小泉純一郎一覧

【小泉純一郎】に関するニュースを集めたページです。

前首相の発言に自民党内からも困惑の声が(時事通信フォト)
安倍晋三氏 いまさらプーチン批判に「小泉純一郎さんの脱原発と同じ」の指摘
 かつての蜜月関係を払拭するかのように、安倍晋三・元首相がロシアのプーチン大統領を批判している。4月17日、福島県郡山市での講演では、プーチン氏について「ウクライナの祖国を守るという決意の強さを見誤った。そして自分の力を過信した結果、こういうことになっている」と述べた。 それに先立ち3月24日には、安倍派の会合冒頭でウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン国会演説について「改めて私たち日本はウクライナ国民とともにある。武力による侵略、武力による一方的な現状変更の試みは断固として許さないという決意をするとともに表明したい」と、ウクライナ支持を表明した。  この変わり身の早さに、永田町の視線は冷ややかだ。ベテラン政治ジャーナリストは言う。「27回という会談の数字が物語っているとおり、安倍氏が北方領土交渉のためにプーチン氏に接近し、蜜月関係を築いたのは明らかです。その外交交渉に関する自己検証をしないままプーチン氏を批判しても、『いまさら言っても』という印象は拭えません。 そのうえ、安倍さんはこのウクライナ戦争を機に、『核共有論』に始まり、『敵基地攻撃能力は基地に限定せず相手の中枢にも』『防衛費をNATO並みに』など、防衛力強化についての持論を次々展開しています。それ自体は今後議論していくべきものと思いますが、なぜ安倍政権の時代に議論できなかったのか。これに関しても自己検証がなされた様子はありません」 自民党内からは、最近の安倍氏の“言いたい放題”の様子を、「先達」と重ね合わせる声も出てきている。非主流派の自民党関係者は言う。「小泉純一郎・元総理です。小泉さんは首相を退いた後、東日本大震災をきっかけに脱原発に舵を切り、政権や党の事情を考慮せずにさまざまな場面で脱原発を主張しはじめました。脱原発の主張自体は理解できても、党内には『長年首相を務めていた人物がなぜ』という疑問の声が強まっていきました。 今の安倍さんは、小泉さんと似てきているように見えます。自分が政権を率いていた時にはできなかったことを今になって声高に言い、存在感を示そうとしていますが、そのわりに政治家として責任を取るそぶりはない。党内でも、『また安倍さんが言っている』と、真剣に取り合わなくなってきているように見えます。そこも小泉さんと似てきているのではないでしょうか」 その小泉氏は、80歳という高齢を理由に原発ゼロを訴える各地での講演会活動をやめることにしたという。安倍氏はまだ、小泉氏が政界を引退したときと同じ67歳だが、果たして今後どうしていくのか。
2022.04.20 07:00
NEWSポストセブン
結婚が政治の仕事にどう影響したか
野田聖子氏が語る女性議員と結婚のリアル 離婚したら「お帰り!」の声も
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全5回の第4回。第1回から読む】野中広務氏「結婚したら総理になれない」──永田町の飲み会文化も、第1回で野田さんが指摘した「昭和」の名残りだと思いますが、いまどき会食することに政治的な効果はあるんですか。「今までは私の武器でしたけど、最近はなくてもやれるといいなと思っています。なぜなら今はコロナ対策で、回数を極端に減らして、4人以下で、個室で、夜の8時までと決めています」── 一方の高市早苗さんはもともと飲み会消極派。“ライバル”とはいえ、流儀はかなり異なりますね。「歴代総理とけんかするのが私の立ち位置だったから、女性をライバル視するという発想がないし、慰め合っちゃうんですよ。高市さんも、辻元さんも、お互いあり得ない時代を歩んできたから、結構ひどい目に遭っている。 今は女性議員が必要だって言われて、いい意味でフォローの風が吹いているけど、私たちはアホみたいな犠牲を払って結婚できなかったり、子どもに恵まれなかったりしているじゃない。でも、今になって思えば、すべてが肥やしになっている」──やはり結婚すると選挙に影響があるんですか。「結婚で票が減ったかどうかわからないけど、前の夫(鶴保庸介・参院議員)と別れた次の選挙では票が伸びたね。地元の経営者との会合でも、『お帰り、聖子ちゃん!』って言われたもの(笑)。やっぱり支援者にとっては、『とられた』という感じだったのでしょう。 結婚で壁ができるのは男女一緒だと思いますが、野中広務先生には鶴保さんと結婚すると言いに行った時に、『結婚したら“普通の女”になるから、総理になれないぞ』ってクギを刺されました」――なんか、少し前までのジャニーズみたい。結婚、出産と経験する前と後では、政治の仕事にも違いが出るものですか?「違う、違う。政治では恫喝されたり、はめられたり、それは赤の他人がやることなので、スルーすれば済む。だけど、母ちゃんは子どもの命を背負っているから、生々しく大変ですよ。私の場合、障害がある子の母親となり、一人ひとりに違う人生があるということを、身をもって学びました。だから、子どもと一緒にいると政治の甘さがよくわかります。 政治家が大変だ、大変だって騒いでいることは、『え、どこが?』みたいな感じですね。政治家はよく、『命がけで~』という言葉を使うけれど、守るものができると軽々しく言えないはずです。政治は命がけの仕事? ウソだよって」――高齢男性の政治家も評論家も出産どころか、子育てすらしないで「理想の家庭像」を語る。「『政治家が一人前になるには子どもを捨てろ』と言う極めて保守的な人は、何も世間がわかっちゃいない。昭和のおじいさんや、子どもがいなかったり、子育てを終えた人の中に多いけど、現場感がないわけですよ」――しかも、野田さんの場合、子どもが障害を持っているので、社会のバリアを日々実感している。「そう。普通の子どもはどんどん成長して子育てが楽になるんだけど、うちの子の場合は一番大変な時のリアリティがずっと継続しています。だから、私は無理してでも息子と出会えてよかったと思う。画一的な昭和の家族観と、人それぞれの現実とのズレを知っているのが私の強みになった」――40代の10年間を「妊活」に費やした。どうしてあそこまで頑張れたのですか。「自分を実験台にして、何でもトコトンやるのが私の主義なので。母親になりたいとか、ウエットな気持ちよりも、解決策を科学的に追求したかった。結果、体外受精の費用の高さに辟易して、保険適用を提案することにつながって今年の4月1日から保険適用になる。かつてお金がなくてできなかった中間層の人たちも不妊治療が受けられる社会をつくれた。やっぱり、自分で経験したことを元に必要なことを法律や制度にすると、世の中への説得力が違いますね」――あの10年を総裁選の準備に充てたら、とっくに女性初の総理大臣になっていたかもしれない。「でも、回り道だってすべて私にとっては財産だから。そんなことを言ったら、郵政民営化に造反した時からアウトですよ」――郵政といえば、小泉純一郎さんとの交流を続けているそうですね。「実は2日前に小泉総理とご飯を約束していたんだけど、『まん防』だったので、80歳のお誕生日プレゼントだけを届けに行きました」――へえ! 呉越同舟。「小泉チルドレンと呼ばれていた人たちは今、どれだけつながりがあるのでしょう。私だけじゃないですかね、今、現職議員で小泉総理と定期的にご飯を食べているのは。私は自分の損得で動いてないので、小泉総理はそれをわかっていてくれて、深い友情があります。 私が小渕恵三内閣で郵政相(1998年7月~99年10月)になった、その前から小泉総理って民営化って言っているんですよ。でも、私には私の道があった。友情があっても、政治家としてのスタンスが違うので、小泉純一郎という稀代の怪物とちゃんとバトッたんですよ、女性なのに。 あの時、男性たちはみんな尻尾巻いて逃げちゃったじゃない。だから、私は正々堂々と戦ってよかったし、あの回り道があったから30年もやってこられた」――無所属の時間は「人間」を育てますよね。「そうですね。無所属だから、国会の片隅の小さいタコ部屋に入れられたけど、佐賀選出の保利耕輔先生(元党政調会長・同国対委員長)という先輩がそばにいてくださったから、私も居心地が良かったです。保利先生は控え目だけど、総理になってもおかしくないぐらいまっすぐで、強い心を持った方でした」(第5回につづく)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.31 07:00
週刊ポスト
依然人気の高い滝川クリステル(時事通信フォト)
長男を車内放置 滝クリが炎上続きでもインスタ続ける理由と進次郎の責任
「滝クリ」の愛称でおなじみのフリーアナウンサー・滝川クリステル(43才)が、1才の長男を車内に放置したとして、ネットで激しい批判に晒されている。 滝クリの「長男放置」は、『週刊新潮』(6月24日号)で報じられた。その内容は、滝クリが車内に長男を残したまま商店で所用を足したというもの。一度、車に戻ってきてはいるものの、当日の気温は29度と高温だった上、放置時間がのべ30分にも及んでいたため、無責任かつ危険な行為に非難の声が殺到した。彼女がネットで批判に晒されたのは、これが初めてではない。ネットニュース編集者はいう。「滝クリへの風当たりがハッキリと強くなったのは、昨年11月に『FRIDAY』で報じられた“夜間会食+オシッコ放置”です。滝クリと進次郎氏が息子と愛犬を連れて食事に出かけたものの、1才に満たない子を22時まで連れ回し、なおかつ愛犬の3度にわたるオシッコの処理を怠ったというもので、ネットの声は批判一色でした。 SNSでも炎上騒動を何度も起こしています。昨年12月には、番組用の衣装で長男が遊ぶ様子をインスタに投稿して『躾がなっていない』『大切なものを手が届く所に置くな』と、批判が寄せられ、今年3月には、長男とヨガをしている様子をインスタに投稿し、両足を持って逆さまにしている様子に『危険だ』という批判が殺到。懲りずに数日後には、美容院の床に愛犬と長男が寝転ぶ姿を投稿し、『不衛生だ』とバッシングに晒されました」 これだけ批判的な声が多く寄せられれば、普通の感覚ならSNSへの投稿には慎重になるはずだ。この行動を読み解く1つのキーワードが、結婚発表時にインスタで発したメッセージだという。「滝クリは、なれそめや妊娠について報告すると同時に、『“政治家の妻はこうあるべき”という形にとらわれず…』と綴りました。だから、テレビやメディア出演を止めないし、SNSでも自由に発信を続ける。それが滝クリの“商品価値”なのです。 実際、批判の声があってもCMには引っ張りだこですし、イベントで起用される機会も多い。立て続けの炎上はさすがに想定外でしょうが、“新しい形の政治家の妻”をアピールするためにも、自由なSNSでの発信は必要不可欠なのです」(広告代理店関係者)一方で、進次郎氏の首相への道はどんどん遠ざかる もっとも、「一連の騒動の責任の一端は夫の小泉進次郎氏にある」という指摘もある。ジェンダー問題に詳しいフリー記者はいう。「今回、滝クリが車内に1歳の子供を放置したのは問題外ですが、育児を妻に任せきりにしている夫にも責任はあります。進次郎氏は昨年、長男出産に際して育休を取得して大きな話題になりました。大臣が産休を取るのは史上初だったので、概ね好意的に受け止められましたが、その日数がわずか2週間あまりだったので、『たったそれだけ』『イクメンアピールか』と、少なからぬ批判が寄せられました。 育休取得後、進次郎氏は『(育休は)全然休みなんかじゃない』と、殊勝な感想を述べましたが、滝クリのインスタを見る限り、日中の育児はほとんど彼女がやっているようです。彼に本当に求められていたのは、育休を取ることではなく、育休後も家事、子育てをきちんと分担することだったはず。妻にばかり家事や子育ての負担が増えたことが、度重なる炎上騒動を招いたとも考えられます」 小泉純一郎元首相の息子である進次郎氏は「自民党のプリンス」と呼ばれ、将来の首相とも言われている。しかし結婚と前後して、それまでは盤石のように見えた彼の評価が徐々に揺るぎ始めている。フリーのジャーナリストはいう。「一時期は次の首相候補と持ち上げられ、本人も『ネクストバッターズサークル』と口を滑らせるほどでしたが、国連本部で開催された環境会議での“セクシー発言”や内容の無い“ポエム発言”ですっかり株を下げ、つい先日も、温室効果ガス46%削減について、『46という数字がおぼろげながら浮かんできた』と、発言。関係者の評価はガタ落ちです。 進次郎氏の父である小泉純一郎元首相は『古い自民党をぶっ壊す』と言って支持を集めましたが、進次郎氏も、『妻を選挙には関わらせない』と発言し、“古い政治家と妻”の形をぶっ壊す道を目指しました。滝クリの自由な振る舞いは、その印象を植え付ける絶好の材料で、“自由にさせるのも計算のうち”ということだったのでしょう。 しかし本人は軽はずみな発言を繰り返して評価を落とし、妻も炎上続きという状況では、首相など夢のまた夢。抜群の知名度と父親の地盤があるので、選挙で落ちる可能性はほぼゼロですが、そろそろ軌道修正しないと、党内でどんどん肩身は狭くなりそうです」(ジャーナリスト) 滝クリと言えば、五輪招致活動の“オ・モ・テ・ナ・シ”が有名だが、そろそろ夫婦関係やインスタの“ミ・ナ・オ・シ”が必要なのかもしれない。
2021.07.05 16:00
NEWSポストセブン
宮内義彦氏が振り返る「かんぽの宿」売却騒動 「政商批判は心外」
宮内義彦氏が振り返る「かんぽの宿」売却騒動 「政商批判は心外」
 日本経済はコロナ第三波に翻弄されながら2021年の幕開けを迎えた。企業の在り方も個人の生き方も大きな変革が求められるなか、日本はどこへ進むべきなのか──。小泉政権下で総務副大臣時代の菅義偉氏とともに規制緩和に取り組み、総合規制改革会議議長も務めた宮内義彦氏(85)が語った。【写真】宮内氏と小泉純一郎首相。小泉政権下で宮内氏は「規制改革の旗手」と呼ばれた──宮内さんは長年にわたって規制改革会議のトップを務めてきた。平成の「規制緩和」の旗振り役としての自分をどう振り返る?宮内:できる限りのことはやってきたつもりですが、志半ばというのが正直なところです。既得権益と戦ってきたものの、私たちには岩盤規制を突破して新しいものを作るまでの力はなかった。自己採点では「60点」くらい。及第点ギリギリですね。 平成の30年は、一言で言えば「昭和の後始末」に追われた時代と思います。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた1980年代、中曽根内閣が国鉄、電電公社、専売公社の民営化に手をつけた。そのあたりまでは日本の構造改革は世界に先行していたが、日本企業の好調とバブル経済で過信が生まれ、その後は遅々として進みませんでした。 日本が本格的に規制改革に乗り出したのは1994年。私が政府の規制緩和小委員会に入った頃です。それからおかしな規制を撤廃し、閉ざされたマーケットを開放していきましたが、それでも欧米に大きく後れを取ったことは否めません。──中でも小泉政権で総合規制改革会議の議長を務めるなど、宮内さんは政策決定に大きな影響力を持っていた印象がある。宮内:議長といっても民間人です。実際に規制改革を進めていくには、政治家が動いて国会で法律を変えていく必要がある。しかし不人気な政策はなかなか決断しない。 ある時の総理からは「ご苦労をかけますな。規制改革は政治家の仕事なのに、嫌われることを言わせて申し訳ない」と声をかけられました。こちらとしては発言するのも嫌われるのも構わないが、それが徒労に終わるのが一番つらい。各省庁や特定の業界の既得権益の壁を壊すのはなかなか難しかった。 たとえば農協はどうあるべきかについて、もう20年も同じ議論が堂々巡りしている。医療分野の混合診療ひとつとっても何十年も進みませんでした。コロナ禍に迫られてようやく遠隔診療が一部実現しましたが、そんなことはもう十数年前から私たちが提言していたわけです。── 一方で政策の変更に関わる立場となった宮内さんには我田引水を目論む「政商」というイメージがついて回る。郵政民営化に伴い、「かんぽの宿」が入札でオリックス不動産に売却される話が出た時は批判を浴び、白紙撤回を余儀なくされました。宮内:「土地代と建設費に2400億円かけた公的施設を100億円ほどで売るとは何事か」という批判でしたが、政商という呼ばれ方は心外でした。かんぽの宿をビジネスとして成功させるには、購入直後に200億円以上かけて施設をリノベーションする必要があり、それなりにリスクの大きい投資案件でしたから。 当時、日本郵政社長だった西川善文さん(故人)と私が昵懇だから「出来レースの売却」だったという憶測が飛び交いましたが、実際のところ私と西川さんは当時は疎遠な間柄だったし、決して折り合いがいいとは言えない関係だった。 今にして思えば、鳩山さん(邦夫・当時の総務相、故人)と西川さんの対立関係(*)が根っこにあったのかもしれません。【*2005年、小泉純一郎首相に請われて日本郵政社長に就任した西川氏は、三井住友銀行時代の手法で様々な改革案を打ち出すが、小泉氏が首相を退くと批判の声も噴出し始めた。麻生太郎政権下で鳩山邦夫氏が総務大臣に就任すると、2人は激しい攻防を展開。鳩山氏は「かんぽの宿」問題で西川氏に社長辞任を要求したが、麻生首相が西川氏続投を決断。鳩山氏が総務相を辞任することになった】 私は規制改革会議でオリックスや特定の業界の利益のことを考えたことはない。政治家にしろ官僚にしろ経営者にしろ、自身や業界の利益ではなく国民や消費者の利益を第一に考えないと本当に大きな仕事はできないと考えています。──10年ほど前には再生可能エネルギービジネス推進派のソフトバンクグループ・孫正義社長が、最近では携帯電話の値下げ問題で楽天の三木谷浩史社長が、政界との太いパイプで自らのビジネスを有利に進めているという理由で「政商」と呼ばれました。宮内:私は国全体を見たパブリックマインドで規制改革に取り組んできた民間人の最後の世代かもしれません。一方、今の若い経営者や起業家は自社のビジネスの観点から見て「これはおかしい」「ここは変えるべき」と動いている。 我々の時代とは少しスタンスが違うと感じますが、経営者が既得権益を打破しようと規制改革に向け提言するのは歓迎すべきことですね。批判にはあたらないと思います。【プロフィール】宮内義彦(みやうち・よしひこ)/1935年神戸市生まれ。1960年に米ワシントン大学経営学部大学院でMBA取得後、日綿実業(現双日)入社。1964年オリエント・リース(現オリックス)入社。1980年代表取締役社長・グループCEO(最高経営責任者)、2000年代表取締役会長・グループCEO。2014年から現職。政府の総合規制改革会議議長や経済同友会副代表幹事なども務めた。【聞き手】河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。※週刊ポスト2020年1月15・22日号
2021.01.08 07:00
マネーポストWEB
まさかの再登板もありうるのか(2005年撮影、時事通信フォト)
保守系長老合流の立憲民主 小泉純一郎氏を首相候補に担ぐ策も
 菅政権の高支持率に乗って、解散風を煽る与党。その一方で、再スタートした野党第一党・立憲民主党への期待感はあまりにも低い。 そんななか、この立憲民主には、当選17回の小沢一郎氏と当選14回の中村喜四郎氏という保守系の長老たちが加わった。田中角栄元首相に選挙術を叩き込まれた2人には、「選挙に滅法強い」という共通点がある。 だが、立憲にとって総選挙勝利の一番の弱点は、枝野幸男代表の支持に限界があることだ。元民主党代議士で政治評論家の木下厚氏が語る。「選挙では政党の顔が重要になる。枝野は立憲の旗揚げ当時は一定の支持を得たが、もうピークを超えている。せっかく野党が新党をつくったのに、代表は枝野、党名も立憲民主のままでは何の目新しさもない。総選挙の前に顔を変えるのは有効な手段でしょう」 だからといって代表選が終わったばかりで党首を交代させるのは難しい。そこで出てくるのが自民党で「総総分離」と呼ばれる、総理と総裁(党首)を分ける方法だ。代表は枝野氏のまま、別の人物を総理候補に担ぐ。 小沢氏はこれまでも他党の党首だった細川護煕氏を首相に擁立し、自民党から海部俊樹・元総理を引き抜いて首相指名選挙に担いだこともある。「原発ゼロで小沢氏と共闘を組む小泉純一郎氏を首相候補に担ぐ。小泉さんなら喜四郎氏もパイプもある」(立憲議員) 喜四郎氏は自民党時代、小泉氏・山崎拓氏らYKKトリオと組んで小沢批判を展開し、“N―YKK”と呼ばれたこともある。現在も、小泉、山崎両氏と宴席を囲む関係だ。“枝野監督”では優勝は難しいから、“小泉名誉監督”を前面に立てて戦うという戦略は、立憲民主を激震させ、崩壊させかねない超劇薬だろう。裏を返せば、そんなことまで仕掛けなければ勝負にならないほど、この野党は実績も戦略も人材もないダメダメ政党ということなのだが。※週刊ポスト2020年10月16・23日号
2020.10.09 11:00
週刊ポスト
離党、交通事故、自殺も… 自民党総裁選敗北者たちのその後
離党、交通事故、自殺も… 自民党総裁選敗北者たちのその後
 第99代総理大臣に菅義偉氏が選ばれたが、次点だった岸田文雄元外務相は今後、独自色を出していけるかどうかが問われ、派閥以外からはわずか7票の得票に終わった石破茂元幹事長は正念場を迎えている。時流に逆らい敗北したため当然とも言えるが、過去のそうした“椅子取りゲームの敗者”にも、さまざまなドラマがあった。●梶山静六(享年74) 1998年、小渕派を離脱して総裁選に立候補すると、株価が一時100円近く急上昇。小渕恵三に敗れたものの、世論を味方につけて善戦した。しかし、2年後の1月に交通事故に遭い、4月に政界引退を表明。6月に死去。愛弟子の菅義偉は師の無念を晴らした。●山崎拓 1991年、最大派閥の竹下派(経世会)に対抗するため、加藤紘一、小泉純一郎と「YKK」を組み、ニューリーダーとして頭角を現わした。1999年の総裁選前、青木幹雄に「潮目を見ることが大事だ」と見送りを打診されるも出馬。最下位の3位に終わる。●亀井静香 2001年と2003年の総裁選に出馬も、小泉純一郎の前に散った。「(首相の)政策が間違っているなら『変えなさい』と強く言うのは当然だ」と小泉の郵政民営化に反対。自民党を離党して国民新党を旗揚げし、民主党と組んで自民党を下野に追いこんだ。●谷垣禎一 民主党政権誕生後の2009年、“全員野球”を掲げて24代総裁に。野党時代を支えたが、2012年の総裁選では石原伸晃幹事長の出馬を受け、「執行部から2人出るのは良くない」と辞退。河野洋平以来2人目の「総理になれなかった総裁」に。●石井光次郎(享年92) 自民党の結党時から、官僚出身ではない「党人派」政治家の代表として党を支えた。1956年12月の総裁選では石橋湛山、1960年の総裁選では池田勇人に敗れたが、その後も党内に影響力を持った。●藤山愛一郎(享年87) 1960年総裁選に岸信介の後継者として立候補を表明。途中で岸から辞退を迫られたが、振り切って出馬を貫き、池田勇人に敗れる。総裁選後、藤山派を結成して1964年と1966年の総裁選に挑んだが、敗退した。●中川一郎(享年57) 1982年の総裁選に出馬。「世界で強い政治家はレーガン、サッチャー、それに中川一郎」と訴えるも、最下位に。わずか1か月半後に自殺。“将来の総理候補”と呼ばれた息子の昭一も56歳で早世した。(文中一部敬称略)※週刊ポスト2020年10月2日号
2020.09.21 16:00
週刊ポスト
【動画】芦名星さん 小泉純一郎氏と会食し絶賛されていた
【動画】芦名星さん 小泉純一郎氏と会食し絶賛されていた
 自宅マンションで亡くなった状態で、発見された芦名星さん。熱愛が報じられていた小泉孝太郎さんの父、小泉純一郎 ・元首相にも紹介されていました。 孝太郎さんの知人によると「純一郎さんは、彼女に会って『すごくきれいでいい子じゃないか』と絶賛していたようですよ。彼女は気立ても良いから人を見る目に長けている元総理も一目で気に入ったようでした」と明かしています。 しかし、2人は今年に入る頃には別れてしまったとのことです。
2020.09.18 16:00
NEWSポストセブン
交際はこれまでも、長く続かなかったことが少なくない
芦名星さん 小泉純一郎氏との会食で絶賛された気立ての良さ
 女優の芦名星さんが9月14日朝、東京都新宿区の自宅マンションで亡くなっているのが発見された。享年36。前日から連絡が取れなくなったことを心配した親族が、朝早く自宅を訪れて発見した。捜査関係者によると現場の状況から自殺を図ったとみられている。 あるテレビ局関係者は「この10月からは人気ドラマ『相棒 season19』で5シーズン連続のレギュラー出演が控えていたし、仕事は順調でした。それなのになぜ…」と惜しんだ。所属事務所関係者は「今は交際相手もいなくて、私生活でトラブルを抱えている様子はなかったと聞いています。まだ原因が分からないんです」と言葉少なに絞り出すのが、精いっぱいだった。 芦名さんは、仕事現場での評判はすこぶる高かった。男女問わず気取らずに接する性格は「誰からも好かれるタイプでした」(前出・テレビ局関係者)という。 昨年春には女性セブンが、俳優の小泉孝太郎(42才)との交際を報じた。孝太郎の知人は「芦名さんは、小泉純一郎・元首相にも紹介されていました。純一郎さんは、彼女に会って『すごくきれいでいい子じゃないか』と絶賛していたようですよ。彼女は気立ても良いから、人を見る目に長けている元総理も、一目で気に入ったようでした」と明かした。 芦名さんは、過去のテレビ番組で、昔の恋人からは暴力(DV)を受けたり、借金を肩代わりしたりしていたことを明かし、男運のなさを自虐ネタにしていた。そんな末に、孝太郎との交際が報じられたときは、周囲からは「やっといい人に巡り合えた」と祝福され、そのまま結婚という声もあがっていた。 しかし、お互いに多忙なこともあり、徐々に気持ちがすれ違っていったようだった。「結果的には、今年に入るころには別れてしまったと聞いています」(前出・孝太郎の知人) かつて、結婚情報誌の取材では「20代の時は盛大にやりたかったけれど、30代になった今は、小さくていいから本当に自分がお祝いしてほしい人だけを呼ぶ結婚式が理想です」と答えていた芦名さん。そんなささやかな夢も叶えることなく、逝ってしまった。あまりに若すぎる死に、所属事務所も公式サイトで「今はまだ現実を受けとめることすら出来ない状態です」と、苦しい胸の内をコメントしている。◆相談窓口「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556「よりそいホットライン」0120-279-338(つなぐ・ささえる)、岩手県・宮城県・福島県からは0120-279-226(つなぐ・つつむ)
2020.09.15 16:00
NEWSポストセブン
安倍首相が後継者選び失敗 自民党「四分五裂」相関図
安倍首相が後継者選び失敗 自民党「四分五裂」相関図
「次の総理」は誰になるのか──歴代最長政権となった安倍晋三・首相にとって“後継者選び”は何よりも「求心力」を維持できる道具だったはずだ。しかし、コロナ対応で安倍首相の重用する後継候補が何の成果も挙げられず、一気に「遠心力」が生まれ始めた。“だったら俺にやらせろ”──。都知事選を圧勝した小池百合子氏が国政復帰を見据えるなか、自民党は四分五裂の状態に陥りつつある。 その最大の原因は、安倍首相が「後継者選び」に失敗したことだ。歴代最長政権を誇る安倍首相にとって、「後継者選び」は自らの権力維持の重要な手段のはずだった。 かつて中曽根康弘・首相(在任5年)は3人の後継者を競わせ、最後は「中曽根裁定」で竹下登氏を後継総裁に指名する力を維持した。小泉純一郎・首相(在任5年5か月)も安倍氏を後継者として養成し、総裁選で圧勝させた。 安倍首相が後継者に据えようとしてきたのが岸田文雄・政調会長だ。面長の顔に顎を隠せない小さなアベノマスクを国会でも議員会館でも着用し続けて首相に“忠誠”を示していることで知られる。首相は自分に決して逆らわない岸田氏であれば、退陣後も「院政」を敷けると考えていた。 ところが、その判断は裏目に出た。自民党内に“ボロ神輿は担げない”という不満が広がったからだ。岸田後継に最も反発したのが菅義偉・官房長官と二階俊博・自民党幹事長だとみられている。「菅さんは岸田さんと同じ派閥にいたことがあるが、“何がやりたいのかわからない”と政治家としての評価は最低レベルで、“発信力がないから選挙に勝てない”と総理にふさわしくないと考えている。二階さんも同じ党三役として、岸田さんの調整能力の乏しさに失望している」(自民党役員経験者) 安倍首相が昨年の内閣改造でその岸田氏を幹事長に起用して後継レールに乗せようとしたときも、二階―菅ラインが阻止。以来、2人と首相との溝が深まっている。 コロナ対策の給付金でも岸田氏は力量不足を露呈した。首相と会談して所得が減少した世帯への「30万円」給付を決めたと胸を張ったものの、二階氏や公明党に「一律10万円」給付へと一晩でひっくり返された。それを誤魔化そうと〈自民党としても当初から訴えてきた10万円一律給付を前倒しで実施する〉とSNSで発言して恥を上塗りする始末だった。政治評論家・有馬晴海氏が語る。「岸田氏は外相や自民党政調会長など要職を歴任してきたが、これといった実績は残していない。政界の名門家系の3世議員で宮沢家の親戚というだけで派閥の会長になった。俗に存在感がない人を毒にも薬にもならないというが、政治家の場合は国民にとって毒にしかならない。国難の中でリーダーシップを取れる人物ではないという評価は政界に広く定着している」“その程度の人物”が総理・総裁候補とあって、「岸田を担ぐならオレが」と首相のお膝元の最大派閥・細田派では、西村康稔・新型コロナ担当相、稲田朋美・幹事長代行、下村博文・選対委員長、萩生田光一・文科相らがポスト安倍に意欲を見せ始めたのだ。 西村氏が新型コロナ対応で出番が増えて知名度を上げると、下村氏と稲田氏はコロナ後の社会を考える「新たな国家ビジョンを考える議員連盟」を設立。“初の女性首相”を目指す稲田氏は他にも「女性議員飛躍の会」や「伝統と創造の会」などを主宰して勢力拡大に動いている。3人とは派内でライバル関係にある萩生田氏も意欲ありと見られている。 第二派閥の麻生派からは河野太郎・防衛相が「岸田後継」に反旗を翻した。新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備中止を表明し、「次は出る、と言っている」と事実上の総裁選出馬を表明。「岸田支持で派内を一本化したい麻生さんは出馬を止めるだろうが、河野さんは聞く耳持たない」(麻生派議員)という。 安倍首相が後継者の人選を見誤ったことで、細田派、麻生派の主流派から我も我もと“自称後継者”が出現して政権に遠心力が働いている。 それだけではない。コロナ危機は総裁レースの様相を一変させた。岸田氏に次いで首相の覚えがめでたい総理候補とされていた加藤勝信・厚労相はコロナ対策が後手後手に回って評価を下げ、茂木敏充・外相も外交場面そのものがなくなって存在感を失い、レースから脱落しかかっている。◆石破総理だけはマズい… それでもなお、安倍首相は岸田後継を諦めていないとされる。理由は「石破さんだけは絶対に総理にしたくないから」(安倍側近)という。 ポスト安倍では岸田氏が地盤沈下する一方で、首相の「政敵」である石破茂・元幹事長が最右翼に浮上し、新聞の世論調査の「次の総理にふさわしい人」で他に水をあけて1位に位置している。 官邸が警戒しているのは総理・総裁選びと検察の動きが連動することだ。河井克行・前法相と案里夫妻の選挙買収事件をめぐる東京地検特捜部の捜査は、自民党本部から夫妻に流れた1億5000万円の“買収資金”の流れの解明を目指している。ターゲットは自民党首脳部だ。 公選法では、「買収行為をさせる目的をもって金銭・物品の交付を行った者」も「買収交付罪」に問われる(221条)。自民党側で河井夫妻に1億5000万円もの資金を交付すると決裁した者にも捜査が及ぶ可能性があるのだ。 買収の舞台となった昨年の参院選で安倍事務所は案里陣営に4人の秘書を派遣し、案里氏の後援会長だった町議も、克行氏から「安倍さんからです」とカネを渡されたと証言している。それだけに特捜部は巨額の党資金の決裁に安倍サイドがどう関わっていたかを注目しているとされる。 かつて田中角栄内閣の跡を継いだ三木武夫首相は、ロッキード事件が発覚すると政敵の田中前首相を守らずに検察捜査にゴーサインを出した。「今回の選挙買収事件が自民党中枢に波及し、11月危機と重なって次が石破首相になると、“第2の三木”となって捜査を安倍勢力の弱体化に利用しかねない。そうした懸念があるだけに、石破後継を阻止して安倍総理の意向に従う後継者を選ばなければならない」 首相周辺にはそうした警戒の声がある。麻生太郎・副総理の「9月解散、10月選挙」論も石破後継阻止という首相サイドの思惑と一致する。永田町には、解散論の裏に安倍―麻生への「政権禅譲」シナリオがあると囁かれている。「11月危機で退陣に追い込まれる前に、安倍首相が麻生氏に首相の座を禅譲し、麻生内閣が五輪中止など安倍政権の残務整理をする。9月解散で自民党が議席を減らせば総理交代の口実になるし、一度選挙をやれば自民党議員は当面選挙の心配がなくなるから、来年の総裁選では人気のない岸田氏を総裁に担ぎやすい」(自民党関係者) 麻生リリーフ首相の後に、岸田“傀儡”政権をつくるシナリオだ。 そして、自民党の外からは、東京都知事選で圧勝し、“いつ国政に復帰すべきか”とひそかに野心を燃やす小池百合子氏が、自民党の人材不足を象徴する総理選びの迷走を、舌なめずりしながら見つめている。※週刊ポスト2020年7月24日号
2020.07.11 07:00
週刊ポスト
「孤独な女帝」の謎に迫る(共同通信社)
小池百合子氏 「孤独な女帝」のしたたかさ、逞しさのルーツ
“異端の政治家”小池百合子氏(67)が東京都知事に再選された。4年前の知事選でブームを起こし、勢いを駆って前回総選挙では小池新党「希望の党」を立ち上げて国政に挑む大博打を打ったものの、大負けしてすってんてん。「小池は終わった」と思われていた。 それが今回はメディアあげての批判の嵐の中、新型コロナ対応で再び風をつかんで圧勝してみせたのだ。 政界では“勝負師”の彼女がこのまま4年間、おとなしく知事任期を全うすると考える者は少数派だ。次はいつ、総理をめざして国政に転じるかと与党も野党も戦々恐々としている。 群れず、頼らず、敵をつくるのを厭わない。だから嫌われ者だが、バッシングさえ逆手にとって何度挫折しても蘇る。この「孤独な女帝」のしたたかさ、逞しさのルーツはどこにあるのだろうか。 小池氏は世襲政治家ではない。だが、そのルーツは“政治好き”だった父の勇二郎氏を抜きには語れない。 勇二郎氏は戦時中、日本の皇室は中東のシュメール文明の末裔だとするスメラ学塾に参加し、「民族独立運動」など超国家思想に傾斜していた。戦後は貿易商を営んでアラブ諸国に人脈を広げた。〈大正十一年に神戸で生まれた父は、戦争中海軍に身を置いた。終戦後は、ペニシリンで一儲けした後、重油を関西電力に卸す商売やガソリンスタンド経営など石油がらみの仕事をベースに、三十代で関西経済同友会の幹事を務めるなど派手に立ち回ったようだ〉 小池氏は文藝春秋2008年6月号の「オヤジ」という表題のエッセイでそう書いている。大風呂敷を広げるのが好きな破天荒な人物だったようだ。交友があった右派の政治団体関係者の話だ。「自称・元海軍将校で戦争中は『アジア解放』の使命を軍部から命じられ、戦後は政治家の密命を帯びて世界中を飛び回っていたと。すべてがそんな調子で、娘がカイロ大学を出たのも、『自分が新たな大東亜共栄圏建設のために世界を歩いた結果のコネクション』なんだという。 ただ、地に足はついていないが、本人なりに真剣に政治のことを考えていた人だった。唐突に電話をかけてきて、『いま私が総理大臣だったらこうする』という話を延々と聞かされた」 石原慎太郎氏が1968年の参院選全国区で出馬すると、勇二郎氏は関西地区の責任者となってトップ当選させ、自分も1969年の総選挙に旧兵庫2区から立候補する。 自民党の公認は得られず、石原氏の政治団体「日本の新しい世代の会」を看板に無所属で戦ったが、結果は約7000票で惨敗した。泡沫候補だった。小池氏が甲南女子高校2年のときだ。 このとき、勇二郎氏の選挙を手伝ったのが、後に自民党から選挙に出て防災担当相となる鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)氏と、石原氏の秘書から副知事を務める浜渦武生氏だった。◆父の人脈を蹴落とした 世襲議員は選挙に出るにあたって親から地盤、看板、カバン(政治資金)を受け継ぎ、世襲でなければ有力政治家の秘書を経験したり、地方議員から国政をめざすなど、いずれも地縁血縁人脈をフルに使って当選を目指すのが常識である。 小池氏は違った。1992年の参院選比例区で日本新党から当選した小池氏は、翌1993年の総選挙で衆院に鞍替えし、父と同じ旧兵庫2区(定数5)から出馬する。そこには鴻池氏が現職代議士として地盤を築いていたが、そこに割って入った小池氏は土井たか子氏に次ぐ2位で当選、鴻池氏は落選する。父の人脈を利用するのではなく、逆に戦って蹴落としたのだ。 もう1人の浜渦氏も、小池氏が都知事に就任すると石原都政時代の築地移転問題で都議会の百条委員会にかけられて厳しい追及を受けた。 国会議員となった小池氏は、日本新党時代は細川護熙氏、新進党と自由党では小沢一郎氏、自民党入党後は小泉純一郎氏と時の有力者の側近となり、頭角を現わしていく。 永田町の“出世の方程式”は、実力政治家の子分となり、下積みを経験しながら政治キャリアを積む。自民党であれば、派閥組織の中で政務官、副大臣、大臣とサラリーマンのように年功序列でポストがあてがわれる。ここでも小池氏のやり方は型破りだった。政治評論家・有馬晴海氏が語る。「閨閥を持たない小池氏は、世襲議員と違って組織の中では出世が遅れてしまう。だから有力者に引き立ててもらったというより、自分から有力者に積極的にアイデアを売り込んだ。サラリーマン政治家ではなく、ベンチャーなんです。だから有力者の力が衰えたり、情勢が変わると踏み台にして別の有力者に乗り換え、自分の力でステップアップしていくしかなかった」 組織の中で出世したわけではないから、決まった後見人もいないし、子分もできない。自らの政治勘だけを頼りにリスクを取って勝負に出る。「孤独な女帝」はこうして生まれた。 自民党が閨閥なき異質の政治家の国政復帰を警戒するのは、父譲りの破天荒な血で政界秩序をかき回されることを恐れているのかもしれない。※週刊ポスト2020年7月24日号
2020.07.10 07:00
週刊ポスト
注目新刊4選 直木賞候補作や田原総一朗の戦後日本政治総括
注目新刊4選 直木賞候補作や田原総一朗の戦後日本政治総括
 家での時間が増えている今、良書への関心も高まっているものの、どんな本を読むべきなのか。ブックレビューを多く担当するライターの温水ゆかりさんが選ぶ、新刊書籍4選をヒントにしたい。◆『じんかん』 今村翔吾/講談社/1900円 今夏の直木賞候補の注目作。主家乗っ取り、将軍暗殺などで戦国時代の三悪人とされる松永(弾正)久秀。彼の生涯を信長が夜を徹して語るという夜伽の物語構造にあっという間に引き込まれる。極貧の生家、弟との絆、追いはぎ団の少年首領との出会い、何のために生まれてきたのかという疑問、欲の化身である武士などいらぬとした三好元長への共鳴。いっき読み必至の娯楽作。◆『ポップス大作戦』 武田花/文藝春秋/1600円 レトロな町や路地裏の猫をモノクロで撮ってきた木村伊兵衛賞作家の花さん。ふいに自分に飽き「カラー写真をやってみよう」と決める。真っ赤な薔薇と水色の空、「わ、お父ちゃん」(故武田泰淳)と叫んでしまったインカ風の仮面、廃屋に巡らされた真っ赤なテープ、母(故武田百合子)を丸坊主に剃り上げた思い出。色の胎内を泳いでいるかのような浮遊感で見る者も旅する。◆『戦後日本政治の総括』 田原総一朗/岩波書店/1900円 テレビの勃興期から不倫の部屋が公安の監視下にあった恥辱までを書いた自伝『塀の上を走れ』。その書を政治に特化し、ブルドーザー田中角栄、タカ派中曽根康弘、新自由主義の小泉純一郎や安倍晋三までの流れを鳥瞰で描く。政治は理念ではなく政局(損得)で動く。野党に興味はないと公言する政局フェチの著者の証言は貴重だが、同時にもっと喝を入れて欲しかったとの思いも。◆『鴨川食堂もてなし』 柏井壽/小学館文庫/650円 ただの民家にしか見えない京都の「鴨川食堂」とその奥の「鴨川探偵事務所」。料理雑誌に出した1行広告「食捜します」に目を留め、今日も味の迷い人が訪ねてくる。認知症の入った父が突然言い出した「テキ」とは? 離婚した初老の男が思い出のおやつの味と共に探し出したい女性はどこに? 元刑事の料理人・鴨川流の推理と料理の腕が冴える味の人情ミステリーを6話収録。※女性セブン2020年7月16日号
2020.07.08 07:00
女性セブン
小池百合子、吉村洋文知事 2人の首長に総理の資質はあるか
小池百合子、吉村洋文知事 2人の首長に総理の資質はあるか
「一強総理」の重石が取れると、自民党では安倍首相のイエスマン、面従腹背でチャンスを狙っていた者、何度挑んでも勝てなかった政治家たちが“待ってました”と次の首相レースに名乗りを上げ始めた。そこには石破茂氏、岸田文雄氏、河野太郎氏らの名前が挙がる。 だが、果たして彼らはポストコロナの時代に必要なリーダーの資質を備えているのか。政治の裏表を知り尽くしたOB議員、政治学者、ベテラン記者が実名で「この政治家だけは次の総理にしてはいけない」と突きつける。 コロナ対策で「評価するリーダー」として首相や閣僚を上回る評価を集めている2人の知事の評価はどうか。◆“すべてが小知恵”小池百合子・東京都知事「都知事くらいが限界だ。環境大臣のときのクールビズとか着想は面白いんだけど全部小知恵なんだよ。水俣病問題解決のために私も特命で呼ばれていい案をまとめたが、実行できなかった。今回のコロナ対策も都知事としての立ち回りはそこそこできたが、小股すくいくらいなもの。総理としての四つ相撲ができる器ではない」(評論家・屋山太郎氏) 真の“女帝”への道は険しいか。◆“すぐにキレて攻撃的”吉村洋文・大阪府知事「今のような不安な時代には発信力のあるリーダーは受ける。しかし、それだけで総理としての力量、能力を測るべきではない。吉村氏に指摘すべきは“発火点”が低すぎること。すぐにキレ、相手を強く攻撃する。この手法が成り立つのは知事が大統領的な権限を持つからです。 議院内閣制の総理大臣はそうはいかない。チーム全体で政治を行ない、反対意見の相手にも攻撃ではなく話し合いで合意を図らなくてはならない。かつての小泉純一郎首相は発信力があったが、議院内閣制を十分理解して政治運営をしていた。そうした手法が吉村氏にはないため総理を任せたくないと考えます」(政治学者の岩井奉信・日本大学法学部教授)※週刊ポスト2020年7月3日号
2020.06.24 16:00
週刊ポスト
議論に終止符が打たれるか(時事通信フォト)
小池百合子都知事 コンプレックス抱え、背伸びしてきた半生
 前回の東京都知事選で「崖から飛び降りる覚悟で」と演説した彼女は、290万票超の得票で圧勝した。あの熱狂から4年。無風状態といわれた都知事選の風向きに変化が訪れ始めた──。 滑らかな堂々たる口調で、万能感溢れる雰囲気が一変、厳しい表情に変わる。緊張と動揺からか一瞬表情が揺らぐが、すぐ立て直す。久しぶりにマスクをとってのぞんだ小池百合子東京都知事(67才)の都知事選出馬会見。その“素顔”が垣間見えた瞬間だった。 7月5日投開票の都知事選で再選をめざす小池知事にふってわいた学歴詐称疑惑。5月末に発売された話題の書『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋刊)が発端となった。「カイロ大学の卒業証書の原本を出すことは可能かという記者の質問に、正対して答えないまま会見は終わりました。小池知事が疑惑を否定した形ですが、長年にわたる取材を基に書かれた“真実”は無視するにはディテールがありすぎる。その証書が本物かどうかなど裁判をして紙の古さを確認するなどしない限り、もう誰にもわからない。このまま『女帝』が問題提起した『学歴詐称疑惑』は藪の中でしょうね」(都政担当記者) 小池知事が前回の都知事選に立候補したのは2016年6月。自民党東京都連の意向に背いて、いち早く出馬を表明した小池知事は、孤立無援の状態で選挙に挑んだ。 前回の都知事選で小池知事が一気に勢いを持った一幕がある。石原慎太郎元都知事から「大年増の厚化粧がいるんだな、これが」とこき下ろされたときのことだ。「この発言に対し、小池さんは『顔のアザを隠すためです』と怯まず冷静に切り返しました。以降、『女性のコンプレックスを攻撃する旧態依然の男社会に立ち向かうヒロイン』という印象が小池さんにつきました。女性票を集め、都知事選の圧勝劇が生まれました」(前出・都政担当記者) 圧倒的なカリスマ性で支持を集めた小池知事。日本初の女性総理との呼び声も高く、“ガラスの天井”を初めて破るかと期待された。 だが『女帝』では、学歴に関する疑惑だけでなく、これまでのパブリックイメージを覆す半生が綴られている。 東京在住50代の女性は困惑してこう話す。「初めは男性陣がよってたかって小池知事を攻撃している図式にみえたので、彼女を応援していた。ただ、なぜすぐに証書を見せてくれなかったのか。彼女の半生がもし嘘だらけだとしたら何を信じていいかわからない。怖いです」 別の60代の女性の話。「本、読みましたよ。ちょっと信じられない気持ちです。コロナでもテキパキ、活躍されているでしょう。見た目もオシャレでかっこいいですし。その辺りの男性政治家より決断力も度胸もあって好きでした。ただ、そういう目で見ると、前回の都知事選の待機児童ゼロや満員電車ゼロなどの公約は全然守られていないし、いったい本当はどういう素顔なのだろうと…」◆アザと父に翻弄された知られざる少女時代 小池知事は1988年にテレビ東京『ワールドビジネスサテライト』の初代キャスターに就任、語学力とトーク力を武器としてテレビを中心に活躍。だが、1992年には億単位のキャスター収入を捨て、細川護熙氏(82才)が結党したばかりの日本新党から参院選に出馬し、初当選した。「その後も節目節目で抜群の嗅覚を発揮、細川さんだけでなく小泉純一郎さん(78才)や小沢一郎さん(78才)ら大物政治家の寵愛を受け、環境大臣や防衛大臣という要職を歴任しました。“政界渡り鳥”と揶揄されてきましたが、半面、男社会の永田町を生き抜いて、都知事にまで上り詰めた稀有な女性政治家であることは否定できません」(政治ジャーナリスト) 過去に本誌が「政界渡り鳥」といわれることへの感想を尋ねると、小池知事はこう答えた。「私が権力者のところに渡るのではなく、私のサポートでその人が権力者になるんです(笑い)」 これまで、逆風の中でも崩さなかった強気の姿勢。だが、明かされた彼女の半生は悲哀の道だった。『女帝』には右頬のアザを気にしながら幼少期を過ごしてきたこと、父の嘘や期待に苦しめられたこと、学生時代に親しいと呼べる友人がいなかったことが丹念に描かれている。また、カイロ時代に学生結婚し、1年もたたずに離婚したことを極力他言せず過ごしてきたとも。「小池知事は育ちのよい“芦屋の令嬢”というように振る舞ってきたが実態は違う。豪邸でないことを隠すように過ごし、有名なお嬢様学校では成績もよくなく目立たず、アルバイトをしながら糊口をしのいでいた。そんな少女時代のエピソードを耳にすると、堂々と振る舞えば振る舞うほど、彼女のマスクの下にある本当の姿を垣間見てしまった気持ちになります。彼女は小さい頃の話は本当に口にしないんです」(小池氏を知る永田町関係者) 小池知事は生まれつきの右頬のアザをいつも気にしていた。「石原さんに“厚化粧”と揶揄されたときには当意即妙に切り返しましたが、右頬のアザは実際長い間彼女のコンプレックスだった。容姿や経済状況など彼女はコンプレックスを抱えていたからこそ、その反動で自分を大きく見せようと背伸びして振る舞ってきた人。堂々と陽の当たる場所を歩いてきた人ではないんです」(前出・永田町関係者) 小池知事はそのアザについても、「すべてのエネルギーのもと」と嘯く。《母は私には何も言わなかったけれど人に言っているのを聞いたことがあるの。百合ちゃんは女の子なのに可哀相って……。コンプレックスではなかったけれど、でもそれがあるからこんなに頑張ってこれたと思う》(『AERA』1992年11月10日号) マスクの下に隠された素顔を明かされて、彼女はいま何を思うのか。 冒頭の記者会見から3日後、小池知事はカイロ大学の卒業証書を報道陣に公開した。「政策論争よりも卒業証書の話ばかりが出てくるのは(選挙戦に)ふさわしくない」 と公開の理由を明かし、いつものように余裕の笑みを浮かべた。 この日は、山本太郎・れいわ新選組代表も立候補を表明し、無風だとみられていた都知事選が混沌としてきた。運命の投開票は7月5日だ。※女性セブン2020年7月2日号
2020.06.18 16:00
女性セブン
横田めぐみさんの拉致から40年。記者会見する滋さん(右)と早紀江さん(2017年11月15日、神奈川県川崎市)
横田滋さん、外務省に「命をこんなに軽く扱うのか」と激怒
 振り返れば、人生の半分を拉致との闘いに捧げていた。1977年に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親の横田滋さんが、6月5日に亡くなった。だが、87年間の生涯は決して怒りと憎しみに埋もれた人生ではなく、妻の早紀江さん(84才)と共に歩んだ笑顔と慈愛に溢れた人生だった。 1977年11月14日。「これからはおしゃれに気を使ってね」と話すめぐみさんから、べっ甲製の櫛をプレゼントされた。その日は滋さんの45才の誕生日。娘の成長に目を細めながら、その日の夜はいつもよりもビールが進んだ。 翌15日。“その日”は突然訪れる。中学1年生のめぐみさんは、バドミントン部の部活を終えると帰路につく。時刻は18時半。秋の陽は落ちるのが早い。友達とおしゃべりをしながら校門を出て、手を振って別れ、自宅まであと50m。叫べば家族に声が届きそうなその距離で、最後の角を曲がれずに北朝鮮の工作員に拉致された。この日から43年間、両親は娘の帰りを待ち続けてきた。 当初、警察は国内の誘拐事件として捜査を進めた。「滋さんも必死に捜しました。美術展で女性が描かれた絵にめぐみさんの面影を感じ、『このモデルはめぐみでは』と作者を訪ねていったこともあったほどです」(社会部記者) 1997年に北朝鮮による拉致の可能性が浮上し、拉致被害者の「家族会」を立ち上げて滋さんが代表となった。以後、滋さんは拉致被害者家族のシンボルとして東奔西走した。「滋さんのスケジュール帳は常に真っ黒でした。『5分でもいいから』と、全国どこへでも出かけていって、拉致の実態を語るようになったからです。その回数は1400回を超えています」(北朝鮮による拉致被害者を救う会会長の西岡力氏) 2002年に、小泉純一郎首相(当時)が初訪朝。北朝鮮側は13人の拉致の事実を認めるも、めぐみさんについてはすでに死亡していると通告。北朝鮮側は“遺骨”まで提出してきたが、後に死亡診断書は偽造されたものだと認め、遺骨はDNA鑑定で別人のものと判断された。しかしいまに至るまで、めぐみさんの帰国への動きはない。 普通に考えれば、怒りと哀しみに感情が支配されるような状況だが、滋さんは、努めて明るく振る舞った。 2002年10月、拉致被害者のうち、曽我ひとみさんら5人が日本に帰国した。羽田空港に到着したチャーター機から降りてくる中にめぐみさんの姿はない。それでも、滋さんはカメラマン役を自ら買って出て、一人ひとりに「おかえりなさい」と笑顔で声をかけてシャッターを切った。 記者会見では常に髪をきれいに整え、はにかんだような柔和な笑顔と穏やかな語り口を忘れることはなかった。「そんな温厚な滋さんが、激しく怒りを露わにしたのは、“あのとき”くらいですよ」 と、前出の西岡氏は言う。あのときとは、2002年、日本側の担当者が「めぐみさんは死亡しました」と伝えてきたときのことだ。「滋さんが外務省を問い詰めると、日本側で充分な確認作業はしておらず、北朝鮮側の言葉をうのみにしただけとわかったんです。滋さんは『人の命をこんなに軽く扱うのか』と、激怒していました」(前出・西岡氏) その際、会見場でも滋さんは感情的になり、嗚咽を漏らし何度も言葉に詰まった。そうしたとき、そばには常に妻の早紀江さんがいた。「私まで泣いてしまっては、めぐみがかわいそう」と、滋さんの代わりにマイクを握り、「まだ生きていることを信じ続けて、闘っていきます」と毅然と宣言したのだった。 別人の遺骨が送られてきたときには北朝鮮への経済制裁を求め、滋さんは国会前で3日間の座り込みを行っている。そのときにも、隣には早紀江さんがいた。 夫婦を40年にわたり支え続けてきた斉藤眞紀子さん(83才)が語る。「よき時代のご夫妻なんです。直接口では言わないけど、お互いを想い合っていてね。6月8日の滋さんの葬儀の場でも『お父さんがめぐみの弟2人を立派に育ててくれた』と感謝していました。滋さんも生前、『めぐみを捜しながらも手作りの料理を作って息子たちに食事をさせてくれて。本当に(妻には)感謝している』と私に教えてくれてね。同じことを感謝し合っているなんて素敵でしょう。口数は少なくて、でも笑顔を絶やさない几帳面な滋さんと、明るくて気丈で手先が器用な早紀江さん。本当に品のよいご夫妻でした」※女性セブン2020年6月25日号
2020.06.12 07:00
女性セブン
小泉純一郎氏 「進次郎は育休をとって何するのか?」と激怒
小泉純一郎氏 「進次郎は育休をとって何するのか?」と激怒
 政界と芸能界のスターの結婚に「令和時代にふさわしいカップル」「新時代の政治家の夫婦像」という声があふれた。あれから5か月、待望の第一子が誕生した。しかし、夫婦を取り巻く環境は一変していた──。 1月17日、滝川クリステル(42才)が長男を出産した。夫である小泉進次郎氏(38才)は出産に立ち会っていた。 そんな進次郎氏は出産直前、「育児休暇」の取得を宣言した。期間は産後3か月以内に約2週間。「大臣の仕事はそんなに甘くない」という批判の声もあるが「環境省に育休を取得しやすい働き方を取り入れる」ためにも必要な決断と説明した。進次郎氏は専門家に「産後うつ」の説明を受け、妻の様子を隣で見ていて、率直に育休を取りたいと思うようになったという。 しかし、そんな進次郎氏に対して違和感を抱いている人も少なくないようだ。◆政治家の仕事を甘く見すぎ 1月中旬に赤ちゃんを出産したばかりの女性(神奈川県・34才)が静かに憤る。「育休を取る取らないが選択できて素晴らしいですね。何億円という財産があるという滝川さんと比べても仕方ないですが、ウチは夫に休んでほしくても休めばその分、お給料も減るし到底無理。双方の実家も遠く、初めての産後もワンオペですが育休なんて考えられる状況じゃない。育休って余裕がある人たちの話なんだと思いますね」 賛同の思いもあるが、どこか不信感が拭い切れないというのは3才と1才の息子を抱える女性(東京都・41才)だ。「取得しづらい世の中だからこそ政治家として先導しようという決断には賛同しますが、セレブ生活を送っている滝川さんにどこまで夫の手助けがいるのか(苦笑)。しかも幼児を抱えているわけでもないし…。初めての産後で慣れるまで1~2週間休むというのならまだわかりますが、通算で2週間というのも曖昧」 進次郎氏の決断に違和感を覚えているのは世の女性だけではない。滝川・進次郎夫妻の知人もこう漏らす。「滝川さんが産後うつ? なかなかそうはみえません。出産直前まで、友人宅やディナーに深夜まで出かけていましたし、毎日妊婦とは思えないほど積極的な生活を送っていました。もちろん周囲には伝わらない部分で、子育ての不安などを抱えている可能性はあるかもしれませんが…」 小泉家の関係者は怒りを抑えられない様子でこう語った。「進次郎さんの地元にほとんど顔を出すことがないのも不服でしたが、今回はあまりにひどい。何も育休取得を強要しなくてもいいでしょう? 進次郎さんに女性問題があって、今は滝川さんに頭が上がらないのはわかります。でも、政治家を支える妻ならば、もっと別の要求があっていいのでは」 滝川は出産前まで愛犬・アリスとの散歩を楽しんでいた。傍らにいる少し年上の女性がリードを持ち、彼女が滝川の少し後を歩くのがいつものスタイルだ。「滝川さん、ドッグシッターを雇っています。ペットの世話や散歩を代行するペットシッターの中でも犬のスペシャリストですね。そもそも犬猫の殺処分ゼロをうたう財団を主宰し、保護犬アリスを飼う滝川さんですが、お天気のいい時だけお散歩するそうで、とにかくドッグシッターまかせ。 家事は言うに及ばず、マネジャーさんやお母さんが全部やっていますから。“進次郎は休んで何をするのか?”と純一郎さんは本当に怒っています」(前出・小泉家の関係者) 滝川は昨年、政治家の資産公開制度により約3億円という資産があることが世間に知られたばかり。ドッグシッターを雇う余裕があり、当然ベビーシッターも雇える。それならば育休を取る必要はないのではないかと、進次郎氏に進言する人もいたという。「夫に育休取得させる妻というのがある種のステータスなんでしょうか。彼女は譲らなかったといいます。小泉家サイドは政治家の仕事を甘く見すぎと激怒。職種で育休を取る取らないが決まっていいわけではないが、こういう理由では“わがまま育休”と取られてもしかたがないでしょう」(前出・小泉家の関係者) 結婚直後、滝川はSNSに、《私が今までイメージしてきた「政治家の妻はこうあるべき」という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれることを話し合う中で感じることができたことも心強く感じました》 と綴っている。自分流を貫くことを明かしていたが、ドッグシッターを雇っているだけでなく、豪華な産前パーティーも開いていたという。会費は2万円で、滝川が欲しいものリストを出席者に知らせていたが、1点5万円以上する高級ブランドばかりだったとの声も。そんなセレブ生活に眉をしかめる人は少なくない。「政治家とは清貧であること、ブランド物に身を包むのではなく、国のために尽くすこと、そういう教えを幼き頃からたたき込まれてきた政治家一家にとって、滝川さんはなかなか受け入れられない存在なのです。こんな生活を送るあなたに本当に夫の育休は必要ですか?と言いたい」(前出・小泉家の関係者) ひとりの女性としての自由、生き方は何よりも尊重されるべきだ。そしてそんな女性に寄り添う夫の決断も同様に称賛をもって認められるべきだ。それでも今回の選択に両手をあげて賛成できない違和感の正体──その一端が垣間見えたのかもしれない。※女性セブン2020年2月6日号
2020.01.23 07:00
女性セブン

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