芸能

異色のグルメドラマ「孤独のグルメ」はスマホ・アプリと融合

異色のドラマ「孤独のグルメ」裏話を番組P公開

ネットで話題沸騰の異色のグルメドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京・毎週水曜深夜0時43分)。前回に引き続き、製作の裏側を番組プロデューサーの川村庄子氏に聞いた。(聞き手=ノンフィクション・ライター神田憲行)

* * *
――番組後半ではドラマのあと原作者の久住昌之さんが登場して、モデルになったお店を訪ねる二部構成になっているのが特徴ですね。

川村:実はあの部分は最初の企画にはなかったんです。「久住さんも出てくれたらいいね」とは皆で話していたんですが。そんなとき第1話の焼き鳥屋さんに久住さん含む関係者で集まったことがあって、そのとき久住さんが「五郎はお酒を飲めないから居酒屋さんやお酒の合う焼き鳥屋さんはどうかと思ったけど、このお店は美味しくていいね」なんて気に入ってくださって。

そのうちに気心がしれた感じになり、番組内のトーク部分にご出演頂けないかお尋ねしてみたところご快諾頂けました。久住さんには劇伴(ドラマ中の音楽)を作っていただいたり、脚本、特に主人公・井之頭五郎の台詞にも目を通していただいています。五郎はお酒が飲めない設定なので、久住さんが実際のお店で楽しそうにお酒を飲んでくださるのがいいです。

――そうそう、私も飲みますから、あそこでグッときます。しかも温厚な久住さんが食べるときは目つきが怖いのがまたいい(笑)。

川村:ああ、いわれてみるとそうかもしれません(笑)。

――主人公の五郎役は連ドラ初主演の松重豊さんです。起用の経緯は?

川村:ドラマ部分のレギュラー出演者が井之頭五郎たったひとりなので、演技派で人を引き付ける魅力がより必要になってきます。かといってカラーが定着した感のあるベテランの俳優さんですと五郎のキャラクターを殺してしまうかもしれない。

そこで実力派で存在感のある松重さんにお願いしました。あとで実感したのですが、松重さんは食事のし方が凄くきれいなんです。まだ放映していない回なんですが、ナポリタンスパゲティをとても美しく食べられるので驚きました(笑)

--番組最後に、登場したお店がスマートフォン向けアプリ「食べコレ」で詳しい情報が得られるようになっています。テレビとスマートフォンの連携が上手で、私もさっそくダウンロードして愛用していますが、これは?

川村:番組の企画を立ち上げるときに、お店の紹介をしたいけれど番組中にするのは難しいし、かといって番組ホームページで紹介するのは当たり前だし……それで弊社関連スマートフォン用アプリ「たべコレ」とコラボレーションして、「孤独のグルメ」放送後に「たベコレ」にお店情報をアップすることにしました。

現在ダウンロード数は約8万で、実際にお使いになって店を行くに視聴者の方も多いと聞いています。ドラマ、久住さんのトーク、アプリでのお店情報と三つが融合したのが「孤独のグルメ」という番組なんです。(了)

写真(C)テレビ東京


関連記事

トピックス

筑波大学で学生生活を送る悠仁さま(時事通信フォト)
【悠仁さま通学の筑波大学で異変】トイレ大改修計画の真相 発注規模は「3500万円未満」…大学は「在籍とは関係ない」と回答
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
《佳子さま盗撮騒動その後》宮内庁は「現時点で対応は考えておりません」…打つ手なし状態、カレンダー発売にも見える佳子さまの“絶大な人気ぶり”
NEWSポストセブン
監禁暴行の被害女性はW不倫の相手と別れ話で揉めていた(写真提供/イメージマート)
《ベテラン刑事が振り返る仰天事件》幼い娘2人を放置し…不倫相手に溺れた末、DVから逃げて警察署へ駆け込んだ母親 子供を保護した警察官へ放った「私は母である前に女なんです」
NEWSポストセブン
空いている電車内で居眠りしていた様子を盗撮され、一方的に非難する字幕とともにSNS投稿された(写真提供/イメージマート)
《SNSへの勝手なさらし被害》障がい者の家族がいる女性が専用スペースに車を駐車したところ…「不正利用」と決めつけられ”言い合い”の動画が拡散
NEWSポストセブン
中国が台湾侵攻を決断したらロシアが呼応する可能性も(習近平主席/EPA=時事)
《EU国防委員らが警告》2027年はロシアと中国の同時侵攻が現実化する「最も危険な瞬間」、中国の台湾侵攻にロシアが呼応する可能性
NEWSポストセブン
2025年7月場所
名古屋場所「溜席の着物美人」がピンクワンピースで登場 「暑いですから…」「新会場はクーラーがよく効いている」 千秋楽は「ブルーの着物で観戦予定」と明かす
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
【衝撃の証拠写真】「DVを受けて体じゅうにアザ」「首に赤い締め跡」岡崎彩咲陽さんが白井秀征被告から受けていた“執拗な暴力”、「警察に殺されたも同然」と署名活動も《川崎・ストーカー殺人事件》
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《“ドバイ案件”疑惑のウクライナ美女》参加モデルがメディアに証言した“衝撃のパーティー内容”「頭皮を剥がされた」「パスポートを奪われ逃げ場がなく」
NEWSポストセブン
今はデジタルで描く漫画家も多くなった(イメージ)
《漫画家・三田紀房の告白》「カネが欲しい! だから僕は漫画を描いた」父親の借金1億円、来る日も来る日も借金を返すだけの地獄の先に掴んだもの
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン