芸能

故・小林すすむさん 余命2週間先宣告受けても病気知らせず

 お笑いトリオ「ヒップアップ」の一員として、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)などで活躍、その後、個性派俳優として数々のドラマに出演した小林すすむさんが5月16日、スキルス性胃がんと肝硬変のために亡くなった。58才だった。

 小林さんの体に異変が起き始めたのは、昨年末のことだった。

「夫婦でよく行くお好み焼き屋さんがあって、小林さんは、いつも1枚ペロリと食べちゃうんです。だけど、そのころから“食欲が減った”とかいって、半玉しか注文しなくなったそうです」(小林さんの友人)

 大好きだったお酒も控えるようになり、「しんどい」「つらい」といった言葉をつぶやくようになった。

 そんななか、今年1月、小林さんは一向によくなる気配のない体を押し、今年9月公開予定の映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の撮影に臨んだ。ひょうきん族の仲間で30年来の親友である山田邦子(51才)が語る。

「あとからあっこ(妻・昭子さん)から聞いた話なんですけど、楽屋で倒れるくらい具合が悪いのに、周りには“風邪だよ”といって気を使わせないようにしていたそうです。あっこが“病院に行こうよ”といっても、撮影中のすーちゃん(小林さん)は“大丈夫だ”の一点張り。心配で仕方がないから、あっこが運転してあげて、映画の撮影所に通っていたんですって。しかも撮影中もずっとつきっきりだったみたい」

 2月中旬に『踊る~』がクランクアップすると、すぐに病院で検査を受けた。だが、病魔はすでに手の施しようがないほど、小林さんの体をむしばんでいた。

「余命2~3週間」との告知。昭子さんのショックは想像にあまりある。悲しみ、絶望、怒り、そんな感情がないまぜになりながらも、昭子さんは夫を支え続けた。即入院したが、小林さんが「家に帰りたい」といえば、自宅に帰る許可をもらい、亡くなる直前まで、献身的に看病を続けたのだった。

「“痛い”というと背中をさすったり…。それを一日中ですよ。すーちゃんは、つらかったせいか、あっこに当たってしまうときもあったそうです。でも、そういうのも、あっこは全部受け止めたんです。24時間つきっきりで、結局はあっこの方がガリガリにやせてしまって…」(前出・山田)

 そんな状態でも、小林さんは、「周囲に迷惑をかけたくない」といって病気のことを誰にも知らせなかったという。

※女性セブン2012年6月7日号

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
【仕事こそ人生でも最後は妻と…】小倉智昭さん、40年以上連れ添った夫婦の“心地よい距離感” 約1年前から別居も“夫婦のしあわせな日々”が再スタートしていた
女性セブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン