スポーツ
2012.04.03 07:00 週刊ポスト
A・猪木 プロレスの枠を超える「対世間」を意識していた

猪木vsアリの「格闘技世界一決定戦」(1976年)
今年は新日本プロレスおよび全日本プロレスが旗揚げ40周年を迎える。全日を率いたジャイアント馬場が“世界の巨人”なら、新日を率いたアントニオ猪木は“燃える闘魂”。1976年6月に日本武道館で行なわれたアリ戦は「格闘技世界一決定戦」と謳われ、「プロレス記者は誰も実現するとは思っていなかったから、アリが来たときには本当に驚いた」とプロレス評論家の門馬忠雄氏は振り返る。
馬場に先駆け新日本プロレスを創立した猪木は、馬場の米国人脈に対抗してタブーとされていた大物日本人対決に活路を見いだし、ストロング小林や大木金太郎らと死闘を繰り広げた。
さらにボクシング世界ヘビー級王者のモハメド・アリ、五輪柔道金メダリストのウイリエム・ルスカらと異種格闘技戦を行ない、プロレスの枠を超える「対世間」を意識していく。
作家・村松友視がベストセラー『私、プロレスの味方です』において、馬場のプロレスを「プロレス内プロレス」、猪木のプロレスを「過激なプロレス」と評すなど、猪木のプロレスは当時の知識人たちの心を鷲づかみにした。
撮影■木村盛綱
※週刊ポスト2012年4月13日号
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