スポーツ

梨田監督退任に番記者 「彼の人望がどの程度か窺い知れる」

 ペナントレースはいよいよ大詰めを迎えた。だが、優勝、CS争いよりヒートアップしているのが、オフを待たずして始まったストーブリーグ。内紛あり、急転直下の指揮官交代劇あり――。12球団それぞれの裏事情を、5人の番記者が暴露しまくる【番記者座談会】。今回は、日本ハム・梨田監督についての話題だ。

 * * *
A記者:9月15日に会見を開いた日本ハム・梨田(昌孝)監督の勇退。本当のところはどこも書けなかったみたいだね(笑い)。

B記者:本人がいうように、「最初から今年1年限りと心に決めていた」とは思えない。早い時期に球団から続投要請がくるものと思っていたのに何もない。それに焦った本人が親しい記者に「梨田解任」と書かせて球団の反応を見たら、ホントに監督交代になっちゃったというのが真相のようだ。

C記者:退任会見では穏やかな表情で「これは卒業です」と円満退団を強調していましたけど、ある記者が「更迭ですか」と質問するとキッと睨みつけていた(笑い)。

D記者:それにしても、ハムはいつもこうだよね。上田(利治)監督時代は、「家庭の事情」で突然休養して優勝争いしていたチームが失速したし(1996年9月)、ヒルマン監督が日本シリーズ直前にメジャー球団と接触したことで動揺が生まれ、シリーズで惨敗した(2007年)。梨田監督はコーチ陣の再就職を考えて、早めの発表がいいと判断したみたいだけど……。

E記者:それがかえって球団の不信感をあおった面があります。ああ見えて結構したたかなところがある梨田さんのこと、どうせ再就職の手はずを整えているんだろうと。

D記者:実際、本人は来年、関西に帰ってユニフォームを着るつもりで、阪神やオリックス関係者に盛んに売り込んでいたんでしょ? あるオリックスの関係者に聞いたけど、「梨田も大きくなったなあ」というと、本人は「腹だけは大きくなりました」と答えたって。

A記者:そういえば、辞任についてダルビッシュに聞くと、「監督の処遇に一選手が発言すべきじゃない」と我関せずだったね。

B記者:ダルは恩師と慕う佐藤(義則)コーチ(当時。現・楽天コーチ)がクビになった時(07年)は、「優勝の功労者に球団は何を考えてるんだ」と怒ったのに、今回はクール。オフのメジャー行きが確実だからどうでもいいのかもしれないけど、梨田監督の人望がどの程度か、うかがい知れるな。

※週刊ポスト2011年10月7日号

関連キーワード

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト