解散を発表したTOKIO
国分太一(50才)のコンプライアンス違反が発覚したことで、解散に至ったTOKIO。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、TOKIOのこれまでを振り返ります。
東日本大震災以降は社会的役割を自覚し懸命に歩んできた
いまも詳細は明らかにされていませんが、国分太一さんによる複数のコンプライアンス違反を確認したとして、6月20日、日本テレビは国分さんがTOKIOのレギュラー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』を降板すると発表。
追って株式会社TOKIOの城島茂社長(54才)や国分さん本人からのコメントが出て、そこからわずか5日後の6月25日、同社からTOKIOの解散が発表されました。
城島さんと松岡昌宏さん(48才)が話し合い、その決断を国分さんに伝えたとのこと。コメントの中には、《このような状態になった以上、グループ「TOKIO」として活動して皆様から再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断したため、ここでグループとしての活動に区切りをつけることといたしました》という、非常に重い一文がありました。
でも、城島さんと松岡さんの2人だけになってもTOKIOを応援するのに……と思ったのは私だけではないハズです。
グループとして31年間も突っ走ってきたTOKIO。特に2011年の東日本大震災以降は、自分たちの社会的役割を自覚しながら懸命に歩んでいらしたように見受けていたものです。
原発事故による風評被害に遭われていた福島の野菜・果物農家や漁業従事者の皆さんのために福島県が立ち上げた「ふくしまプライド。」というプロジェクトでは、福島県出身の著名なクリエイティブディレクター・箭内道彦さん(61才)と毎年夏から秋にかけ、イベントに登壇したり、テレビCMに出演してきました。
以前その箭内さんから、「TOKIOがノーギャラにすると先に発表しちゃったんで、自分もそうせざるを得なくなった」と冗談めかしたエピソードを聞きましたが、箭内さんも覚悟をもって参加されてきたと思われます。
もちろん福島県民の皆さんは大喜び。そして、今回の解散発表に「県民にとってTOKIOは特別な存在」とし、「引き続き力を貸していただければありがたい」とコメントされた福島県の内堀雅雄知事(61才)をはじめ、ニュースやワイドショーの街頭インタビューに登場した県民の皆さんのコメントも、これまでのTOKIOへの数々の感謝と、解散は残念だという気持ちがないまぜになった声ばかりでした。