国内

故・橋本龍太郎総理の息子にDV問題 妻「グーで36回殴られた」

夫と妻の口論がエスカレートした末に手が出て、警官を呼ぶ騒ぎに――。さすがに“よくある夫婦喧嘩”というには派手すぎる展開だが、それが数年前まで国会議員バッジを付け、次の選挙で返り咲きを狙う政治家だというから驚きだ。しかも「普通の政治家」ではない。日本政界の「名門一家」を舞台に起きた“家庭内暴力事件”には、どんな事情があったのか。

小渕恵三氏(故人)の娘・小渕優子氏(38)や、小泉純一郎氏の息子・小泉進次郎氏(30)を見ても分かるように、「総理の息子(娘)」という看板の力は絶大だ。ところが、彼らとは対照的に前回総選挙でバッジを失い、地元で臥薪嘗胆の時を過ごす「総理の息子」がいる。橋本龍太郎・元首相(故人)の息子・橋本岳氏(37)だ。

岳氏は、健康問題や金銭スキャンダルなどを受けて政界引退した龍太郎氏の後継として2005年8月の郵政選挙に出馬して当選。現在の進次郎氏と同じく「自民党のプリンス」として、父と同じ“王道”を歩むと目されていたが、2009年選挙では民主党旋風に吹き飛ばされ、比例復活もできなかった。

それでも、代議士時代の岳氏をかわいがっていた自民党の中堅議員はこういう。

「前回は異常な逆風だった。岳君は優秀だ。そして何より龍太郎先生のご子息だから地盤が固い。われわれが野田政権を解散に追い込めば、岳君だって永田町に戻ってこられるよ」

しかし――。岳氏の選挙区(岡山4区)を歩くと、そんな楽観ムードは聞こえてこない。龍太郎氏の時代から選挙を手伝ってきたという古参後援者に、「捲土重来のチャンスでしょう」と水を向けると、顔を曇らせた。

「本来ならその通りなんだが……。この選挙区だけは前回以上の厳しい戦いを強いられるかもしれない」

苦々しげに続けた。

「家の中があんな状態で選挙を戦えるのか。岳さんの最大の支援者である奥様との関係を修復してもらわなくては、女性後援会の動きが鈍くなる」

実は、岳氏は栄里子夫人と別居中。それに至ったきっかけは、驚くことに岳氏の家庭内暴力(DV)だったという。2年ほど前に倉敷市内の住宅地に建てられた橋本邸の近隣住民は、衝撃的な証言をする。

「2010年のお盆頃でした。岳さんのお宅からすごい怒鳴り声、そして奥さんの悲鳴が響いてきたんです。そして家から逃げ出してきた奥さんが近くの家に逃げ込んで110番して、パトカーが出動する騒ぎになった」

別の住民も、“事件”を鮮明に覚えていた。

「奥さんが“グーで36回殴られた”と訴えていたそうです。“殴られていたのに、よく回数を数えていたものだ”と話題になりました」

落選中とはいえ、岳氏は自民党公認の選挙区支部長で、次期選挙の立候補が確約された身だ。そんな立場の人物が妻への暴力行為で警察沙汰になるとは、尋常な話ではない。

※週刊ポスト2012年2月3日号

関連記事

トピックス

広末涼子がいよいよ女優業復帰に向けて本格始動か──
《ついに女優業を再開へ》広末涼子「来年から映画と舞台を1本ずつ」地元紙に明かしていた今後の仕事内容
NEWSポストセブン
3月末で解散した尼神インター(時事通信フォト)
《解散して仕事減った》苦境打ち明けた「尼神インター」衝撃解散から半年の現在、美を追求する誠子と改名した渚の“距離感”
NEWSポストセブン
ジャングルポケットの斉藤慎二(時事通信フォト)
《ジャンポケ斉藤が書類送検》ネット社会で加速する裏切り者を探し出す「裏切り者検知」について心理士が考察
NEWSポストセブン
東京駅構内を歩くNumber_iの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太
Number_iの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太を東京駅でキャッチ 仙台公演から帰京、隠しきれぬオーラに黄色い歓声がこだま 
女性セブン
“韓国遠征”を報告する「スタナン一家」(現在削除済み、画像提供:あっちゃん @8nyn10)
《女攻略のために韓国遠征行ってきます》“ナンパ師グループ”の「SNSで性的画像投稿」が国内外で物議 グループは「無期限活動自粛」も、韓国メディアは「取材を進めている」
NEWSポストセブン
女性弁護士のスーサナさん(時事通信フォト)
《左足首を鎖でつながれて》ハマスの人質だった女性弁護士「ベッドに引きずられ…」「彼は下着姿でやってきた」子供部屋で監禁され…性的暴行を告発【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
政治家の小泉進次郎氏と妻でフリーアナウンサーの滝川クリステル
滝川クリステル、アンバサダーを務めるブランドのコンセプトは“ファーストレディー” 永田町では「いちばんヤル気満々だったのでは」の評判 
女性セブン
大谷翔平(写真/ロサンゼルス・ドジャース公式Xより)
《愛犬と同伴出勤》大谷翔平、初のポストシーズンはデコピンを散歩させながら球場へ 上下ジャージでリラックスモード撮 
女性セブン
次に演じるのは「無能」役!?
菜々緒「見ている人がドン引きするくらい、足が遅いんです(笑)」パーフェクトなイメージとのギャップを告白
週刊ポスト
俳優の磯村勇斗
《不適切とはほど遠い!》人気俳優・磯村勇斗(32)「農業帽子姿の共演女優」と深夜の男気ディナー
NEWSポストセブン
ツアーを終え、ロンドンに戻った宇多田ヒカル(2024年9月)
宇多田ヒカルに新パートナーが浮上!お相手は世界的に注目のグラフィックアーティストYOSHIROTTEN ベストアルバムのアートワークを手がけ「早い段階で親密に」 
女性セブン
大谷翔平を困惑させる便乗ビジネス(写真/USATODAYSportsReuters/AFLO)
過熱する大谷翔平“便乗ビジネス” オークションに「大谷の中古車」が出品、義兄のアパレルブランドでは“匂わせ”疑惑も 
女性セブン