ライフ

立ち食いそば屋で注文後に揚げられる出来たてかき揚げに舌鼓

『加賀』の「かき揚げそば」440円

 江戸っ子ならずとも好きな人が多いのが、そば!……というわけで、雑誌『料理王国』元編集長の土田美登世氏がセレクトした『加賀』(東京・初台)の「かき揚げそば」を紹介します!

 * * *
 駆けだしの編集部員だった頃、フランス料理のフルコースを取材する一方で「立ち食いマラソン」企画をやったことがある。早食いが求められるゆえに「つゆはぬるめがいい」といった声も聞いた。当然、かき揚げも作り置きが多かった。

 でも初台の立ち食いそば・うどんの店『加賀』はできたて勝負である。客の7割が頼むという「かき揚げそば」がそうだ。ご主人の齋藤隆司さんは注文が入ってから玉ネギ、ニンジンなどが入ったタネを揚げ始める。途中でタネを箸でつつくのは、中まで油を入れてカリッと揚がるようにしているからだという。つつくから、自然とかき揚げも大きくなる。

 ゆでたてのそばを器に入れてつゆを注ぎ、厚み3~4センチ、直径10センチほどのかき揚げをのせてできあがり。のせたてサクサクッの衣もいいけれど、汁がしみてブヨッとなったところも好き。作り置きよりほんの2分待つだけで味わえるおいしさ。決して長くない時間だと思うんですけど。これからは冷やしも人気です。

■『加賀』の「かき揚げそば」440円

【住所】東京都渋谷区本町1-2-3
【営業時間】7~20時
【定休日】日祝
【カード】不可

 京王新線・初台駅に直結した新国立劇場すぐ横の立ち食いそば・うどん店。オープンして28年となるが店内はきれい。「ちくわそば・うどん(400円)」、「きつねそば・うどん(400円)」など約10種類のメニューから食券を買って注文する。カウンターに置いてあるネギは客が好みの量をのせられる。単品で「ちくわ」や「卵」(各60円)などを注文してのせてもOK。

撮影■岩本朗

※週刊ポスト2011年4月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト