トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
日本ではあまり大きく報じられていないようだが、トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している。
ベネズエラの麻薬組織を叩くと宣言しているトランプ政権は、11月に入るや、同国周辺での軍事的プレゼンスの増強という強硬手段に出た。カリブ海に展開された米海軍・海兵隊の増強は、今はまだ「警告」と解釈されているが、米政府高官筋は特殊部隊や限定作戦による実力行使の可能性も排除していない。
すでにジェラルド・R・フォード空母打撃群(CSG)と強襲揚陸艦イオー・ジマ(ARG)など、ミサイル搭載艦や原潜を含む十数隻が出動、海兵隊など1万5000人が周辺海域に集結している。さらにベネズエラとは目と鼻の先にあるプエルトリコにはF35戦闘機5機が派遣された。トランプ氏は全世界の航空会社に「ベネズエラ空域に入るな」と警告した。
米軍は9月以降、カリブ海を航行中のベネズエラ国籍の「密輸船」を20回にわたり空爆で撃沈し、80余人を殺害してきた。その過程では、撃沈した船の乗組員のうち生き残って漂流していた2人を再攻撃して死亡させたことが判明、トランプ政権は国際法に反するとして国内外から批判を受けている。
