けた。昨年末に「政倫審に出ることが、あなたのためになる」と説得したこととは支離滅裂だ。

 さらに資源エネルギー庁の石田徹・前長官の東京電力顧問就任で、天下り根絶を謳った菅政権の正体が見えた。

 そしてその日、菅氏は公邸で新年会を開く。集まった議員は小沢邸新年会の3分の1と寂しいものだったが、注目すべきは親しい番記者たちが招待されたことである。当然、費用は税金と考えられる。そうでなくとも公邸は公式の場であり国民資産だ。官房機密費が使われたかは定かでないが、「税金によるマスコミ接待」と呼んで間違いない。

 かように菅首相の元日は、「小沢叩き」「官僚お年玉」「マスコミ接待」で暮れた。政権の全貌そのままだ。

 すでに報じたことだが、菅政権は発足直後、支持派議員を集めて「政権の基本方針」を話し合い、そこで決まったのが、「マスコミが良いという政策をやる。そうすれば批判されない」ということだった。中身空っぽの「空きカン内閣」らしいが、それが限界だった。

 だからマスコミの側も「自分たちが政権の黒幕」と調子に乗る。先の新年会に招かれた日本テレビの記者は、得意顔で自社系列の情報番組『ミヤネ屋』に出演し、5時間も宴会が続いたと興奮して語った末に、「会の中身については約束上、公にできない」というのである。公共の電波をタダ同然で使っている放送局記者が、総理大臣から税金接待され、その内容は「国民には話せない」とは何たる特権意識か。

※週刊ポスト2011年1月28日号

関連記事

トピックス

橋本環奈
【夜のレア写真】橋本環奈「うなじが輝いている!」「可愛すぎる」通行人が驚く妖艶な着物姿、松嶋菜々子とドラマ初共演ロケ現場
NEWSポストセブン
宇野美彩子
AAA・宇野実彩子が語るミュージシャンとしての矜持「時代を楽しむことを邪魔するプライドはいらない」
NEWSポストセブン
ベンチで存在感をはなつ城石(時事通信フォト)
《WBCベンチで存在感》栗山監督の横にいるイケメン参謀コーチは「フリーターからプロ入り」異色経歴と元妻は人気女子アナ
NEWSポストセブン
決死の告白をした被害者の「メープル」さん(Netflix『全ては神のために:裏切られた信仰』予告編より)
韓国宗教団体・摂理の教祖、信者への性犯罪で何度も逮捕 数百人の日本人女性も被害に
週刊ポスト
現地で配られていたチラシ
《壱岐市の高校生が遺体で発見》里親が50分にわたり告白「隼都くんの過去の家出」「台風の中、外で正座」の真相は
NEWSポストセブン
麻薬特例法違反の疑いで警視庁に逮捕された道端ジェシカ容疑者(Instagramより)
MDMAで逮捕の道端ジェシカ容疑者「カエルの毒でデトックス」「嘔吐シーン」の不可思議な近況
NEWSポストセブン
残り2試合、山川の力が必要な時がくるはず(時事通信フォト)
侍ジャパン山川穂高、決戦直前の「生牡蠣ランチ」が波紋 「万が一があったらどうする」と怒りの声も
NEWSポストセブン
関取29人のリアルな素顔(左から貴景勝、霧馬山、豊昇龍/時事通信フォト)
【大相撲・注目力士名鑑】NHK中継ではわからない 関取29人のリアルな素顔
週刊ポスト
逮捕された道端ジェシカ容疑者
道端ジェシカ逮捕で心配される「道端三姉妹」“唯一無傷”の長女・カレンへの「風評被害」
NEWSポストセブン
テレビ局の枠に収まらないキャラ(Instagramより)
【独占】テレ東退社の森香澄アナ 新たな所属先は「YouTuber事務所」
NEWSポストセブン
テレビ業界にも波紋を呼んだ婚外デートの山本は、今後、どうなる
バレー元日本代表・山本隆弘「ディズニー婚外デート報道」でフジMC番組出演危機 番組広報は「現時点では未定」と回答
NEWSポストセブン
議論を呼ぶ「ペッパーミル」パフォーマンス(時事通信フォト)
高野連が異例の声明 東北高校「ペッパーミル」が野球ファンの支持を得られなかった背景は
NEWSポストセブン