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仮設住宅入居進み“買い物代行ボランティア”のニーズ発生

これから夏休みを迎えるにあたり、被災地にボランティアに行こうと考えている人も多いだろう。現在は地域コミュニティの維持や被災者のメンタルケアへのニーズが高まっているという。個々人が持つ趣味や特技が活かせるものもあるという。

 仮設住宅へ被災者の入居が進むにつれ、仮設住宅ならではのニーズが発生している。それは仮設住宅での買い物代行、表札づくりだ。

 全国社会福祉協議会・全国ボランティア・市民活動振興センター副部長の後藤真一郎氏が話す。

「仮設住宅は高台の不便な場所に建てられ、スーパーまで遠いことが多い。そのため高齢者や障害者の方が“買い物弱者”になりかねません。そこで、買い物代行のボランティアが必要になってきます。

 また、仮設住宅は同じ造りの家がずらっと並んでいるので、表札がないとどれが誰の家なのかわかりません。そこで、表札作りが求められています。他にも各戸を回ってニーズを聞いて回る仕事もあります」

 仮設住宅でも避難所同様に炊き出しボランティアのニーズはあるが、意味合いが異なる。

 仮設住宅ではコミュニティが分断されがちなので、それを防ぐためイベント的にみんなで食事をすることがある。そこでの炊き出しボランティアの目的も、食事作りそのものより、コミュニティの維持への貢献にある。

※SAPIO 2011年8月3日号

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