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七五三のルール知らぬ祖父 5歳の孫娘のため北海道から上京

夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(61歳)が証券会社勤務の奥様(58歳)。5歳の女の子の孫がいます。

* * *
私たちは北海道在住で、息子夫婦と孫娘は東京に住んでいます。主人からは「11月になったら上京するぞ」といわれていました。目的を聞いても、「息子たちへのサプライズだ」と話してくれません。そして、主人に「何もいわず10万円用意してくれ」といわれ、ワケも分からず渡し、上京。

息子宅を訪ねると、嫁のY美さんと孫は外出中で、家にいた息子は突然の私たちの訪問に、「ど、どうしたんだよ!」主人は、私が渡した10万を財布から取り出し、「むき出しですまんが、お祝いだ」「どうして?」ますます目をシロクロさせる息子。私も意味が分かりません。

「あなた、何なの?」と聞くと、「3歳の時は東京にいるY美さんのご両親が一緒にお宮参りをして、我々夫婦はカヤの外だった。だから今回は我々がお祝いすると決めていたんだ。Y美さんは『今回も自分の両親と』と思っているかもしれない。だから、内緒で早めに来てお祝いするのさ」と主人。

「いや、その気持ちはありがたいけどさァ……」いいにくそうな息子に代わり、私がいいました。「あなた、5歳のお祝いは男の子だけなのよ! Y美さんらが帰ってきたらどうするの?」今度は自分が目をシロクロさせる主人。

息子の手から「返せ!」といって10万円をもぎ取ると、「いいか? お父さんたちは来なかったことにする! Y美さんにはもちろん、あちらのご両親にも他言無用!」そして私をひっぱり、「早く帰るぞ、北海道に!」だって。ちょっと私にも一言言わせて。「バカじゃないの、あなたって!!」

※週刊ポスト2011年11月25日号

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