芸能

歌舞伎界入り宣言の香川照之に「亀治郎より目立つな」の批判

 9月27日、市川猿之助(71)が二代目市川猿翁を襲名し、“猿之助”の名跡は甥である市川亀治郎(35)が継ぐことが発表された。歌舞伎界にとってはビッグニュースなのだが、それ以上に世間の注目を集めたのは、その会見で猿之助の実の息子である香川照之(45)とその長男・政明くん(7)が親子揃って歌舞伎界入りを高らかに宣言したことだった。

 香川は九代目市川中車、さらに政明くんが五代目市川團子を襲名する。

「政明がいるのに、140年にわたって続いた一族を、自分が継がなくていいものかと思った。その船に、乗らないわけにはいかなかった」

 涙を浮かべ、歌舞伎界入りへの決意をこう語った香川。さらに、今年の春から猿之助と自分の家で一緒に暮らしていることも明かし、それまで45年間、疎遠状態だった親子が“雪解け”を果たしたことも話題を呼んだ。

 しかし、逆風も吹いているという。梨園関係者が語る。

「そもそもあの会見は、歌舞伎界では亀治郎さんの“四代目猿之助襲名”が最大の目的。なのに、その亀治郎さんを差し置いて、下の立場の者が目立つということは伝統ある歌舞伎界では許されないこと。これには反発の声もあがっています。

 また歌舞伎未経験の香川さんが澤瀉屋でも格の高い中車を継いだということで、もともと猿之助の後継者といわれていた市川右近さんなどは、猿之助さんが決めたことですから決して口には出しませんが、快く思ってはいないでしょうね」

 さらに何といっても香川の中車襲名で猿之助の名声が下がってしまうことも心配されている。

「澤瀉屋は、これまでずっと血縁ではなく、純粋に稽古で役を決める実力主義の集団でした。それなのに、後からはいってきた香川とA子さん(猿之助と同棲し、香川の歌舞伎界入りを後押しをしたとされる40代女性)にその伝統を簡単に壊されたんですから、猿之助さんの歌舞伎人生は否定されたようなものですよ…」(前出・梨園関係者)

※女性セブン2011年10月20日号

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