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オウム・菊地直子 飼っていた金魚が元気でどんどん成長中

 トタン張りの木造2階建ての家は、いまもサビが浮き、ところどころ穴が開いていて、まるでずっと人が住んでいなかったかのように、ひっそりと佇んでいた。

 殺人未遂幇助罪などで起訴された元オウム信者の菊地直子被告(40才)は、元信者の高橋克也被告(54才)と10年間、一緒に逃亡生活を続けた後、犯人蔵匿罪と道交法違反(無免許)で起訴された高橋寛人被告(41才)と神奈川県相模原市にあるその家で慎ましく暮らしていた。

「寛人さんを愛するようになり、この普通の生活を手放したくなかった」

 潜伏の日々をこう振り返っているという菊地被告。家の家主は、2人が働いていたグループホーム「ケアサポート・ミスミ」の運営もしている。家主の母親が語った。

「あの家は2人が出て行ったままになっています。中には彼女たちの私物も多く残っていますからね。逮捕から1か月経ったころ、彼女の弁護士さんがうちに見えて、『迷惑をかけました』と彼女の言葉を伝えに来ましたよ」

 家主にとってみれば、菊地被告に騙されていたわけで、確かに迷惑だっただろう。しかし、この家主のもとにはいま、2人が飼っていたメダカと金魚がいる。

「警察から預かってくれないかと頼まれたんです。いままで飼ったことがなかったけど、生き物だから餌をあげないといけないのでお世話することにしました。メダカは最初4匹いましたが、3匹死んでいまは1匹。餌をちゃんとあげているのに、なんで死んじゃったのかな…。3匹の金魚のほうは元気でどんどん大きくなっているんですよ」

※女性セブン2012年8月23・30日号

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