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安全対策3原則のうちひとつしかできなかった福島第一原発

事故により深刻な事態を迎えている福島第一原子力発電所。原発の安全対策の3原則は、「止める」(緊急停止)「冷やす」(炉心の過熱を抑える)「閉じ込める」(放射性物質が漏れ出さないようにする)の3つといわれている。しかし今回、福島第一原発ができたのは、最初の「止める」だけだった。京都大学原子炉実験所・小出裕章助教はこう説明する。

「原子炉内は常に冷やすことが必要です。ところが地震や津波の影響で、熱を冷ますための水を注入する装置が働かなくなってしまった」

今回は、福島第一原発6基のうち、運転中だった3基が冷却必要な事態に陥った。まず、12日午後、1号機で水素爆発が発生。3号機も1号機とまったく同じ経緯をたどり、14日午前に1号機よりも激しい水素爆発を発生。続く2号機は、爆破はしなかったものの、14日午後に政府が冷却作業を決定。

1~3号機すべてに海水の注入が開始された。

「海水の塩分が原発の精密機械に影響を与え、もう二度と使えなくなる可能性もあります。相当の非常事態といっていいでしょう」(原子力発電所関係者)

※女性セブン2011年3月31日・4月7日号

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