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2011.12.09 07:00  女性セブン

日照時間の短い冬はセロトニン減少 うつ病のような症状にも

 なんとなくどんよりした気分になることも多い冬。単純に気候のせいとも思われるが、実は科学的にその理由が説明できるのだという。『ホンマでっか!?TV』でもお馴染みの脳科学者・澤口俊之氏が、冬の「絶望感」について解説する。

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 冬の気配が濃厚になり、寒さが一段と厳しくなってきました。秋から冬にかけて、気分が落ち込み、何となくどんよりとしてくることがあります。やる気が出ない、体がだるい、絶望的な気分になる…といった経験は、誰しもあるのではないでしょうか? これは、季節によって脳内のセロトニン量が変動するからです。

 日本のように四季がはっきりしている地域では、日照時間が短くなる冬に、セロトニントランスポーターの働きが強くなります。セロトニントランスポーターとは、セロトニンを「回収(トランスポート)」するための高分子構造です。

 この働きが強いと、セロトニンが通常より多く“回収”されるため、脳内のセロトニン量が減ってしまうという仕組みになっています。脳内のセロトニン量が減ると、気分の落ち込みがひどくなり、うつ病のような症状になってしまうのです。

 ちなみに、うつ病の主な治療薬(SSRI)には、セロトニントランスポーターの働きを弱めて、セロトニンの回収を「抑制」し、脳内のセロトニン量を増やす作用があります。セロトニン量の減少を抑えることで、うつ状態に陥ることを防ぐのですね。

 また、ドーパミンなどの脳内ホルモンや性ホルモンなども季節の影響を受けます。つまり、日本のように季節のある地域に住む人間は、季節によって体も脳も変化するということです。

※女性セブン2011年12月22日号

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