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2012.04.13 16:02 週刊ポスト
AV業界 不況のせいで毎年恒例のスタッフ花見がなくなった
住宅街にあるワンルームマンションの一室。狭いユニットバスの鏡の前で、女優が自前でメイクをしている。部屋の隅にあるテーブルでは、男優が押し黙って携帯をいじりながら待機している。スタッフは監督ひとり。撮影が始まると、監督は自ら家庭用の小型のハイビジョンカメラを手に持ち、指示を出し始める。
ここは監督が借りた友人の部屋。友人が会社から帰ってくるまでに撮影を終えねばならない。夕方前、皆は慌ただしく現場を去った――。
絶頂期にはスタッフ総勢10数人で沖縄などにロケに出かけ、数日かけて1つの作品を撮ることも珍しくなかったAV業界。ところが今では、経費削減のためにこうした撮影が増えているという。
AV女優歴7年の晶エリー(25)は苦笑しながら、こう語る。
「今はほとんど一日で撮影します。朝8時から始まって深夜まで。スタッフの数は平均5~10人ですが、経費を抑えるために監督がカメラを持って、男優も兼ねる現場も少なくありません。以前ならメーカーがスタジオを借りて撮影していましたが、今はスタッフの自宅の他、ビジネスホテルとかラブホテルも多くなりました。現場で休憩時間に食べるつまみやお菓子はゼロ。今の季節に恒例だったスタッフ一同の花見もすっかりなくなりました」
※週刊ポスト2012年4月20日号
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