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2011.03.26 07:00  女性セブン

闘病中の大島渚 小康状態保ち、妻とビールで乾杯することも

映画監督の大島渚さん(78)が脳出血で倒れたのは1996年2月。一時は快方に向かったが、8年前、再度倒れて、楽観は許されなくなった。以来、妻である女優・小山明子さん(76)の生活はほぼ介護一色となる。この介護生活について小山さんはこう話す。

「大島が2度目に倒れて要介護5の在宅療養になったときに、死というものを実感しました。でも、死と真正面から向き合いながらも、どうやったら大島が今日一日幸せだったと思えるか、それだけを考えるようにしています。大島の喜びが私の喜びであり、彼を通してこそ私の人生があると思っていますから。

毎日、朝6時半に起きて、一杯のコーヒーを飲み、新聞を読んで英気を養い、大島が8時に起床するのを待ちます。ヘルパーさんの助けを借りていますから、ときには庭の花を見たり、夫婦でビールで乾杯することもあるんですよ。週に2日はデイサービスやリハビリに通っています。でも、週末はヘルパーさんもお休みなので、食事の世話から、おむつ替え、清拭などもやっています」

日々の体調変化は、小山さんが完全に把握。「便や尿も、それが生きている証なので、しっかりチェックします」という。服用する多種類の薬にも、細心の注意が欠かせない。こんな介護の甲斐があって、大島さんは小康状態を保っている。

「当初は介護のこともわからず、併発した糖尿病の食事がつくれない自分を責めて、うつ病にもなりました。どうして私が、どうしてうちの夫に限って、とただ落ち込んでしまったんです。

身なりをかまう余裕もなくて、白髪頭にいつも同じ洋服。そんなとき、リハビリの付き添いに行った先で、『ねえ知ってる? あの人、大島渚よ』と患者さんのひとりに声をかけられ、言葉を失いました。私には気がついてもらえなかったんですから。それからは考え方を改め、自分のことも大切にするようになりました。大島がどうしたら喜んでくれるか、それを考えて、私自身も毎日を楽しもう、と」(小山さん)

※女性セブン2011年3月31日・4月7日号

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