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12年ぶりに復活したイタリアンの名店のダイナミックな魚料理

『ROSSI』の「赤ハタのあぶり、秋ナスのスープ(ピュレ)とともに」

秋深し、旬の魚料理が食べたい! というわけで、雑誌『料理王国』誌の元編集長・土田美登世氏がセレクトした『ROSSI』(東京・麹町)の「赤ハタのあぶり、秋ナスのスープ(ピュレ)とともに」を紹介します!

* * *
旬のおいしい魚料理が揃う店も紹介したいけれど、このお店を紹介したかったというのが今回の本音。巷では話題の一軒なのだ。なぜなら以前、六本木に『ROSSI(ロッシ)』というイタリア通に知られた店があったのだが惜しまれつつ閉店。その店が9月20日、12年の時を経て復活したのである。

シェフの岡谷文雄さんは、この魚料理の見た目通り、素材がはっきり感じられるダイナミックな料理が得意だ。これは赤ハタをあぶり、焼きナスのピュレにのせただけのシンプルなものである。ピュレは赤ハタの頭と骨でとった出汁でのばし、塩分はアンチョビのみ。こうした見えない仕事で味に奥行きを加えている。

今年は震災の影響で魚が入りにくいので、魚料理はその日に仕入れたものとなる。何が入ってきても、旬の魚をがっつりと料理してくれる店だ。合わせるワインはしっかりめの白。常温くらいがいいかも。

■『ROSSI』の「赤ハタのあぶり、秋ナスのスープ(ピュレ)とともに」1600円(7350円のコースより)

【住所】東京都千代田区六番町1-2 B1
【営業時間】18~翌2時(LO)
【定休日】日、祝
【カード】可(10月末~)

麹町の日本テレビ通り沿いの地下、深夜2時までしっかりしたイタリア料理が食べられる。オープンキッチンなので、シェフと相談しながらその日のオススメ料理を味わいたい。コースは5皿構成の4200円からだが、アラカルトもあるので前菜とパスタだけ、といった頼み方もできる。シェフはイタリアワインの知識も豊富。ワイン(5000円前後~)の相談もしながらお楽しみを。

撮影■岩本朗

※週刊ポスト2011年10月28日号

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