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就活シーン なぜか早稲田の学生は慶応の学生に「無条件降伏」

【真夏の就活講座・3】作家・人材コンサルタントの常見陽平氏をお迎えしての就活講座、今日は3回目をお届けする。

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早稲田と慶応といえば日本を代表する私大の二強だと捉えられています。が、なぜか早稲田の学生は慶応の学生にコンプレックスを抱くことが多いようです。就活シーンでは無条件降伏みたいなところがある。

慶応の学生の特徴は「大人馴れ」していることです。慶応OBの結婚式に出たら、その人がいたサークルの10何期下の学生まで披露宴からいるんですよ。

三田会気質というのか、OBと現役学生の結びつきが強くて、社会人になってもブラリと自分のサークルやゼミに遊びに行って「お前、甘いよ」みたいなことやってる。だから学生も社会人と物怖じせずに話せるようになるんです。

大人とのコミュニケーションの取り方がわかっている。私が取材したある慶応の学生は難関企業から6つの内定を取ったんですが、三年夏から四年春にかけてなんと123人のOBと会っていました。

そんなニコヤカに活躍している慶応の学生を見て、コンプレックス持っちゃうのが早稲田の学生なんです。

早稲田の学生で典型なのが、地方から憧れて「早稲田に行けば人生変わる!」ぐらいの意気込みで上京して、いざ入学してみたら一学年だけで1万人以上いる人の波に茫然自失して居場所を失ってしまう人。逆にそこで居場所を見つけられた人はいいんですけどね。

あと最近では「早稲田内格差」という言葉もよく聞きます。たとえば会社訪問しても、政経・法の学生にはOBのリクルーターがつくのに、商学部の学生にはつかないとか、実際にあります。理由の一つには大手企業になると早稲田の学生のエントリーだけで1000人越えますから、いちいち付けてられないというのもありますけれどね。

最近は復調していますが、一時期の早稲田の迷走は、私は新しい学部作ったり推薦制度を増やしたりからだと思います。かつて早稲田の学生がバンカラで個性的だったのは、受験科目が三科目で、高校時代遊んでた奴が一年か二年頑張って勉強して、一点突破型で合格できた。

推薦やAOだとそういう野性的な人が入ってこないのではないか、逆に色を消してしまったのではないかということが考えられます。慶応は文系でも経済や商では数学を課していて、これは2次試験に同じく数学がある東大・京大の受験生にとっても併願しやすく、優秀な学生の獲得に成功しているのではとの声も。

大学の受験科目、内容は大学のカラーを反映しているんですよ。

明日のテーマは「ついに出た!あの質問」です。

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